シラバス情報

科目名
権利擁護と成年後見制度
担当教員名
浅見 隆行
ナンバリング
NDa2006
学科
2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 介護コース 3年/2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 こどもコース 3年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・介護コース 3年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・保育コース 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
無し

ねらい
①科目の性格
社会福祉士及び介護、児童保育等の関係者は日常的に何らかの援助を必要としている人々の近くで寄り添い、意思を確認しての支援を行います。高齢者の場合、介護保険や成年後見制度が車の両輪となってその人らしい生活を支援します。医療や介護、保育の知識同様に人権や権利擁護について関係する法律や制度を学び、信頼できる専門職を目指します。
②科目の概要
疾病や認知症、また精神や知的な障がい等で判断能力が十分でなくなり、社会生活で消費者被害、無意味な差別などの不利益を被る方が多く存在します。そのような人たちも住み慣れた地域でその人らしい生活が出来るよう人権、権利擁護を理解していきます。憲法、民法など成年後見制度等の法律や制度、また社会福祉協議会で行っている成年後見制度利用支援事業や日常生活自立支援事業、更に家庭裁判所等や専門職団体の役割を学びます。
③授業の方法(ALを含む)
講義は教科書と参考図書を使用します。実際には教科書を要約した資料やパワ−ポイントで解説等をしていきます。また参考資料としてDVDやパンフレットも数多く数多く紹介していきます。また各章の節の終了時には確認テスト(宿題)及びレポ−ト提出にて授業内容を再確認していきます。
ミニテスト/ディスカッション
④到達目標
日本国憲法から「人権」の基本となる条文と内容が理解できる。民法や行政法の中で成年後見制度に必要な条文を理解し法的根拠が確認できる。成年後見制度、任意後見制度の概要が説明できる。高齢者等の虐待について説明できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ND①-1 社会福祉に関する法や制度の基本的理解/ND①-4 人権尊重の理解、問題解決の方法提示/KD①-4 人権尊重の理解、問題解決の方法提示

第1回
事前学習
教科書「権利擁護と成年後見制度」と参考図書として社会福祉小六法の準備。日本国憲法を一読しておく(後でレポート提出があります)。
45分
授業内容
オリエンテーション、授業の進め方と主な内容、「基本的人権とは」について(第1章第1節)。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第2回
授業内容
人権の歴史。日本国憲法を権利擁護・基本的人権の視点で考える。憲法の構成、福祉国家の成り立ちを知る(第1章第2節)。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第3回
授業内容
日本国憲法(自由権、社会権等)について学ぶ。課題①(確認テスト)の出題
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題①の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第4回
授業内容
行政法とは何か、またその役割を知る。また行政事件訴訟と行政不服申立等について知る。(第1章第3節)。課題①についての解説。課題②の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題①の振り返り。課題②の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第5回
授業内容
民法を知る。四つの能力、錯誤・詐欺・脅迫等について(第1章4節)。課題②についての解説。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題②の振り返り。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第6回
授業内容
民法:各種の契約(消費者契約法・特定商品取引法)等について知る(第1章第4節)。課題③の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題③の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第7回
授業内容
民法:親族や相続について知る(第1章第4節)。前回の課題③についての解説。課題④の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題③の振り返り、課題④の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第8回
授業内容
成年後見制度の概要を知る。DVDやパンフレットの利用(第2章第1節)。課題④の解説。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題④の振り返り。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第9回
授業内容
成年後見制度:成年後見人の役割、利益相反など(第2章第1節)。課題⑤の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題⑤の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第10回
授業内容
成年後見制度:成年後見人の義務。保佐の概要(第2章第1節、第3節)。課題⑤についての解説。課題⑥の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題⑤の振り返りと課題⑥の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第11回
授業内容
成年後見制度:補助の概要(第2章第1節、第3節)。課題⑥の解説。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題⑥の振り返り。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第12回
授業内容
成年後見制度:申立の手順、任意後見制度の概要(第2章第4節、第5節)。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第13回
授業内容
成年後見制度:成年後見人等の義務と責任、成年後見制度の最近の動向、他(第2章第6節、7節)。課題⑦の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題⑦の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第14回
授業内容
日常生活自立支援事業と成年後見制度利用支援事業について(第3章、4章)。課題⑦の解説。課題⑧の出題。
事後学習・次回事前学習
配付したパワポ資料と教科書等による確認。課題⑦の振り返り。課題⑧の実践。次回の授業範囲を教科書とパワポ資料で一読する。
45分
第15回
授業内容
虐待防止の制度を知る:高齢者・障害者・児童(第5章5節)。課題は⑧の解説と課題⑨の出題。
事後学習
課題⑧の振り返り。課題⑨の実践。配付したパワポ及び資料の再読。日本国憲法、民法の学習した条文を再読する。
45分

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課題(確認テスト)はメ−ルで送信します。〆切りは送信の一週間後を予定していますので厳守してください。その後に課題の解説資料を送信します。授業の終わりに質問タイム設けますが、授業中でも遠慮無く質問して下さい。学習理解が深まるようにします。
評価方法および評価の基準
授業への参加度50%、各章(憲法・行政法・民法・成年後見制度・ほか)ごとに出題する課題(確認テスト)やレポ−トへの取り組みやの結果を40%として、総合評価50点以上を合格とします。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
成年後見制度と権利擁護第4版
新・社会福祉士養成講座編集
中央法規
推薦書・参考文献
社会福祉小六法

履修上の助言、教員からのメッセージ
社会福祉士資格の取得や、将来後見人や権利擁護の分野を目指す人は是非とも履修してください。法律用語は一人で本を読んだり学習しても理解するのには大変時間がかかります、少しでも法律や権利を考える支援をしていきます。