シラバス情報

科目名
食品機能学
担当教員名
中村 禎子
ナンバリング
NCd2005
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
食品機能学は、食の安全・安心と機能性の領域に位置付けられた専門の必修科目である。食品の開発に関わることを目的とし、食品安全学基礎を理解した上で、食品の機能性に関する科学的根拠の考え方、基礎知識、方途を習得する。
②科目の概要
食品機能学は、食品の3つの機能性を説明し、このうち三次機能を中心に解説する。また、機能性評価論の内容と連動した講義内容である。
③授業の方法(ALを含む)
講義、調査のほか、学生が自ら調べてプレゼンテーションする機会を設ける。
授業内課題を課し、フィードバックする。
リアクションペーパー/レポート/グループワーク
④到達目標
1. 食品の3つの機能を説明できる。
2.三次機能と生体の関わりを理解できる。
3.科学的根拠の考え方に基づき、食品の機能性にかかる情報を把握し、問題点を整理できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NC①-1 食に関する基礎知識、ビジネスに関する専門的知識/NC②-1 論理的思考・判断力

第1回
事前学習
シラバスをよく読んでおく。
90分
授業内容
食品機能学の入門編
 食品はどう定義されているか。
 食品の3つの機能
リアクションペーパー

事後学習・次回事前学習
食品の定義をまとめる。
食品の機能性とは何かを整理する。
消費者庁のHPで機能性食品の区分を調べる。
エネルギー源となる栄養素について復習する。人体の特徴について生物を復習する。
180分
第2回
授業内容
食品の一次機能−1 食品の一次機能を理解し、食品開発の対象となる人体を理解する
授業内課題・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
人体の特徴を復習する。
糖質・脂質・タンパク質について栄養学的機能についての知識を整理する。
 ビタミン、ミネラル、難消化性成分、水分について復習をする。
180分
第3回
授業内容
食品の一次機能−2 ビタミン・ミネラル・難消化性成分・水分の機能について
授業内課題・リアクションペーパー・
事後学習・次回事前学習
ビタミン・ミネラル・難消化性成分・水分について栄養学的機能についての知識を整理する。
 食品の二次機能について復習する。
180分
第4回
授業内容
食品の機能性について、食品成分の特徴を理解する。また、生体内で生じている機序を理解する
血糖値、脂質代謝に働きかけ機能性に関連する機能性成分
グループワーク。リアクションぺーパー
事後学習・次回事前学習
血糖値に関連する機能性成分を調べる。
脂質代謝に働きかける機能性成分を調べる。
180分
第5回
授業内容
生理機能の機序−消化酵素に対する阻害作用、吸収に対する抑制作用
授業内課題・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
生理機能発現の機序を説明できるようにまとめる。
 生体の酵素の働きを調べる。

180分
第6回
授業内容
生体の酵素の特性と阻害
授業内課題・リアクションペーパー
  
事後学習・次回事前学習
酵素の特性と、阻害の機序をまとめる。
生体の解毒酵素を調べる。
180分
第7回
授業内容
生理機能の機序−血圧に関連する機能性成分
授業内課題・リアクションペーパー

事後学習・次回事前学習
生理機能発現の機序を説明できるようにまとめる。
生理機能発現の機序を復習し、食の安全性との関連性について考える。
180分
第8回
授業内容
食品の三次機能、成分とその表示‐1 糖質・炭水化物
整腸作用に関わる機能性成分と腸内細菌のはたらき
授業内課題・リアクションペーパー 

 
事後学習・次回事前学習
糖質・炭水化物の三次機能とその表示についてまとめる。
 脂質の三次機能について調べる。
180分
第9回
授業内容
食品の三次機能、成分とその表示‐2 脂質の三次機能
授業内課題・リアクションペーパー  

事後学習・次回事前学習
脂質の三次機能とその表示についてまとめる。
タンパク質・ペプチド・アミノ酸の三次機能について調べる。
180分
第10回
授業内容
食品の三次機能、成分とその表示‐3 タンパク質・ペプチド・アミノ酸の三次機能
授業内課題・リアクションペーパー

事後学習・次回事前学習
タンパク質・ペプチド・アミノ酸の三次機能とその表示についてまとめる。
天然の植物などの由来する成分を調べる。
180分
第11回
授業内容
食品の三次機能、成分とその表示‐4 天然の植物などに由来する成分の三次機能
授業内課題・グループワーク・リアクションペーパー

事後学習・次回事前学習
天然の植物などに由来する成分の留意事項をまとめる。
 次回のまとめに向けて準備する。
180分
第12回
授業内容
前半のまとめ(試験)、機能性食品開発の実際
事後学習・次回事前学習
機能性食品開発に重要なポイントを整理する。
機能性表示食品とビタミン・ミネラルについて復習する。
180分
第13回
授業内容
ビタミン・ミネラルと機能性および機能性に関わる表示
骨、歯の健康に関わる機能性成分
授業内課題・リアクションペーパー



事後学習・次回事前学習
ビタミン・ミネラルの種類、消化・吸収と機能性の表示を復習する。
機能性表示食品とビタミン・ミネラルの種類、消化・吸収を復習する。
試験に備えて復習する。
180分
第14回
授業内容
試験・リアクションペーパー



事後学習・次回事前学習
ミネラルの種類、消化・吸収と機能性の表示を復習する。
食品の生理機能と生理機能発現の機序を説明できるようにまとめる。
180分
第15回
授業内容
まとめ 
食品の安全性と機能性とその表示についてまとめる。
授業内課題・リアクションペーパー

事後学習
ポイントに従って整理し、情報収集する。
食品の機能性、表示内容に関心を持ち、その実際を観察することを継続する。
90分

フィードバック
授業内課題、プレゼンテーションに対して、コメントを返却する。
評価方法および評価の基準
1.DP①-1 食に関する基礎知識、ビジネスに関する専門的知識:食品の3つの機能を説明できる 授業内課題(リアクションペーパーを含む)10% 授業内課題(レポートを含む)10% 試験(レポートを含む)10%
2.DP①-1 食に関する基礎知識、ビジネスに関する専門的知識:三次機能と生体の関わりを理解できる 授業内課題(リアクションペーパーを含む)10% 授業内課題(レポートを含む)10% 試験(レポートを含む)10%
3. DP②-1 論理的思考・判断力食品の機能性にかかる情報を把握し、問題点を整理できる:科学的根拠の考え方に基づき、食品の機能性にかかる情報を把握し、問題点を整理できる。 授業内課題(リアクションペーパーを含む)10% 授業内課題(レポートを含む)10% 試験(レポートを含む)20%

授業内課題(リアクションペーパーを含む)30%、授業内課題(レポートを含む)30%、試験(レポートを含む)40%とし、これらを総合的に評価する。総合点を60%以上取得した場合に単位を取得できる。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は使用しない。その都度資料を配布する。
推薦書・参考文献
その都度提示する。

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