シラバス情報

科目名
管理栄養士のための経営学
担当教員名
國井 大輔
ナンバリング
NBc4058
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 4年
学年
4年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
担当教員は、国内外で10年以上にわたり、特定保健指導の受託を中心としたヘルスケア領域において、管理栄養士として法人経営をしているため、経営に関する知識や考え方、関連法規など起業を含めた基本的なことが実践レベルで学べる。

ねらい
①科目の性格
この科⽬は⾷物栄養学科の「選択科⽬」で、習得認定単位は「2単位」である。
②科目の概要
これまでの年次で学んだ栄養管理に関する様々な知識や技術をベースに、栄養管理領域での新たな価値の創造とサービスの提供の仕方を「経営」という視点から学ぶ実学科目である。講義は、8月上旬に2週間で6日間の集中形式で、1日あたり、講義1コマ(10:00〜11:30)+演習1.5コマ(13:00〜15:15)で、15コマを実施する。なお、この授業では、トータル60時間分の事前事後学習の時間が必要になります。
③授業の方法(ALを含む)
講義では、基本的な知識や考え方を学び、演習では、各々の考え方をまとめ、チームでアイデアを磨き、ビジネスモデル化を目指す。実際の起業や経営を想定したブレストや討議、意見のまとめ方など、実践的な内容である。最終日に、チームでまとめた社会課題を解決するための新たなサービス(価値)について発表する。
リアクションペーパー/実技、実験/グループワーク/ディスカッション/ディベート/プレゼンテーション/レポート(表現)/ロールプレイ・模擬授業/ケースメソッド/PBL/創作、制作
④到達目標
到達目標1)ヘルスケア領域での社会課題の解決方法を、栄養の専門家の視点で考えることができる
到達目標2)ヘルスケア領域での社会課題の解決方法を、ビジネスモデル化するための取り組みができる
到達目標3)起業するために必要な知識や技術、考え方について説明することができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-5 企画・運営、栄養指導/NB②-5 アドボカシー/NB③-4 協調性とリーダーシップ

内容
1)栄養の専門家による社会貢献について考えてみよう(オリエンテーション)
講義)栄養の専門家による社会貢献と経営(起業)について様々な角度から学ぶ
演習)栄養の専門家による社会貢献に必要な考え方やについてまとめ、グループで共有する

2)社会課題の抽出をしてみよう
講義)社会貢献のための課題抽出と課題解決のアイデアのまとめかたについて学ぶ
演習)ヘルスケア領域での社会課題についてまとめ、グループで共有する

3)課題解決とアイデアの創造をしてみよう
講義)課題解決のための考え方やビジネスモデル化について学ぶ
演習)ヘルスケア領域での社会課題の解決方法についてまとめ、グループで共有する

4)専門家の社会貢献として事業化(ビジネスモデル化)をしてみよう
講義)事業化による社会貢献の考え方やビジネスモデル化について学ぶ
演習)ヘルスケア領域での社会課題の解決方法をビジネスモデル化してまとめ、グループで共有する

5)ビジネスモデルを事業化してみよう
講義)経営(起業)のための基本的知識や心構えについて学ぶ
演習)経営(起業)に必要な考え方や資源管理についてまとめ、グループで共有する

6)事業化プレゼンをしてみよう
講義)この科目のまとめをする
演習)チームでまとめた内容を各々の役割に応じて発表する

【グループワーク】【プレゼンテーション】【ディスカッション】【ディベート】【ロールプレイ】【ケースメソッド】【PBL】【レポート】【リアクションペーパー】
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
1)事前学習:「栄養の専門家としての社会貢献」について「自身の考えやアイデア」についてまとめておく
事後学習・次回事前学習:栄養管理(ヘルスケア)領域における「社会課題」について「自身の考えやアイデア」についてまとめておく

2)事後学習・次回事前学習:栄養管理(ヘルスケア)領域における社会課題の「解決策」について「自身の考えやアイデア」についてまとめておく

3)事後学習・次回事前学習:社会課題の「解決策の事業化」について「自身の考えやアイデア」についてまとめておく

4)事後学習・次回事前学習:栄養の専門家による「経営(起業)」について「自身の考えやアイデア」についてまとめておく

5)事後学習・次回事前学習:これまでチームで考えてきた内容をまとめ、各々の役割に応じて発表の準備をする

フィードバック
事前学習・事後学習でミニ課題を課し、次の授業で解説する。
評価方法および評価の基準
評価は、各到達目標に対し「出席(10点)」「授業態度(20点)」「個人課題(35点)」「グループ課題(35点)」、で総合的に評価し、60点以上を合格とする。

到達目標1.出席状況(3%/10%)、授業態度(7%/20%)、個人課題(12%/35%)、グループ課題(12%/35%)
到達目標2.出席状況(3%/10%)、授業態度(7%/20%)、個人課題(12%/35%)、グループ課題(12%/35%)
到達目標3.出席状況(4%/10%)、授業態度(6%/20%)、個人課題(11%/35%)、グループ課題(11%/35%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
使用しない(適宜資料を配布する)
推薦書・参考文献
インプレス「いちばんやさしいビジネスモデルの教本」山口高弘
日本能率協会マネジメントセンター「マンガでやさしくわかる起業」中野裕哲
宝島社「起業の仕方見るだけノート」今井孝
など
※授業時に参考資料として持っていくので、履修学生は自由に利用できる


履修上の助言、教員からのメッセージ
この科目は、これまで大学で学んだ様々な知識や技術をベースに、栄養の専門家として社会貢献をしていくために必要な基本的な考え方や方法について学べます。センスや能力がないと思い込んでいる方も、若い感性を自由に出していくことで様々な化学反応が起きて「ワクワク」を体験することができます。視野が広がり将来の選択肢が増えるので、気楽に、かつ積極的に取り組んでいきましょう。