シラバス情報

科目名
食品機能論
担当教員名
中村 禎子
ナンバリング
NBa3050
学科
2020〜2024年度 大学 教育人文学部 幼児教育学科 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 児童教育学科 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 心理学科 3年/2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 介護コース 3年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 3年/2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 こどもコース 3年/2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 3年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・介護コース 3年/2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 多文化・共生コース 3年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・保育コース 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 3年/2020〜2024年度 大学 社情デザイン学部 社情デザイン学科 3年
学年
3年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
この科目は、栄養士資格取得のための専門領域「栄養・食生活領域」「食品と衛生」として設定されている選択必修科目である。また、他学科解放科目である。食品の機能性ならびに安全性に関わる知識を習得し、食・栄養・健康に携わるプロフェッショナルとしての、ものの考え方を習得し、自ら考えることを習慣付ける。
②科目の概要
食品の機能性の探索や機能性を具備した食品の開発は、我が国のみならず国際的にも関心が高い分野である。食品の機能性は、その安全性を同時に考える必要がある。食品の機能性表示と法制度について学習し、科学的根拠の考え方を学習する。
③授業の方法(ALを含む)
本講義では、科学的根拠、食の安全性と機能性の表示、機能性を具備した食品の創生について、具体的な実験データなどを参考にして概説する。学生によるプレゼンテーション、体験型学習、簡単な実験を含む。
リアクションペーパー/レポート/プレゼンテーション
④到達目標
1  食品の機能を理解できる。
2  機能性表示の法的根拠と科学的根拠を理解できる。
3  食品の安全性について、その考え方を理解できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-1 食・栄養・健康の基礎知識/NB①-2 食・栄養・健康の専門知識/NB②-1 情報リテラシー

第1回
事前学習
法的根拠のある健康食品を復習する。
シラバスをよく読んでくる。
90分
授業内容
講義の概要と学習方法の説明, 食品の機能入門編
リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
食品の機能を学習するにあたって整理すべき定義をまとめる。
食品の第三次機能の機能性表示の許容範囲を調べる。
180分
第2回
授業内容
食品の機能と機能性の表示
授業内課題(レポートを含む)・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
食品の機能性3種類を整理する。
食品安全委員会のホームページを見ておく。
180分
第3回
授業内容
食品の安全性評価1 科学的根拠の考え方、リスクの考え方
授業内課題(レポートを含む)・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
リスク分析の考え方を復習する。
食品安全委員会や消費者庁のHPを見て、具体的な事象を検索する。
180分
第4回
授業内容
食品の安全性評価1 評価方法
授業内課題(レポートを含む)・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
1つ1つの安全性評価方法をまとめる。
栄養素の消化・吸収、発酵・吸収、代謝に関する解剖生理学、基礎栄養学を復習しておく。
180分
第5回
授業内容
食品機能性評価と消化・吸収, 発酵・吸収, 代謝
授業内課題(レポートを含む)・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
食品の機能と消化・吸収, 発酵・吸収, 代謝がどのように関わるか、まとめる。
具体的に食品を検索して、表示がどのようになっているか調べておく。
180分
第6回
授業内容
機能性に関わる表示の許容範囲
授業内課題・リアクションペーパー
授業内課題(レポートを含む)・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
機能性に関して食品に表示可能な範囲を整理する。
紛らわしい表示と問題点を見つける。
糖質の種類、消化・吸収を復習する。
180分
第7回
授業内容
プレゼンテーション
糖質と機能性および機能性に関わる表示
事後学習・次回事前学習
糖質の種類、消化・吸収と機能性の機序を復習する。
脂質の種類、消化・吸収を復習する。
180分
第8回
授業内容
プレゼンテーション
脂質と機能性および機能性に関わる表示
事後学習・次回事前学習
脂質の種類、消化・吸収と機能性の機序を復習する。
関心を持った機能性食品を調べてくる。
180分
第9回
授業内容
プレゼンテーション
機能性食品開発の実際
事後学習・次回事前学習
機能性食品開発に重要なポイントを整理する。
タンパク質の種類、消化・吸収を復習する。
180分
第10回
授業内容
プレゼンテーション
タンパク質と機能性に関わる表示
事後学習・次回事前学習
タンパク質の種類、消化・吸収と機能性の機序を復習する。
ビタミン・ミネラルの種類、消化・吸収を復習する。
180分
第11回
授業内容
プレゼンテーション
ビタミン・ミネラルと機能性および機能性に関わる表示
事後学習・次回事前学習
ビタミン・ミネラルの種類、消化・吸収と機能性の機序を復習する。
180分
第12回
授業内容
プレゼンテーション
試験
事後学習・次回事前学習
ビタミン・ミネラルの種類、消化・吸収と機能性の機序を復習する。
機能性のある天然の成分にはどのようなものがあるか調べる。
180分
第13回
授業内容
機能性のある天然の成分と機能性、その留意点
まとめ・リアクションペーパー
事後学習・次回事前学習
食の安全性の観点から、天然の成分の考え方をまとめる。
科学的根拠について復習してくる。
180分
第14回
授業内容
食の安全性、科学的根拠の考え方
試験
事後学習・次回事前学習
食の安全性、科学的根拠について、総括する。
海外の食の安全性や機能性について、調べる。
180分
第15回
授業内容
海外の動向,情報源とinformed choice、まとめ
まとめ・リアクションペーパー
事後学習
ポイントに従って整理し、情報収集する。
食品の機能性、表示内容に関心を持ち、その実際を観察する。
90分

フィードバック
リアクションペーパー、課題、試験は返却し、要点のまとめを実施する。
評価方法および評価の基準
1 DP①-1 食・栄養・健康の基礎知識:食品の機能を理解できる。授業内課題(レポートを含む)10%、平常点(プレゼンテーションを含む)10% 試験(レポートを含む)10%
2 DP①-2 食・栄養・健康の専門知識:機能性表示の法的根拠と科学的根拠を理解できる。授業内課題(レポートを含む)10%、平常点(プレゼンテーションを含む)10% 試験(レポートを含む)10%
3 DP②-1 情報リテラシー食品の安全性について、その考え方を理解できる。 授業内課題(レポートを含む)10%、平常点(プレゼンテーションを含む)10% 試験(レポートを含む)20%

授業内課題(レポートを含む)30%、平常点(プレゼンテーションを含む)30% 試験(レポートを含む)40%総合的に評価する。総合評価60%以上の場合に単位を取得できる。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書を指定しない。その都度資料を配布する。
推薦書・参考文献
「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」、「食べ物と健康」、「基礎栄養学」、「生化学」の科目の教科書を参考図書とする。
     情報源を講義内で紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
科学的根拠のある情報源を紹介しますので、ご自分でも食品機能に関する情報を広く収集し、判断する習慣を付けて頂きたいです。