シラバス情報

科目名
公衆栄養臨地実習
担当教員名
鴨下 澄子、古明地 夕佳
ナンバリング
NBd5044
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 4年
学年
4年
開講期
2023年度前期、2023年度後期
授業形態
実習
単位数
1単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
管理栄養士として保健所等の実務経験を持つ教員が担当し、実習の事前および事後指導において実践に即した指導を行う。

ねらい
①科目の性格
本科目は、食物栄養学科の実践領域「臨地実習」に位置する選択科目である。
管理栄養士国家試験受験資格取得のためには、臨地実習領域において「給食運営臨地実習」を必ず履修したうえで、「給食経営管理臨地実習」「臨床栄養臨地実習Ⅰ」「臨床栄養臨地実習Ⅱ」「公衆栄養臨地実習(本科目)」のうち3科目3単位を履修する必要がある。


②科目の概要
公衆栄養臨地実習では、わが国の栄養施策や公衆栄養活動を実施している保健所または市町村保健センターで行政栄養士の業務について学ぶ。地域公衆栄養活動、地区組織の育成と活動、特定給食施設指導、健康づくりおよび対人保健サービス関係の事業が、行政組織を通じて地域住民に展開されている実際を見学、体験または実習することを目的とする。
③授業の方法(ALを含む)
保健所または保健センターにおいて、1週間の実習を行う。
本実習を行うにあたり、事前オリエンテーション、事前指導および事後の実習報告など(「総合演習Ⅰ」)を実施する。
実習期間中は、「公衆栄養臨地実習ノート」に実習内容および学習課題について毎日記録を行う。


実習・インターンシップ
④到達目標
1.地域保健活動を推進するための業務内容、地域住民の健康保持・増進のための保健計画とその実施方法について理解し、説明することができる。
2.実践活動の場での課題発見(気づき)、問題解決を通して、栄養評価・判定に基づく適切なマネジメントを行うために必要とされる専門的知識と技術を統合することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-2 食・栄養・健康の専門知識/NB②-4 問題解決、行動力/NB③-4 協調性とリーダーシップ

内容
1.保健所における実習カリキュラム
(1)組織体制・管内の現状
(2)公衆衛生行政の概要
(3)管理栄養士の業務の概要、関連法規
(4)健康・栄養課題の明確化とPDCAサイクル
(5)生活習慣病の発症予防と重症化予防、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上
(6)食を通じた社会環境の整備
(7)市町村との連絡調整及び栄養・食生活の改善のための技術的な支援
2.市町村保健センターにおける実習カリキュラム
(1)組織体制・管内の現状
(2)公衆衛生行政の概要(市町村保健センターの役割)
(3)管理栄養士の業務の概要、関連法規
(4)健康・栄養課題の明確化とPDCAサイクル
(5)生活習慣病の発症予防と重症化予防、社会生活を営むために必要な機能の維持・向上
(6)食を通じた社会環境の整備
(7)保健所(都道府県)との連絡調整及び栄養・食生活の改善のための協働
(8)人材の育成と活用(地域活動栄養士、食生活改善推進員の育成と活用)

上記に挙げた項目の中から、施設において特性に合わせて選択した内容をプログラムとする。
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
事前学習
・公衆栄養活動を担う保健所と保健センターの役割の違いを理解し、それぞれの管理栄養士の役割と業務を理解する。
・実習先保健所又は保健センター管内の状況(地域の特性、健康・栄養課題など)を、地域の健康増進計画や食育推進計画を読み理解する。
・実習先保健所又は保健センターの栄養・食生活に関する事業、管理栄養士が関わっている事業についてホームページを参照し理解する。
・事前送付またはホームページに掲載されている実習先保健所又は保健センターの事業報告書(保健所年報)を確認し、業務内容を理解する。
・栄養関連法規、【市町村】授乳・離乳支援ガイド、特定健診・保健指導、【保健所】栄養成分表示、国民健康・栄養調査、特定給食施設 等について教科書等で復習しておく。(180分以上)
実習期間中
・実習施設からの課題について、教科書や参考資料等を調べ作成する。
・実習プログラムを確認し、必要な知識・技術を復習し、実践できるように準備しておく。
・「公衆栄養臨地実習ノート」に実習内容および学習課題について毎日記録を行う。
事後学習
・実習で受けた指導や気づき等を確認し、必要な復習を行う。
・「公衆栄養臨地実習ノート」を完成させ、自己評価を行う。
・実習報告書を作成する。
・公衆栄養臨地実習報告会のプレゼンテーション資料を準備する。(180分以上)

フィードバック
実習後に報告書の作成、報告会を行う。
公衆栄養臨地実習ノートの返却を行う。
評価方法および評価の基準
臨地実習先の評価(70点)、実習ノート(30点)により評価し、60点以上を合格とする。

到達目標1.実習先の評価(20%/70%)、実習ノート(20%/30%)
到達目標2.実習先の評価(50%/70%)、実習ノート(10%/30%)

教科書
推薦書・参考文献
【教科書】授業内で指示する。  【推薦書】国民衛生の動向、国民の福祉の動向  【参考図書】公衆栄養学Ⅰ・Ⅱ及び公衆栄養学実習で使用した教科書及び配布物。

履修上の助言、教員からのメッセージ