シラバス情報

科目名
応用栄養学実習 1Aクラス(9:00〜11:15)
担当教員名
中岡 加奈絵
ナンバリング
NBb4032
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期
授業形態
実習
単位数
1単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
「無」

ねらい
①科目の性格
この実習科目は、食物栄養学科の応用領域の「応用栄養学」に位置づけられています。管理栄養士養成課程教育カリキュラムにおける必修科目であり、管理栄養士の実践活動の基本となるものです。講義科目である「応用栄養学Ⅰ」と「応用栄養学Ⅱ」で学修した理論を実践につなげるために、実習を通して学びを深めます。
②科目の概要
各ライフステージの栄養ケア・マネジメントの知識をベースとし、日本人の食事摂取基準(2020年版)に基づいたライフステージごとの栄養管理のあり方を実践的に学修します。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、成長・発達、加齢などに伴う生理的・身体的変化を踏まえ、各ライフステージを想定した献立作成を行います。作成した献立を用いた調理実習(試作)を行い、評価を行います。試作および評価を行った回は、毎回レポートを作成します。
ミニテスト/実技、実験/レポート/グループワーク/実習・インターンシップ
④到達目標
1.食事摂取基準の基本的な考え方と活用方法について理解し、与えられた課題に対して論述することができる。
2.ライフステージごとの特性を理解し、健康の保持・増進ならびに疾病の一次予防を目的とした献立を作成できる。
3.ライフステージごとの摂食機能に関する知識を活用し、調理を行うことができる。
4.各ライフステージにおけるモデル献立の完成度を評価し、抽出した課題について他者に説明することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-1 食・栄養・健康の基礎知識/NB①-3 基礎・専門知識の活用方法/NB②-1 情報リテラシー

第1回
事前学習
授業内容
オリエンテーション
成人期における栄養管理 (1)成人期の食事摂取基準、成人女性の1日の食事の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第2回
授業内容
成人期における栄養管理 (2)自身の食事調査結果の評価
事後学習・次回事前学習
第3回
授業内容
成人期における栄養管理 (3)自身の食事改善方法の検討 【レポート】
事後学習・次回事前学習
第4回
授業内容
乳児期における栄養管理 (1)乳汁栄養、調乳実習 【実技】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第5回
授業内容
乳児期における栄養管理 (2)乳児期の食事摂取基準、離乳食の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第6回
授業内容
乳児期における栄養管理 (3)離乳食の試作および評価 【実習】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第7回
授業内容
成長期における栄養管理 (1)幼児期の食事摂取基準、幼児食または保育所給食の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第8回
授業内容
成長期における栄養管理 (2)幼児食または保育所給食の試作および評価 【実習】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第9回
授業内容
成長期における栄養管理 (3)学童期の食事摂取基準、児童の1日の食事または学校給食の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第10回
授業内容
成長期における栄養管理 (4)児童の1日の食事または学校給食の試作および評価 【実習】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第11回
授業内容
妊娠・授乳期における栄養管理 (1)妊娠・授乳期の食事摂取基準、妊産婦の1日の食事の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第12回
授業内容
妊娠・授乳期における栄養管理 (2)妊婦、授乳婦の1日の食事の試作および評価 【実習】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第13回
授業内容
高齢期における栄養管理 (1)高齢期の食事摂取基準、高齢期の1日の食事の献立作成 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
第14回
授業内容
高齢期における栄養管理 (2)高齢期の1日の食事の試作および評価 【実習】【レポート】
事後学習・次回事前学習
第15回
授業内容
まとめ 【ミニテスト】
事後学習

フィードバック
作成した献立表や、提出されたレポートを添削し、後日コメントを付与して返却します。試作品に対しては、授業時間内でコメントします。
評価方法および評価の基準
授業に積極的に取り組む姿勢・態度(15%)、献立表(20%)、試作品(20%)、レポート(30%)、ミニテスト(15%)の総合評価を行い、60点以上を合格とします。ただし、全てのレポートを提出することを単位取得の必須条件とします。
到達目標1.姿勢・態度(0/15%)、献立表( 0/20%)、試作品( 0/20%)、レポート(20/30%)、ミニテスト(5/15%)
到達目標2.姿勢・態度(5/15%)、献立表(20/20%)、試作品( 0/20%)、レポート( 0/30%)、ミニテスト(5/15%)
到達目標3.姿勢・態度(5/15%)、献立表( 0/20%)、試作品(20/20%)、レポート( 0/30%)、ミニテスト(5/15%)
到達目標4.姿勢・態度(5/15%)、献立表( 0/20%)、試作品( 0/20%)、レポート(10/30%)、ミニテスト(0/15%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
「四訂 応用栄養学実習 −ケーススタディーで学ぶ栄養マネジメント−」
五関正江、小林三智子 編著
建帛社
978-4-7679-0676-8
「ライフステージ栄養学」
稲山貴代、小林三智子 編著
建帛社
978-4-7679-0652-2
「応用栄養学Ⅰ・Ⅱ」で使用したテキスト
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
伊藤貞嘉、佐々木敏 監修
第一出版
978-4-8041-1408-8
「応用栄養学Ⅰ・Ⅱ」で使用したテキスト
「日本食品成分表2022 八訂」
医歯薬出版 編
医歯薬出版
978-4-263-70819-4
「食事計画論Ⅰ」で使用したテキスト
「調理のためのベーシックデータ 第6版」
女子栄養大学短期大学部調理学研究室/監修
女子栄養大学出版部
978-4-7895-0325-9
「食事計画論Ⅰ」で使用したテキスト
推薦書・参考文献
【推薦書】「食品解説つき 八訂準拠 ビジュアル食品成分表」 新しい食生活を考える会 編著 大修館書店 ISBN: 978-4-4692-7012-9

履修上の助言、教員からのメッセージ
食事摂取基準に関する内容や各ライフステージにおける栄養ケア・マネジメントのポイントを理解している前提で授業を行いますので、「応用栄養学Ⅰ」および「応用栄養学Ⅱ」で学修した内容の復習が必須です。また、「食事計画論Ⅰ」で献立作成の基礎が身についている想定で、授業を展開しますので、少なくともPFC比や調味パーセントの計算はできる状態にしておいてください。ライフステージごとの献立作成に向け、食事摂取基準に示されているエネルギーや各栄養素の基準(数値)を食品レベルや食事レベルで考えられるよう、日頃から情報収集に努め、栄養成分表示を確認する習慣をつけましょう。グループワークが中心となりますので、実習の目的を理解し、積極的に、協調性をもって授業に臨んでください。