シラバス情報

科目名
食品衛生学実験 1Cクラス(9:00〜11:15)
担当教員名
飯村 九林
ナンバリング
NBa3027
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
実験
単位数
1単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
食品衛生学の講義の中で履修した内容について、実験を通じて体験することにより、その理解をさらに深める。さらに正しい実験器具、試薬の取り扱いについて学ぶ。
②科目の概要
食品の微生物汚染の指標である、生菌数の測定や大腸菌群の定性試験など微生物学的試験・検査を行う。また、食用色素など食品添加物の定性・定量試験、ポリメラーゼ連鎖反応を活用した、食品の健全性評価などを行う。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、実験を中心に講義による解説を交えて授業を行う。
ミニテスト/実技、実験/レポート
④到達目標
1.基本的実験装置、器具、試薬の取り扱いについて習得する。
2.種々の試験項目の意義、原理についてよく理解する。
3.得られたデータの的確なとりまとめ、解析法について理解する。
4.食品の安全性、健全性を評価する手法についての理解を深める。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-1 食・栄養・健康の基礎知識/NB①-2 食・栄養・健康の専門知識/NB①-3 基礎・専門知識の活用方法

第1回
事前学習
授業内容
実験講義
事後学習・次回事前学習
第2回
授業内容
実験基本操作の習得
事後学習・次回事前学習
第3回
授業内容
畜産・水産製品中の亜硝酸の定量Ⅰ((食品からの抽出)
事後学習・次回事前学習
第4回
授業内容
畜産・水産製品中の亜硝酸の定量Ⅱ(比色定量)
事後学習・次回事前学習
第5回
授業内容
合成着色料の定性試験Ⅰ(食品からの抽出、濃縮)
事後学習・次回事前学習
第6回
授業内容
合成着色料の定性試験Ⅱ(薄層クロマトグラフィー)
事後学習・次回事前学習
第7回
授業内容
食品の鮮度判別
事後学習・次回事前学習
第8回
授業内容
食品の残留試験(デンプン、脂質、タンパク質、合成洗剤)
事後学習・次回事前学習
第9回
授業内容
手指の消毒方法の実技と習得、無菌操作の習得
事後学習・次回事前学習
第10回
授業内容
微生物学試験Ⅰ:生菌数の測定、大腸菌群の定性試験(培地と器具の準備・滅菌)
事後学習・次回事前学習
第11回
授業内容
微生物学試験Ⅱ:生菌数の測定、大腸菌群の定性試験(試料の希釈と採取、培養)
事後学習・次回事前学習
第12回
授業内容
微生物学試験Ⅲ:生菌数の測定、大腸菌群の定性試験(観察、滅菌と洗浄)
事後学習・次回事前学習
第13回
授業内容
食品衛生へのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の活用I(食品からのDNAの抽出・ポリメラーゼ連鎖反応)
事後学習・次回事前学習
第14回
授業内容
食品衛生へのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)の活用II(電気泳動、観察)
事後学習・次回事前学習
第15回
授業内容
まとめ
事後学習

フィードバック
提出された実験レポートに対しては、その内容をチェックし、計算間違い、実験原理の理解等大きな誤りがあるものなどにはコメントを付して返還し、修正・再提出を求める。
評価方法および評価の基準
授業への取り組み、試験、実験レポート等により評価を行い、60点以上を合格とする。全てのレポートの提出が評価を受けるために必要である。

教科書
推薦書・参考文献
厚生労働省監修 『食品衛生検査指針 食品添加物編』、『食品衛生検査指針 理化学編』、『食品衛生検査指針 微生物編』(社)日本食品衛生協会

履修上の助言、教員からのメッセージ
【事前予習】実験日に該当する実験書の範囲を読み、実験手順をメモしておくこと。わからないところは推薦書等で調べ、実験内容をよく理解しておくこと(各授業につき60分程度)。
【事後学修】実験項目ごとに、レポートを作成提出する(全授業期間中7つ).実験の原理・意義など食品衛生実験のテキスト等を参考によく調べ記載すること(各レポートにつき90〜120分)。