シラバス情報

科目名
食品化学実験 2Cクラス(13:00〜15:15)
担当教員名
佐藤 成美
ナンバリング
NBa2020
学科
2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 1年
学年
1年
開講期
2023年度後期
授業形態
実験
単位数
1単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、管理栄養士養成課程教育カリキュラムにおける「食べ物と健康」分野の「食品の分類と食品の成分」に関する選択科目である。管理栄養士国家試験受験資格を取得するための選択必修科目である。。「食品学Ⅰ」および「食品学Ⅱ」で得た食品成分に関する知識を実験的に確認すると同時に、「食品衛生学実験」、「解剖生理学実験」および「人間生化学実験」等の化学、生化学実験に必要な基礎技術も習得する。
②科目の概要
化学・生化学実験に必要な基礎技術・知識を学びながら、食品の水分、たんぱく質、脂質、灰分の一般分析を行う。また、たんぱく質および脂質の特性分析、食品の色素成分の分析や酵素免疫測定法(ELISA)による基本実験を行う。理解度を確認するため、レポート作成を行う。
③授業の方法(ALを含む)
理解度を確認するため、レポート作成を行うとともに、確認試験を行う。
ミニテスト/実技、実験/レポート/グループワーク/プレゼンテーション
④到達目標

1.定量実験を主体的に実施し、その内容を理解した上で実験レポートを提出することができる。
2.食品成分表にかかわる分析法を理解し修得することができる。
3.定量的な化学・生化学実験の基礎技術を身につけ、食品成分の特性についての理解を深めるとともに、先端分析技術の一端を経験し、原理を理解することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NB①-1 食・栄養・健康の基礎知識/NB①-2 食・栄養・健康の専門知識/NB②-3 論理的思考

第1回
事前学習
単位の変換、指数計算、有効数字について、小・中学・高校の科学(化学)・算数(数学)を復習しておく。
授業内容
単位の変換、指数計算についての実験講義と、精密器具の取り扱いについて学ぶ。
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】単位の変換、指数計算、有効数字について、練習問題を解くことにより復習する。
【次回事前学習】精密実験器具・機器の使用習熟と測定値取扱法の理解のために、事前レポートを作成する。
第2回
授業内容
精密実験器具(ピペットマン)・機器(天秤)の使用習熟と測定値取扱法の理解
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】精密実験器具(ピペットマン)・機器(天秤)について復習する。
【次回事前学習】基本定量実験技術の習得 のために、事前レポートを作成する。
第3回
授業内容
基本定量実験技術の習得
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】基本定量実験技術について、事前レポートに結果と考察とを付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】食品中の水分の定量実験のために、事前レポートを作成する。
第4回
授業内容
水分の定量実験
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】水分定量実験について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】ケルダール法による食品中のタンパク質定量実験のために、事前レポートを作成する。
第5回
授業内容
ケルダール法による食品中のたんぱく質定量実験
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】ケルダール法による食品中のたんぱく質定量実験について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】食品中の灰分の定量実験及びBCA法によるたんぱく質定量実験のために、事前レポートを作成する。
第6回
授業内容
灰分の定量実験及びBCA法によるたんぱく質定量実験
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】食品中の灰分の定量実験及びBCA法によるたんぱく質定量実験について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【次回事前学習】食品中のカルシウムの定量実験のために、事前レポートを作成する。
第7回
授業内容
食品中のカルシウムの定量
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】過マンガン酸カリウム容量法によるカルシウムの定量実験について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【次回事前学習】食品中のナトリウム定量実験のために、事前レポートを作成する。
第8回
授業内容
食品中のナトリウムの定量
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】食品中のナトリウム定量実験について、測定結果を事前レポートに記入する。
【事前学習】Excelを用いた検量線の作成方法について学んでおく。
第9回
授業内容
データ解析およびデータのまとめ方について学ぶ
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】食品中のナトリウム定量実験について、得られた測定値から検量線を作成し、提出用レポートを作成する。
【事前学習】分光学的測定技術の習得と食品中ATP分解産物のHPLC分析 のために、事前レポートを作成する。
第10回
授業内容
分光学的測定技術の習得と食品中ATP分解産物のHPLC分析
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】分光学的測定技術の習得と食品中ATP分解産物のHPLC分析 実験について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【次回事前学習】食品たんぱく質の電気泳動分析実験のために、事前レポートを作成する。
第11回
授業内容
食品たんぱく質の電気泳動分析
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】Native並びにSDS-PAGEについて、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】脂質の特性分析実験のために、事前レポートを作成する。
第12回
授業内容
脂質の特性分析
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】脂質の特性分析について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】食品中の色素分析実験のために、事前レポートを作成する。
所要時間は記述内容を参照
第13回
授業内容
食品中の色素分析実験
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】食品中の色素分析について、事前レポートに結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【次回事前学習】ELISA実験のために、事前レポートを作成する。
第14回
授業内容
酵素免疫測定法(ELISA)の基本技術習得と原理の理解
【実技、実験】【レポート】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】酵素免疫測定法(ELISA)の基本技術習得について、事前レポートに各試料の結果と考察を付け加えることで提出用レポートを作成する。
【事前学習】これまでの内容を復習し、期末テストに備える。
第15回
授業内容
まとめ
事後学習
【事後学習】試験で不明だったり、自信が無かったことについて、テキストで確認する。

フィードバック
実験毎に提出されたレポートについて原理、間違えや不足事項等を説明するとともに、各実験レポートを修正・再提出させることにより、学習内容を深められるようにする。
評価方法および評価の基準
実験への取り組み、レポートなどの課題、テスト等により総合的に評価し、総合評価60点以上を合格とする。
1.定量実験を主体的に実施し、その内容を理解した上で実験レポートを提出することができる。
2.食品成分表にかかわる分析法を理解し修得することができる。
3.定量的な化学・生化学実験の基礎技術を身につけ、食品成分の特性についての理解を深めるとともに、先端分析技術の一端を経験し、原理を理解することができる。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は使用せず実験書を配布
推薦書・参考文献
【推薦書】医歯薬出版編『日本食品成分表2023 八訂栄養計算ソフト・電子版付』
【推薦書】水品善之,菊﨑泰枝,小西洋太郎編『食品学Ⅰ』羊土社
【推薦書】栢野新市、水品善之,小西洋太郎編『食品学ⅠI』羊土社


履修上の助言、教員からのメッセージ
テストの再試験は基本的に行わない。レポートを改良することで、単位取得を目指すのが望ましい。