シラバス情報

科目名
食文化概論
担当教員名
土井 善晴、林 典子、伊藤 美穂、小長井 ちづる、名倉 秀子
ナンバリング
NAc1079
学科
2020〜2023年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
・第2〜4回の担当者は、おいしいもの研究所の代表としてマスメディア、大学等で食文化の講座やフードサービス業界で食のプロデュースを数多く行っている教員が、和食文化の概念について講義する。
・第10〜12回の担当者では、医療機関で食物アレルギーの食事指導経験のある教員が、食文化と疾病との関わりについて概要を講義する。


ねらい
①科目の性格
本科目は、健康栄養学科の専門科目であり、食文化領域の「食の文化」に位置する食文化コースの必修科目である。4年間の学びにおける食文化専門領域の入門講座としての科目である。
②科目の概要
食文化の学問領域は広範囲に及ぶことから、総合的に捉え、理解できるよう5名の教員が各専門分野から食文化を概説する。それらの内容から4年間の食文化コースでの学びの目標、ゴールの設定などを、学生それぞれが考え、掲げられる授業展開とする。
③授業の方法(ALを含む)
食文化に関わる疑問、問題点を見出し、それらに応えるための学びに気づき、ベースとなる栄養領域と食文化領域の関係を理解できる授業内容とする。具体的には、講義による解説とテーマに基づく調べ学習やグループによるディスカッションを取り入れた授業を展開する。知識の定着や確認のためにリアクションペーパー、グループワーク、表現力の育成のために討議や討論、プレゼンテーションなどを積極的に組み込んで授業を行う。
リアクションペーパー/レポート/グループワーク/ディスカッション
④到達目標
到達目標1. 食文化コースで学ぶ専門領域には、どのような専門分野が含まれるのかを述べたり、説明することができる。
到達目標2. 食文化コースでの興味あるテーマや課題、あるいは問題点を見出すとともに、それらを表現することができる。
到達目標3. 4年間の食文化コースにおける学びの目標を設定し、食文化の学びの意義を伝えることができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA①-1 栄養に関する基礎的知識と技能/NA②-3 相互理解と自己表現/NA③-1 食文化・運動に関する主体的・継続的学修

第1回
事前学習
[事前学習] 食文化コースでの4年間の学びに対して期待する事をまとめる。
90分
授業内容
オリエンテーション、本講義15回の担当者と授業内容の説明。[全員]【リアクションペーパー】【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] テキストを読み、和食について興味を深める。
180分
第2回
授業内容
和食文化の観念(Ⅰ)思想:起源・進化発展・現代・可能性  和食とはなにかと考える。    [土井善晴]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] 和食の特徴についてテキストを読み、理解を深め、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第3回
授業内容
和食文化の観念(Ⅱ)技術:基本思想(時間・場所・方法の変化) 和食の思想をもとにした和食の調理技術を考える。[土井善晴]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] 和食についてテキストを読み、さらに日常生活を振り返りながら理解を深め、指定した内容についてまとめる。
180分
第4回
授業内容
和食文化の観念(Ⅲ)思想と技術  和食の起源を知り、日本人の食事を考える。 [土井善晴]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容についてインターネットなどで調べ、まとめる。
180分
第5回
授業内容
地域の食文化や食生活の紹介   [名倉秀子] 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業で話題になった内容について調べるとともに、身近な郷土料理などを紹介するための知識を収集する。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調 べ、まとめる。
180分
第6回
授業内容
食文化の形成と地域性について  [名倉秀子] 【リアクションペーパー】【レポート】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。。
180分
第7回
授業内容
食文化に影響する自然環境について [伊藤美穂]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第8回
授業内容
食文化と社会的環境について  [伊藤美穂]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第9回
授業内容
食文化の伝承のための食育を考える [伊藤美穂]【リアクションペーパー】【レポート】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第10回
授業内容
食文化と疾病の関係(Ⅰ):開発途上国  [林典子] 【グループワーク】【リアクションペーパー】

事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第11回
授業内容
食文化と疾病の関係(Ⅱ):地中海食  [林典子] 【グループワーク】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第12回
授業内容
日本の食文化と超高齢化社会の健康、食物アレルギー  [林典子]【ディスカッション】【レポート】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第13回
授業内容
食文化と食嗜好を考える [小長井ちづる]【ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。



180分
第14回
授業内容
食文化と食のおいしさを考える [小長井ちづる]【ディスカッション】【レポート】
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
[次回事前学習] UNIVERSAL PASSPORTで配付した資料に⽬を通し、指定した内容について調べ、まとめる。
180分
第15回
授業内容
食文化と食嗜好・おいしさの成り立ち [小長井ちづる]【プレンゼンテーション】【リアクションペーパー】
事後学習
[事後学習] 授業内容を見直し、取り上げた内容で不明瞭な点を整理し質問できるようにしておく。また、新たな気付きなどをまとめる。
全体を通して、食文化に関するレポートをまとめる(具体的な課題については授業時に説明する)。
90分

フィードバック
授業毎のレポートやリアクションペーパーに対して、提出された内容を具体的に授業の中でコメントする。また、グループワークやディスカッションにおける質問事項についても、適宜授業の中で応える。レポートは、その内容等について授業時に応えたり、返却により応える事もある。
評価方法および評価の基準
各担当教員が、到達目標を踏まえた課題を提示する。その内容に対してプレゼンテーションやレポートを課す。各担当教員による課題(プレゼンテーションやレポート)を総合的に20点として評価し、5名✖️20点による総合評価が60点以上を合格とする。

到達目標1. 課題(レポート)(15%/50%) 授業への取組(プレゼンテーションなど)(15%/50%)
到達目標2. 課題(レポート)(15%/50%) 授業への取組(プレゼンテーションなど)(15%/50%)
到達目標3. 課題(レポート)(20%/50%) 授業への取組(プレゼンテーションなど)(20%/50%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
一汁一菜でよいという提案
土井 善晴
新潮文庫
ISBN978- 4101033815
和食手帖
和食文化国民会議 監修
思文閣出版
ISBN978- 4784219131
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ
本科目は「食文化」をテーマに5名の教員が3回ずつ登壇、講義する。各回の担当者と内容については、初回の授業時に説明する。
教科書は2冊とし、土井善晴先生の授業および4名の授業時に使用するため、準備しておいてください。