シラバス情報

科目名
応用栄養学実習 2Bクラス(9:00〜11:15)
担当教員名
濱谷 亮子
ナンバリング
NAa3023
学科
2020〜2023年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
実習
単位数
1単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は健康栄養学科の栄養士養成教育課程における「栄養と健康」に関する科目として位置づけられおり、栄養士免許取得のための必修科目である。
②科目の概要
応用栄養学で学修した各ライフステージの身体状況や栄養状況に応じた栄養ケア・マネジメントの知識を基礎として実習を行う。
実習では、各ライフステージにおける食事摂取基準に基づいた献立を作成し、試作および評価を行う。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では講義による解説に続き、事例研究、献立作成、調理実習を行う。
講義や実習で得た知識、技術をまとめたレポートを作成する。
ミニテスト/実技、実験/レポート/グループワーク/ケースメソッド
④到達目標
到達目標1 食事摂取基準を活用することができる。
到達目標2 各ライフステージに応じた献立を作成することができる。
到達目標3 調乳、離乳食から高齢期の介護食まで各ライフステージに適した食事の試作および評価ができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA①-2 健康づくりに関する専門的知見の実践/NA②-1 情報収集、エビデンスに基づく判断・評価/NA③-1 食文化・運動に関する主体的・継続的学修

第1回
事前学習
応用栄養学実習の科目の特性と各回の授業内容を理解するために、シラバスを確認する。
日本人の食事摂取基準2020年版に示されている栄養素の指標ならびに基準値を復習する。
45分
授業内容
オリエンテーション・食事摂取基準の概要【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】ミニテストのフィードバック内容を復習し、理解が不十分な内容について質問項目を整理しておく。
【次回事前学習】改訂版. 『身体活動のメッツ(METs)表』を用い、身体活動と運動の強度について、整理・理解しておく。
90分
第2回
授業内容
栄養アセスメント:生活時間調査、各自の栄養適正量の算定【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】生活時間調査から1日の消費エネルギー量を算出する手法についてレポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、乳汁期栄養法の種類と特徴を整理・理解しておく。
90分
第3回
授業内容
乳児期における栄養管理1:乳汁期栄養の理解【ケースメソッド】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業内容を復習し、母乳栄養法ならびに人工乳栄養法の利点と留意点をまとめる。
【次回事前学習】指定された資料に基づき、調乳の手順を整理・理解しておく。
90分
第4回
授業内容
乳児期における栄養管理2:調乳実習【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、離乳各期の身体的特徴と離乳食の進め方を整理・理解しておく。
90分
第5回
授業内容
乳児期における栄養管理3:離乳期栄養の理解【ケースメソッド】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業内容を復習し、離乳各期の食事回数、食形態の目安をまとめる。
【次回事前学習】指定された資料に基づき、離乳食の調理法について整理・理解しておく。
90分
第6回
授業内容
乳児期における栄養管理4:離乳食の試作および評価【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
【次回事前学習】市販離乳食(ベビーフード)の規格基準から添加物、衛生面、安全面の定めについて調べ、ベビーフードの特徴を整理・理解しておく。
90分
第7回
授業内容
乳児期における栄養管理4:市販離乳食と手作りの離乳食の比較【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
【次回事前学習】幼児期の食事に適した食材、調理法、調味濃度について整理・理解しておく。
90分
第8回
授業内容
幼児期における栄養管理1:幼児期の献立作成【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】作成した幼児期献立の給与栄養量、調味濃度、使用食材、調理法について評価し、レポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、保育所給食の給与量目標ならびに献立作成時の配慮事項を整理・理解しておく。
90分
第9回
授業内容
幼児期における栄養管理2:保育所給食(行事食献立)実習【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、小児期の食物アレルギーの原因食品、症状、給食での対応を整理・理解しておく。
90分
第10回
授業内容
学童期・思春期における栄養管理:学校給食におけるアレルギー対応食(代替食)実習【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
【次回事前学習】成人期(非妊娠期)の食事摂取基準と摂取量の目安を整理・理解しておく。
90分
第11回
授業内容
成人期における栄養管理1:成人期(非妊娠期女性)の食事摂取基準・食事内容の理解【ケースメソッド】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業内容を復習し、成人期の身体的特徴、健康維持・増進に適した食事内容をまとめる。
【次回事前学習】食品成分表を用い、鉄、葉酸、カルシウムの給源となる食品をまとめておく。
90分
第12回
授業内容
成人期における栄養管理2:成人期の献立作成【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】作成した成人期献立の給与栄養量、調味濃度、使用食材、調理法について評価し、レポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、妊娠期の母体の変化と食生活の特徴を整理・理解しておく。
90分
第13回
授業内容
成人期における栄養管理3:成人期(妊娠期)の食事摂取基準・食事内容の理解【ケースメソッド】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業内容を復習し、成人期(妊娠期)の母体の変化、妊娠各期の栄養管理のポイントをまとめる。
【次回事前学習】妊娠初期、中期、後期の各栄養素の付加量を整理・理解しておく。
90分
第14回
授業内容
成人期における栄養管理4:非妊娠期から妊娠期への展開献立作成【レポート】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】作成した妊娠期への展開献立の給与栄養量、調味濃度、使用食材、調理法について評価し、レポートにまとめる。
【次回事前学習】応用栄養学の教科書を復習し、高齢期の食生活の特徴と高齢期の身体的特徴、咀嚼嚥下困難者用食品の特徴を整理・理解しておく。
90分
第15回
授業内容
高齢期における栄養管理:嚥下困難者用ソフト食実習【実技】【グループワーク】【レポート】
事後学習
【事後学習】実習内容を振り返り、レポートにまとめる。
45分

フィードバック
ミニテストは授業内で解説を行う。
提出された個人課題ならびにレポートは、コメントを記し、翌週以降の授業内で返却する。
評価方法および評価の基準
レポート(50%)、テーマごとの課題提出(50%)とし、総合評価60点以上を合格とする。
到達目標1 レポート(10%/50%)、課題提出(10%/50%)
到達目標2 レポート(20%/50%)、課題提出(40%/50%)
到達目標3 レポート(20%/50%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
指定しない
推薦書・参考文献
日本人の食事摂取基準(2020年版)
食品成分表

履修上の助言、教員からのメッセージ
食品成分表と電卓は必携とする。