シラバス情報

科目名
文芸文化テーマ研究ゼミ 0Dクラス
担当教員名
樋口 一貴
ナンバリング
EDj4086
学科
2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 3年/2023年度 大学 非正規生 科目等履修生 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 多文化・共生コース 3年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期、2023年度後期
授業形態
演習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、人間生活学部文芸文化学科の専門科目「演習科目」の領域に該当する卒業要件必修科目である。
1・2年次でつちかった関⼼事や問題意識を発展させ、4年次の「卒業研究」に向けて専⾨分野を研究する⽅法論と態度を学ぶ。
②科目の概要
美術史の研究⽅法を学んだ上で、各⾃がテーマを定め研究を進める。その成果を発表して、全員で議論する。
③授業の方法(ALを含む)
美術史学の専⾨的な書籍や論⽂を講読すると同時に、各学⽣と卒業研究テーマを策定して指導する。
レポート/ディスカッション/ディベート
④到達目標
到達目標1:これまで学修したことから、⾃分が卒業研究として掘り下げたいテーマを定めることができる。
到達目標2:作品や⽂献を調査して研究テーマの⾻⼦を作成し、学年末に発表ができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ED②-3 比較文化的考察/ED③-2 課題発見・考察/ED③-3 価値観の創造、発信

内容
造形芸術研究 —作品批評を通じた理解—
造形芸術とは形ある芸術、つまり美術を意味している。本ゼミでは、この美術作品や美術家を研究対象として、その研究⽅法の基礎を学ぶ。美術史学の⽅法論としては、作品の造形的特徴を分析する様式論が基本となる。その上で、作品に表現されている内容について、⽂学史や社会史的なアプローチも援⽤しながら批評する解釈論といったものもある。
このように美術作品を分析するにあたってはさまざまな切り⼝が存在するが、まず第⼀歩として、⾮⾔語芸術である美術作品を、ことばを使って記述することから始めねばならない。前期には、作品をどのようにことばで描写するのかという点を学び、実践、そして相互に読んで意⾒交換を⾏う。また、同時に様々な⽅法論による研究の事例も学修する。後期には、学⽣各⾃が関⼼のある領域を設定し、卒業研究に向けてテーマを絞り込んでゆく。なお、担当教員が専⾨とするジャンルは江⼾時代絵画だが、学⽣の研究対象はこれに限るものではなく、美術全般を対象とする。
造形芸術研究においては、作品を実際に⾒ることが何より重要なのは⾔うまでもない。状況が許せば、本ゼミではしばしば学外で⾒学会を実施し、関⻄⽅⾯などへ研修旅⾏も⾏う予定である。
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
【事前準備】 教科書の該当部分を予習しておく。各⾃の研究テーマについて⾃分なりの問題意識を持って調べておく(各授業回に対して90分)。
【事後学修】 発表・討議の内容を振り返り、祖告げよう研究に向けてより研究を深める(各授業回に対して90分)。

フィードバック
提出されたレポートについてのコメントや、レポート内での質問に対する回答は、翌週以降の授業で⾏う。
評価方法および評価の基準
到達目標1:出席および質疑応答などの平常の活動 10%、演習の担当部分の発表 20%、最終レポート・作成物など 20%
到達目標2:出席および質疑応答などの平常の活動 10%、演習の担当部分の発表 20%、最終レポート・作成物など 20%
総合評価60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
名画を見る眼
高階秀爾
岩波新書
9784004140641
推薦書・参考文献
授業内で適宜紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
積極的に参加する意欲のある学⽣を歓迎する。