シラバス情報

科目名
心理演習
担当教員名
笹倉 尚子、永作 稔、加藤 陽子
ナンバリング
ECh4086
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 心理学科 4年
学年
4年
開講期
2023年度前期
授業形態
演習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
公認心理師として,臨床現場に長く従事した経験を活かしてRP・ケーススタディ等の演習を行う。

ねらい
①科目の性格
学科専門科目の公認心理師関連科目に該当する選択科目で、公認心理師受験資格取得のための必須科目である。
心理学的援助法、心理アセスメント、心理実習などと関連が深い。
②科目の概要
本科目では、公認心理師としての知識及び技能の基本的な水準の修得を目的とする。
主要5分野における心理専門職の職務について、具体的場面を想定した演習を行うことで、心理的アセスメントおよび心理学的支援の実際について知識を深め、技能向上を目指す。
③授業の方法(ALを含む)
講義を中心に、実際の事例を参考にしたロールプレイングを行う。また事例についてのディスカッションを通して、支援者としての姿勢を身につけていく。【グループワーク】【ケースメソッド】【ロールプレイ】【ディスカッション】
グループワーク/ディスカッション/ロールプレイ・模擬授業/ケースメソッド
④到達目標
1.心理に関する支援を要する者等への理解やニーズの把握等に必要な技術を習得し、用いることができる。
2.心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携の方法に必要な知識を習得し、説明できる。
3.公認心理師としての職業倫理及び法的義務に基づいた援助について理解し、説明できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EC①-4 心理学の理論・概念・技能の活用の理解/EC③-2 知識・理解を活用する意欲/EC③-3 課題発見・解決

第1回
事前学習
公認心理師を目指すにあたって自分なりの課題を整理する。
180分
授業内容
オリエンテーション
対人支援者としての姿勢、公認心理師としての職業倫理及び法的義務を理解する
事後学習・次回事前学習
授業内容についての振り返りと講義内で指定した文献を通読する
180分
第2回
授業内容
コミュニケーション実習(1)非言語的交流【グループワーク】
姿勢、距離、アイコンタクト等の非言語的交流を意識し、相手が話を聴いてもらえていると感じる関わりについて学ぶ
事後学習・次回事前学習
授業内容についての振り返りと講義内で指定した文献を通読する
180分
第3回
授業内容
コミュニケーション実習(2)傾聴と応答【グループワーク】
あいづち、短い言葉の応答のみを行いながら、相手の話しを傾聴し、気持ちや感情を理解する。
事後学習・次回事前学習
授業内容についての振り返りと講義内で指定した文献を通読する
180分
第4回
授業内容
コミュニケーション実習(3)傾聴とストーリー理解【グループワーク】
傾聴の練習と、短い言葉での応答や確認、質問、焦点づけによって、相手の伝えたいストーリーを理解する。
事後学習・次回事前学習
授業内容についての振り返りと講義内で指定した文献を通読する
180分
第5回
授業内容
コミュニケーション実習(4)傾聴とストーリー理解の伝え返し【グループワーク】
相手の伝えたい感情や内容を、相手の言葉を使いながら伝え返す関わり方について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
授業内容についての振り返りと講義内で指定した文献を通読する
ロールプレイの撮影と逐語録を整理する
180分
第6回
授業内容
心理面接のロールプレイング(1)【ロールプレイ】
クライエント役、カウンセラー役、全体の観察者役になり、ロールプレイングを行い、その後に話し合いのフィードバックを行う。
事後学習・次回事前学習
ロールプレイの撮影と逐語録を整理する
180分
第7回
授業内容
心理面接のロールプレイング(2)【ロールプレイ】
クライエント役、カウンセラー役、全体の観察者役になり、ロールプレイングを行い、その後に話し合いのフィードバックを行う。
事後学習・次回事前学習
ロールプレイの撮影と逐語録を整理する
180分
第8回
授業内容
心理面接のロールプレイング(3)【ロールプレイ】
クライエント役、カウンセラー役、全体の観察者役になり、ロールプレイングを行い、その後に話し合いのフィードバックを行う
事後学習・次回事前学習
ロールプレイの撮影と逐語録を整理する
180分
第9回
授業内容
心理検査のロールプレイング 【ロールプレイ】
心理検査の準備、ラポール、施行、フィードバックについて学ぶ。施行者、受検者、観察者役を設け、ロールプレイングを行う。
事後学習・次回事前学習
提示された事例について精読する
180分
第10回
授業内容
事例の理解(1)【ケースメソッド】
5領域の中からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事例について精読してくること
180分
第11回
授業内容
事例の理解(2)【ケースメソッド】
5領域の中からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
提示された事例について精読する
180分
第12回
授業内容
事例の理解(3)【ケースメソッド】
5領域の中からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
提示された事例について精読する
180分
第13回
授業内容
事例の理解(4)【ケースメソッド】
5領域の中からの事例報告を通して、支援を要する者等への理解とニーズの把握、および支援計画の作成について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
多職種連携についてのテクストを精読し、疑問点などを整理する
180分
第14回
授業内容
多職種連携と地域支援【ケースメソッド】
支援を要する者等に対するチームアプローチの意義、および多職種間の連携と地域支援について理解する。
事後学習・次回事前学習
全体を振り返り、疑問点・反省点などを整理する
180分
第15回
授業内容
総括・振り返り・達成度の評価
ここまでの授業内容の振り返りを行う。出題された授業内課題を各自行う。
事後学習
自分の課題について整理し,専門書等を用いて復習する
180分

フィードバック
課題レポートは、最終講義にてフィードバックを行う。
評価方法および評価の基準
「毎回の授業への参加度(取組み)」70点と「課題レポート」30点の計100点とし、総合評価60点以上を合格とする。
 到達目標1.授業への取り組みと課題(25%)、レポート(10%)
 到達目標2.授業への取り組みと課題(25%)、レポート(10%)
 到達目標3.授業への取り組みと課題(20%)、レポート(10%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
プロカウンセラーの聞く技術、
東山紘久著、
創元社
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ
履修の手引きの条件を満たすもののみ受講可能。
なお、実習・演習授業のため、原則、遅刻・欠席は認めない。