シラバス情報

科目名
栄養学
担当教員名
奥田 明日香
ナンバリング
ECg2066
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 心理学科 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、心理学科の専門科目「保健科目」の領域に該当する卒業要件必修科目である。また、養護教諭一種免許状資格の必修科目である。心と栄養の関係を理解すると共に、養護教諭が教育現場において健康管理を行う上で必要な栄養学・食品学の基礎を学ぶ。
②科目の概要
栄養学は、ヒトが生きていくうえで必要不可欠であると共に日常生活と密接に関係している。栄養素や食品について理解し、実践できるように、栄養素の基礎知識や生命活動との関連性、食の安全性について学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
授業の導入部に前回のポイントの振り返りを行う。また、リアクションペーパーやレポートを用いて知識の定着や興味について確認し、フィードバックを行う。
リアクションペーパー/レポート
④到達目標
1. 食事の意義と生命活動との関連性、食の安全性について理解する。
2. 養護教諭として、児童・生徒の食生活や栄養状態を支援するために必要な栄養素や食品学に関する基礎知識を習得する。
3. 心と栄養の繋がり、自分自身の健康状態を維持するための栄養素や食品学について理解し、実践できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EC①-1 基本的理念・概念の理解/EC③-4 理論・概念・知識・技能の主体的活用

第1回
事前学習
シラバス・テキストをよく読んでおく。
90分
授業内容
オリエンテーション、健康・栄養・食事の概念、心と栄養の関係性
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で取り扱った内容について、テキストや授業資料を用いて復習する。栄養素や食品学に対する興味や何を学びたいかを整理する。心理学科で栄養学が必修である理由を考え、自分自身の意見をまとめておく。
[次回事前学習] 人口動態や疾病構造について調べる。
180分
第2回
授業内容
我が国の疾病構造の変化と栄養問題の変遷、近年の健康上の問題
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  人口動態や疾病構造と栄養上の問題点の関連性を復習する。現在の日本の状況を学んだ上で、実際に教育者の立場になったと仮定し、どのように食育をするか考える。
[次回事前学習]  日常的に購入して摂取している食品の表示を見ておく。
180分
第3回
授業内容
食の安全性と食品表示、食品の機能性
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  実際にどのような食品表示がなされているか調べる。食品安全委員会や消費者庁のHPを見て、どのように食品の安全性が確保されているかを確認する。
[次回事前学習] 高校までの教科書や参考書を見て、私たちの体はどのような成分で構成されているか、食品の栄養素にはどのようなものがあるかを調べる。


180分
第4回
授業内容
生体成分と栄養素との関連性、栄養素の体内への取り込み
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  ヒトの生体成分の特徴と年齢による変化や環境による影響を調べる。 
[次回事前学習] 私たちが健康に生きていくためには何をすれば良いかについて、自分自身の意見をまとめる。

180分
第5回
授業内容
栄養と恒常性の維持、バランスの考え方
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  ホメオスタシス(恒常性)について復習する。自分自身が摂取している食事のバランスがどうか確認し、改善点を整理する。
[次回事前学習] 日常生活の中で、何から水分を摂取しているか、どのくらい摂取しているか考える。


180分
第6回
授業内容
栄養素・食品・健康の保持の関連性1(水分)
事後学習・次回事前学習
[事後学習]  生命活動にとって、水分はどのような働きがあるか、なぜ大切か調べる。
[次回事前学習] テキストの次回の該当部分をよく読んでおく。糖質がどのような栄養素か調べる。


180分
第7回
授業内容
栄養素・食品・健康の保持の関連性2(エネルギー・糖質)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] どのような食品から糖質を摂取しているか調べる。
[次回事前学習] テキストの次回の該当部分をよく読んでおく。脂質・タンパク質がどのような栄養素か調べる。

180分
第8回
授業内容
栄養素・食品・健康の保持の関連性3(脂質・タンパク質)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] どのような食品から脂質・タンパク質を摂取しているか調べる。
[次回事前学習] テキストの次回の該当部分をよく読んでおく。ビタミン・ミネラルがどのような栄養素か調べる。


180分
第9回
授業内容
栄養素・食品・健康の保持の関連性4(ビタミン・ミネラル)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] ビタミンの過剰摂取による健康被害を調べる。電解質とは何か調べる。ビタミン・ミネラルの欠乏症ならびに過剰症についてよく復習する。
[次回事前学習] テキストの次回の該当部分をよく読んでおく。食物繊維がどのような栄養素か調べる。


180分
第10回
授業内容
栄養素・食品・健康の保持の関連性5(難消化性成分の生理作用)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 食物繊維の働きを調べる。どのような製品に食物繊維が含まれているか調べる。
[次回事前学習] テキストの次回の該当部分をよく読んでおく。ライフステージにどのような段階があるか調べる。
180分
第11回
授業内容
ライフステージ栄養学1(乳児期〜幼児期)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 乳児期ならびに幼児期に栄養面で気をつけるべきことをまとめる。
[次回事前学習] ライフステージ別に、自分自身の栄養素や食事の摂り方について振り返っておく。

180分
第12回
授業内容
ライフステージ栄養学2(学童期〜高齢期)
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 学童期、青年期ならびに高齢期において栄養面で気を付けるべきことをまとめる。
[次回事前学習] 日常で購入する商品について、アレルギー表示がどのようにされているか確認しておく。

180分
第13回
授業内容
食物アレルギーの概要と対応
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 食品のアレルギー表示、その他の表示について調べる。
[次回事前学習]  次回の試験に向けて勉強する。範囲については授業内で提示する。


180分
第14回
授業内容
「まとめ」
事後学習・次回事前学習
[事後学習] 試験の中で、何ができたか、何ができなかったかを確認する。
[次回事前学習] 第13回までの授業を振り返り、学んだことをまとめる。これまでの講義を通して、改めて栄養学が必修である理由を考える。
180分
第15回
授業内容
授業全体のまとめとメッセージ
事後学習
[事後学習] すべての授業で学んだことを整理する。
90分

フィードバック
授業の導入部に前回の振り返りを行う。また、授業内課題に対してコメントを返却する。

評価方法および評価の基準
授業内にて指示した課題(40%)、定期試験(50%)、授業への取り組み(10%)により評価を行い、総合的に評価する。総合評価60%以上を合格とする。
1. 授業への取り組み(5/10%)、課題提出(15/40%)、定期試験(20/50%)
2. 授業への取り組み(5/10%)、課題提出(15/40%)、定期試験(20/50%)
3. 課題提出(10/40%)、定期試験(10/50%)


教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
栄養の基本がわかる図解事典
中村丁次/監修
成美堂出版
978-4-415-32743-3
推薦書・参考文献
① 「基礎栄養学 改訂第6版」/監修:国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所、編集:柴田克己・合田敏尚/南江堂/ISBN:978-4-524-24817-9
② 「新・食物アレルギーの基礎と対応【第2版】」/監修:伊藤浩明、作成:認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク、編集:和泉秀彦・二村昌樹・中西里映子/株式会社みらい/ISBN:978-4-86015-524-7
③ 「こころに効く精神栄養学」/功刀浩 著/女子栄養大学出版部/ISBN:978-4-7895-5445-9
その他、その都度紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
「栄養素」は、ヒトが生きていく上で必要不可欠なもので、日常生活と密接に関係しています。栄養学に関することは日常生活の中にたくさんあるため、常にアンテナをはることが大切です。また、世の中には正しくない情報が出回っていることも多いため、科学的根拠に基づいた正しい情報を判断し、実践できるように、講義を通して色々学んでいきましょう。単に栄養素について覚えるのではなく、日常にどう関連しているか?どう生かしていくか?を考えて学んでみてください。