シラバス情報

科目名
発達支援活動 1Aクラス
担当教員名
綿井 雅康
ナンバリング
ECc3035
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 心理学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
実習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、学科専門科目「研究法・実習科目」領域に配置された選択科目である。「生涯発達科目」「心理臨床科目」「研究法・実習科目」での科目学修を通して学んだ心理学的な知見・理論・技法に基づいて、社会・心理的な支援を必要とする対象者との関わりを実践する科目である。
②科目の概要
本科目は,小中学校等で行う教育ボランティア、社会福祉施設等で行う各種ボランティア活動を通じて、1)臨床・実践場面において、心理的側面から支援・援助活動に取り組む意義を理解するとともに、2)人々との交流を深めるなかで、専門科目で学んできた心理学的な知見・理論・技法の理解を深化充実させることを目的とする。
③授業の方法(ALを含む)
本科目は前項に記した「現場」での活動を基本として、その前後に行う学修活動で展開する。したがって、学修活動そのものがサービスラーニングである。さらに、活動を通じて得たことや振り返りを文章化するレポートにも取り組む。
レポート/サービスラーニング
④到達目標
1.学校や施設等の臨床場面において、心理学的専門性がどのように発揮されるのかを説明できる
2.学習者自身が備える知識や技能を、社会・心理的支援を必要とする対象者との関わりの中で、適切に活用していく方法を選択し工夫できる。
3.臨床場面における支援活動において、チームとして協働し連携する重要性を認識し、積極的に参加できる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EC①-4 心理学の理論・概念・技能の活用の理解/EC②-2 分析的思考/EC③-4 理論・概念・知識・技能の主体的活用

内容
1.ボランティア活動への応募にあたっては、活動の趣旨・目的を十分に理解すること。
2.活動にあたっては、活動における遵守事項や留意すべき点を十分にふまえ、学校長や責任者など要請側の要望や趣旨を十分に理解して、その目的に沿うように努めること。
3.活動を通して学び理解したこと、大学で学修した事柄と実践的な活動をどのように結びつけたのか、さらには、大学で今後学習すべき課題は何かを、自省し文章にまとめること。
4.活動期間の終了後には、活動全体を振り返り、交流してきた人々にとっての活動の意義や収穫、および、学生自身にとっての活動の意義や成果をまとめること。

この授業は学外の機関・施設等におけるサービス・ラーニングの取り組み自体と、取り組みに基づいた主体的な気づきや学びを言語化する中で、学びを深化させていく。   1
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
[事前学習]専門科目で学科で学んだ心理学的な知識/態度/技能を活用できるようにしておく[毎回の活動前に30分以上,全体計15時間程度]。
[事後学習]支援対象者との関わりの具体的・表面的な部分にとらわれることなく、本質的な課題や学習者自身の内面的な変化などを洞察し文章化すること[毎回の活動後に1時間以上,全体計15時間程度]。

フィードバック
活動記録や事後報告書についてはコメントを返却する。必要に応じて活動中にも個別に対応する。
評価方法および評価の基準
活動記録(10%)と事後報告書(90%)で総合的に評価し、総合評価60点以上を合格とする。
到達目標1.記録(5%/10%)、報告書(40%/90%)
到達目標2.記録(5%/10%)、報告書(30%/90%)
到達目標3.報告書(20%/90%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は使用しない
推薦書・参考文献
【学校教育ボランティアでの推薦書】菅野純 『不登校 予防と支援Q&A70』 明治図書

履修上の助言、教員からのメッセージ
誰かを助けたい」「人を支援したい」「困っている・悩んでいる人を助けたい」という入学前から抱いていた意志や思いを、学修活動として実現するためには最適な科目(活動)だと考える。