シラバス情報

科目名
教育心理学A
担当教員名
綿井 雅康
ナンバリング
EBb2027
学科
2020〜2024年度 大学 教育人文学部 幼児教育学科 1年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 児童教育学科 1年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 心理学科 1年/2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 介護コース 1年/2020〜2024年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 1年/2024年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 こどもコース 1年/2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食物栄養学科 1年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 1年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・介護コース 1年/2020〜2024年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 1年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 多文化・共生コース 1年/2020〜2023年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・保育コース 1年/2020〜2024年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 1年/2020〜2024年度 大学 社情デザイン学部 社情デザイン学科 1年
学年
1年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
教育委員会の常設委員会委員および公立小中学校の学校評議員・学校運営協議会委員としての実務経験を生かし、教師の職務遂行に必要な心理学的知見の解説と活用方法を指導する。

ねらい
①科目の性格
本科目は、児童教育学科の専門科目「初等教育教員養成分野」に配置された必修科目である。心理学の初学者を対象として、学校教育に活用しうる心理学的知識の習得を目指す科目である。また教員免許取得課程のうちの「教職に関する科目」のうち「教育の基礎理論についての理解を深める科目」である。
②科目の概要
小学校教諭課程の初学者を主な対象として、学習の過程、および児童生徒の心身の発達について、教育心理学的な知見を学ぶとともに、学校教育現場における具体的な問題についての理解を深める。また、特別な支援を必要とする児童生徒の理解と指導についても扱う。
③授業の方法(ALを含む)
本科目は、講義による解説を中心として、リアクションペーパーおよびディスカッションを取り入れた授業を行う。
リアクションペーパー/ディスカッション
④到達目標
到達目標1.教育心理学的な考え方や知識に基づいて、学校教育における学習活動の客観的に理解する
到達目標2.教育心理学的な考え方や知識に基づいて、個々の児童生徒を理解していく手法を考える
到達目標3.より良い学習活動を展開するための工夫や特別な支援のあり方を、学修内容にもとづいて、具体的に作り出すことができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB②-2 校務運営/EB②-4 子ども理解

第1回
事前学習
自らの学校教育体験を振り返り,人間として成長・発達することに,学校教育での学習活動や体験が,どのように作用したのかについて,極めて主観的かつ素朴に説明してみようと試みること。
学校の教員が指導する上で,最も大切にすべき「目的・目標」は何であるかを,正解など気にせずに,明確にしておくこと。
90分
授業内容
教育心理学と学校教育
事後学習・次回事前学習
[事後学習]心理学に対する自己の素朴な認識と学修内容の差違を明確にする。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,欲求についての項目に記載された内容を,自分事として理解するように試みておくこと。

180分
第2回
授業内容
動機づけ(1) 動機づけのメカニズム、内的欲求【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]やる気を高めるの教師の取り組みや心構えを文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,自らの人生を振り返り,自らの「やる気」や「意欲」はどこから生まれてきたのかを考えてみること。

180分
第3回
授業内容
動機づけ(2) 内発的動機づけと外発的動機づけ
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返りやる気を高めるの教師の取り組みや心構えを文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に心理学における「学習」とは,学校の勉強とはほぼ無関係であり,「習得・獲得すること」であるという認識を備えてから,授業に参加すること。

180分
第4回
授業内容
学習(1)学校教育における学習、条件づけ
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返りできるようになることの仕組みを文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に「洞察」という考え方について,事前理解を深め,はたしてそのような学習が可能なのかについて吟味しておくこと。

180分
第5回
授業内容
学習(2)認知説と行動説【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返りできるようになることの仕組みを文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,「自分は記憶力が悪い」と思っている場合には,その理由を素朴に考察しておくこと。

180分
第6回
授業内容
記憶【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り主体的な学びを実現するための指導について文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,自らが取り組んでいる「自習」方法のレパートリーをリスティングしておくこと。

180分
第7回
授業内容
メタ認知と学習方略 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り主体的な学びを実現するための指導について文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,「授業はプロセスであり,筋書きのあるドラマである。児童生徒の台本は教師の頭の中にあるが,そのことを児童生徒は知らない」という言葉をしっかり認識したうえで,授業に参加すること。
180分
第8回
授業内容
授業の過程【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り主体的な学びを実現するための指導について文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に「知能と学力とは別物である」という点について,自らの見解(賛否)を明確にして,その理由を考えてみること。

180分
第9回
授業内容
知能【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り主体的な学びを実現するための指導について文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,「教育評価とは教科指導と表裏一体の関係にあり,通信簿をつけることが主目的でない」とはどんな意味なのかを考えてみること。

180分
第10回
授業内容
教育評価【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り主体的な学びを実現するための指導について文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に「生涯にわたる発達」という観点から,成長と発達の違いについて思いを馳せること。

180分
第11回
授業内容
発達の原理・原則
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り学級のなかで児童生徒を多面的に理解する方法を文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,幼児期・児童期・青年期の発達課題について,自己評価を試みておくこと。

180分
第12回
授業内容
児童期の発達、発達課題
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り学級のなかで児童生徒を多面的に理解する方法を文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,自らの体験を振り返り,学級とは生徒指導にとってどのようや役割や機能を果たしていたのかについて,できるだけ多面的かつ分析的に考えてみること。
180分
第13回
授業内容
学級集団【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り学級のなかで児童生徒を多面的に理解する方法を文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に,自閉スペクトラム症や注意欠如/多動症について,過去の経験を振り返り,該当する事例がないかを考えておくこと。

180分
第14回
授業内容
発達障害【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
[事後学習]本時の学習内容を振り返り 学級のなかで児童生徒を多面的に理解する方法を文章にまとめる。
[事前学習]各授業回に示された事項についてテキストを読んで概要を認識する。特に本科目で扱った心理学的概念や理論について,自らの知識として活用できるように徹底した復習的な学びを行っておくこと。

180分
第15回
授業内容
学習のまとめと確認
事後学習
[事後学習] 本時の学習内容を振り返り 本科目で学び得たものを振り返り,自らの成長や向上を実感すること。

90分

フィードバック
授業内課題は授業内で全体に対してコメントする、まとめの筆記試験については必要に応じて評価結果を通知する予定である。
評価方法および評価の基準
授業内課題(リアクションペーパーなど)への取り組み(15%)、まとめの筆記試験(85%)を総合的に評価し、60点以上を合格とする。
到達目標1.授業内課題(5%/15%)、まとめ試験(30%/85%)
到達目標2.授業内課題(5%/15%)、まとめ試験(25%/85%)
到達目標3.授業内課題(5%/15%)、まとめ試験(30%/85%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
キーワード教育心理学
永江誠司(編著)
北大路書房
978-4762827938
推薦書・参考文献
【推薦図書】 森敏昭ら(編) 教育心理学キーワード 有斐閣   ISBN978-4641058859

履修上の助言、教員からのメッセージ
受講生の方は、学習者ですが、指導者という視点も意識してください。