シラバス情報

科目名
保育実習Ⅲ
担当教員名
潮谷 恵美、鈴木 晴子
ナンバリング
EAh4073
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 幼児教育学科 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期、2023年度後期
授業形態
実習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
担当教員が保育・幼児教育、特別支援教育、心理相談、社会福祉事業等に携わってきた実務経験を活かし、学生の事前事後指導、実習訪問指導と実習配属先の施設職員との連携を行う。又、配属実習中には保育士資格を持つ各実習先福祉施設職員から保育実践の指導を学生が受ける。

ねらい
①科目の性格
学科専門科目「フィールドワーク(実習)」に位置付けられた選択科目であり、保育士資格を取得するためには、必修の実習である「保育実習Ⅰ(保育所)」「保育実習Ⅰ(施設)」に加えて、「保育実習Ⅱ」あるいは「保育実習Ⅲ」のいずれか1つを履修する必要がある。原則として、「保育実習Ⅰ(保育所」「保育実習Ⅰ(施設)」を終え、施設(保育所以外)における拡充を図る場合は「保育実習Ⅲ」となる。実習の事前事後指導にあたる「保育実習総論Ⅲ」を同時履修とする。「事前指導—実習—事後指導」という一連の流れの指導を受けて実習を終了したと認められる。
②科目の概要
保育実習Ⅲは、将来保育所以外の児童福祉施設における保育士を目指す学生が主に選択する実習である。施設における支援を行う保育士としての必要な資質を実践を通して体験的に学び、養う。実実習時間90時間以上(概ね12日間)の実習を行う。
③授業の方法(ALを含む)
実習配属先の担当職員の指導のもと、実習プログラムに沿って、実践、記録、省察、自己評価、次の課題の設定する経験を繰り返しながら子どもや利用者への関わり方、支援の習得に向かっていく。
実習・インターンシップ
④到達目標
1.児童福祉施設等(保育所以外)の役割や機能について実践を通して理解し、説明、記述できる。
2.保育士の業務内容や職業倫理、子どもの権利擁護について具体的な実践に結び付けて理解し、実践し、説明、記述できる。
3.家庭と地域の生活実態にふれて、児童家庭福祉および社会的養護、障害児支援、子どもの健全育成に対する理解をもとに、保護者支援、家庭支援のための知識、技術、判断力を養い、説明、記述できる。
4.実習における自己課題を明確にし、対応した実習を行うことができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EA①-5 保護者・地域・他の専門職との連携の理解/EA②-1 子どもの人権尊重/EA③-5 問題意識、解決に取り組む姿勢

内容
本学科の「実習の手引」をよく読み、事前指導の内容を十分に理解して実習に臨む。

・施設の機能と役割、施設保育士の専門性について、実践を通して理解する。【実習】
・施設の日常生活の援助と自立支援についての理解と技術を習得する。【実習】
・子ども(利用者)の個別の配慮とかかわりについて理解し、適切なかかわり方を習得する。【実習】
・支援計画の立案にかかわる流れと方法を理解する。【実習】
・責任実習等、部分的な保育を担当し、実践に向けた計画立案、実践、振り返りを通し保育実践に関する学びを深める。【実習】
・地域との連携について理解する。【実習】
・保護者支援、家庭支援について理解する。【実習】
・保育士の役割や業務理解、職業倫理について理解する。【実習】

以上、日々の実践、記録、省察、自己評価、次の課題の設定することを繰り返し重ね、実習の到達目標の達成に向かう。
また、配属実習中には保育士資格を持つ各実習先福祉施設職員から保育実践の指導を学生が受ける。
実習中、終了時に実習の総括を受け、自己評価と自己課題を明確にする。
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
【事前準備】「保育実習総論Ⅲ」内での指導内容、これまで習得してきた保育士資格取得に関わる学びを確認する。また、実習先から指定された事前準備を行う。実習施設の概要、支援内容内容等について調べ、各施設の特色に応じて必要な知識を学習し、実習施設調べのレポート、実習計画等を作成する。1時間30分程度もしくはそれ以上の事前学習時間を要する。
【事後学習】実習中は毎日実習終了後、実習日誌の記録を行う。実習期間終了後には実習全体の振り返りを記録する。その他提出課題等に取り組み、実習の成果と課題を明確にする。1時間30分程度もしくはそれ以上の事後学習時間を要する。

フィードバック
基本的に保育実習総論Ⅲの個別面談等にて、実習評価、実習担当教員からの評価等について伝え、自己成長と自己課題の支援を行う。
評価方法および評価の基準
実習先の評価表50%、実習態度40%、実習課題10%とし、総合して60点以上を合格とする。
到達目標1 実習先の評価(10/50%)、実習態度(10/40%)
到達目標2 実習先の評価(15/50%)、実習態度(10/40%)
到達目標3 実習先の評価(15/50%)、実習態度(10/40%)
到達目標4 実習先の評価(10/50%)、実習態度(10/40%)、実習課題(10/10%)

実習においては、大学指定の評価表に基づいて実習先からの評価を受ける。評価表は「実習生としての姿勢」「援助に関する事項」「保育士への志向性」の3つの項目に細分化した項目各4個、さらに「総合評価」「所見」で構成されており、「所見」以外は5段階評価と概要を記入いただく。
以上の評価の基準を検討するにあたっては、学内指導、実習日誌の内容を踏まえて、実習目標を達成したかについて幼児教育学科実習委員会で検討し、大学で総合的な評価への読み替えを行う。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
実習の手引き
十文字学園女子大学教育人文学部幼児教育学科
推薦書・参考文献
新基本保育シリーズ20 保育実習,中央法規
保育者のための児童家庭福祉データブック,一般社団法人全国保育士養成協議会監修/西郷泰之、宮島 清編集, 中央法規
最新保育資料集,ミネルヴァ書房

履修上の助言、教員からのメッセージ
本科目の履修は本学科が作成している「実習の手引き」の内容を踏まえ、実習配属の要件を満たしているものに限定する。