シラバス情報

科目名
幼児教育基礎実習
担当教員名
山田 陽子、上垣内 伸子、桶田 ゆかり、金 允貞、横井 紘子
ナンバリング
EAa2005
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 幼児教育学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
実習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
幼稚園の担任・管理職として保育や人材育成に携わった経験をもつ教員が担当し、実践での経験に基づき、グループワークを取り入れながら指導する

ねらい
①科目の性格
幼児教育学科の卒業必修科目であり、専門科目の領域「基礎」に位置づく。幼稚園教諭一種免許状及び保育士資格取得のための必修科目でもある。「幼児教育基礎演習」とは相補的な科目であり、同時履修とする。
②科目の概要
本学附属幼稚園を含む保育実践の場 (幼保連携型認定こども園・特別支援学校を含む) における実習を延べ7日程度行う。3年次以降の幼稚園教諭及び保育士資格取得のための実習の基礎として、保育者としての適切な思考・判断・表現を実習の中で試みる。

③授業の方法(ALを含む)
保育の現場において子どもと生活や遊びを共にし、実際に子どもと関わる実習である。実習後には、自らの実践に基づき、実習記録を文章にまとめ、提出する。実習記録を書くことは、保育者としての自分の関わりや言動を省察することでもある。実習記録をもとに、仲間とディスカッションを行う。実践と省察の繰り返しにより、子ども理解を深めていく。
ディスカッション/レポート(表現)/実習・インターンシップ
④到達目標
1.「子どもから学ぶ、子どもとともに育つ」という基本姿勢を持ち、子どもの主体性を大切にしながら子どもと関わることができる。
2.子どもと共に遊び、子どもの思いに共感的に寄り添いつ、状況に即応して判断・行動し、その内容を文章にまとめることができる。
3.保育者の様々な役割を理解し、保育者の意図やねらいを意識しながら行動することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EA①-1 子どもの心理・発達の理解/EA②-2 状況判断/EA③-1 子どもから学び、子どもとともに育つ姿勢

内容
<幼稚園での実習>
実習先は、子どもの自発的な遊びを重視した保育を展開し、本実習のねらいと内容に理解がある幼稚園もしくは幼保連携型認定こども園(15園程度)であり、数人ずつに分かれて配属される。

1.学外オリエンテーション
実習先の幼稚園にて、1日オリエンテーションを行う。保育見学・保育参加を伴う場合もある。

2.隔週実習
隔週で週1 回、登園前から降園後まで1 日の実習を3日行う。
実習翌日までに実習記録を作成して大学に提出し、翌週には各自の実習記録を基に行う振り返りの学内授業に参加することで、省察を深め、自分の課題を整理し、次の実習へと向かうプロセスをとる。

3.連続実習
後期の授業終了後の春休みに3日間程度の連続実習を行う。保育者の役割の多様性を理解するとともに、子どもの遊びや人間関係を生活の連続性の中で理解していくことをめざす。
実習後に実習記録を作成して提出する。

合計約60時間の幼稚園での実習となる。

<特別支援学校での実習>
オリエンテーション受講の後、数人ずつのグループに分かれて、参加実習を1日行う。実習翌日までに実習記録を作成し提出する。

【実習】【レポート(表現)】【グループディスカッション】
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
【事前予習】事前・事後指導の内容に応じて、実習に必要な準備(用具や教材等)を行う。(実習期間合計 450分)
【事後学修】実習後の事後学修では、子どもとの遊びでのやりとりを中心としたエピソードを整理し、定められた形式で実習記録の形にまとめる。(実習期間合計 720分)
      連続実習後には環境図、園の概況等の実習日誌を作成する(実習期間合計 180分)


フィードバック
提出された実習記録は、次回の実習までに教員が講評をくわえ返却し、次の実習に向けた課題を共有する。
評価方法および評価の基準
1.全ての実習への参加と、実習記録の期限内提出を、単位取得の必要条件とする。
2.実習参加状況、レポートの提出状況、実習態度・意欲を6:2:2の比率で評価し、60点以上を合格とする。
到達目標1 実習参加状況(20%/60%) 実習態度・意欲(10%/20%)
到達目標2 実習参加状況(20%/60%) レポート提出状況(20%/20%)
到達目標3    実習参加状況(20%/60%) 実習態度・意欲(10%/20%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
幼稚園教育要領解説
文部科学省
フレーベル館
9784577814475
2018年
幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説
内閣府・文部科学省・厚生労働省
フレーベル館
9784577814499
2018年
実習の手引
十文字学園女子大学 教育人文学部 幼児教育学科
2022年度
推薦書・参考文献
【推薦書】『保育者の地平』津守真 著 ミネルヴァ書房(1997年)

履修上の助言、教員からのメッセージ
幼児教育基礎演習と同時履修すること。