シラバス情報

科目名
食・健康と栄養の科学
担当教員名
志村 二三夫、山本 茂、吉田 亨、加藤 則子、小林 三智子、名倉 秀子、松本 晃裕、岩本 珠美、木村 靖子、高橋 正人、竹嶋 伸之輔、成谷 宏文、井上 久美子、村田 浩子、富井 友子、渡辺 章夫、中村 禎子
ナンバリング
学科
2010〜2023年度 大学院 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 修士課程 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
オムニバスで実施するため、担当教員によっては、公的研究機関等での実務経験を有している。

ねらい
①科目の性格
学部教育で培った「食と栄養と健康」の専門家としての学生の自覚を喚起・強化する必修共通教育科目であり,大学院での学びの導入教育科目にあたる。
②科目の概要
専任教員がオムニバス方式で講義を分担する.「食あっての栄養,栄養あっての健康」という事実,「栄養」が「食」と「健康」を連合させる現象である事実に立ち返り,栄養とは何か,人間にとっての栄養(人間栄養)とは何かをあらためて論考する。
③授業の方法(ALを含む)
オムニバス方式により、大学院修士課程の担当教員が輪番で実施する。講義を基本とし、質疑・応答や議論を交えて理解を深める。
ミニテスト/リアクションペーパー/レポート/ディスカッション/プレゼンテーション
④到達目標
1.大学院生に求められる栄養に関する科学的理解を深めることができる。,
2.食物栄養学専攻の3つの教育研究分野(栄養科学・食科学・健康科学)における学習と研究を進める上基盤となる多角的・科学的な視点を持つことができる。
3.教員と学生,学生同士の活発な質疑応答を鼓舞し,食物栄養学専攻の知的風土を醸すことができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)

内容
【栄養科学分野】
第1回 研究推進における倫理的配慮/現代の食環境における健康・栄養教育のあり方(中村・村田)
第2回 栄養なくして生命なし,食物=栄養を支える他の生物由来の「もの」,現象としての食と栄養,食の機能(志村)
第3回 人間栄養の理念,人間栄養の目標は「健康の維持増進はもとよりQOL向上も包括すること」(山本)
第4回 医療環境における栄養状態・QOL向上に向けた栄養補給法のあり方や,活用の基礎(岩本・井上)
第5回 栄養状態・QOL向上につながる,免疫学や遺伝学的手法を利用したこれからの研究開発(竹嶋)

【食科学分野】
第6回 食品の機能解析/研究倫理  (成谷・渡辺)
第7回 食品の三次機能(生体調節機能 2)の面から食が栄養・健康を支える物質的基盤と生体応答(大倉)
第8回 食生活を成立させている条件とその内容規定している食環境や食文化-1(名倉)
第9回 食生活を成立させている条件とその内容規定している食環境や食文化-2(木村)
第10回 食生活を豊かにし,QOL向上のための食べ物と味覚との関わり(小林)

【健康科学分野】
第11回:臨床医学的視点からみた健康づくりにおける食と栄養の意義・役割(松本)
第12回:高齢期における栄養・食の確保の課題と地域での取り組み(富井)
第13回:スポーツ医学的視点からみた薬物・サプリメント(高橋)
第14回:最近の乳幼児の食生活の問題・地域での食育の推進(加藤)
第15回:食とヘルスプロモーション/研究倫理(吉田)

各授業回における授業外学習の内容・所要時間
【事前予習】事前に提示した下記資料等をもとに予習を行う.
【事後学修】事前学習・授業内容の整理・取りまとめを行い,レポートとして提出する.
1回の講義あたり2時間程度の授業外学習を必要とする。

フィードバック
ディスカッション、レポートの返却等、説明を実施する。
評価方法および評価の基準
各授業の終了後に実施する小試験またはレポートの点数を集計して評価する.合計100点とし,60点以上を合格とする.

教科書
推薦書・参考文献
担当教員がそれぞれの講義の際に提示する。

履修上の助言、教員からのメッセージ