シラバス情報

科目名
学級経営と道徳教育
担当教員名
浅見 哲也
ナンバリング
EBf3065
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 3年
学年
3年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
本科目の指導においては、教員及び指導主事、教科調査官(文部科学省)の経験をもつ教員が担当し、全教育活動を通じて行う道徳教育との関連を図りながら、子どもや保護者等からの信頼を得て、学級を経営するための知識・技能の習得を図る。

ねらい
①科目の性格
児童教育学科に定める「学校教員実力養成分野」における選択科目として位置付き、道徳教育との関連を図りながら学級経営に関する幅広い知識と指導力を修得する。
②科目の概要
特定の題材やテーマについて、小集団で話し合い、発表し、さらに全体での話し合う活動やロールプレイ・模擬授業等を通して理解を深め、実践的な指導力を身に付ける。
「子ども理解」「温かな学級集団づくり」「道徳教育」「特別活動」「不登校児童への対応」「特別な支援が必要な児童への対応」等の講義を通して、「学級経営に関する幅広い知識と指導力」を修得する。
③授業の方法(ALを含む)
講義と話し合いを柱に展開する。アクティブラーニングに基づく様々な取組を取り入れ、実践的な授業展開を図る。

リアクションペーパー/レポート/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/ロールプレイ・模擬授業/ケースメソッド/PBL/ICT
④到達目標
1 信頼関係に根ざした学級集団形成のための学級経営の意義を文章で述べることができる。
2 学級経営の基盤となる子ども理解の方法と課題に対する対応を文章で説明することができる。
3 適切な学級経営に必要な指導方法をロールプレイや模擬授業で実践するとともに、留意点を文章で説明することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-2 学級経営・学級づくり/EB②-4 子ども理解

第1回
事前学習
シラバスを読み、本講義の全体計画を理解するとともに、質問がある場合は準備しておく。
小学校教師像、自身の学級担任に対するイメージを整理しておく。
『小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 総則編』の第3章第4節の1を読み、要点を掴む。UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。
90分
授業内容
目指す学級を創出する学級経営の意義、学級担任の役割、教師の姿勢、子供との出会い、自己紹介
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
『小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 総則編』の第3章第6節の1〜2を読み、要点を掴む。UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第2回
授業内容
全教育活動を通じて行う道徳教育、学習指導と生徒指導、学習規律と生活規律
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
一般的な小学校における、朝の会から帰りの会までの学校生活の動きを時系列に沿って想起し、A4用紙1枚にまとめておく。
180分
第3回
授業内容
学級経営スタート時の指導、朝の会と帰りの会、給食指導と清掃指導、コロナ禍における学習環境の整備と安全管理
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
担任として目指す学級像をA4用紙1枚にまとめておく。
180分
第4回
授業内容
学級目標と個人目標の設定、一人一人の子どもを生かす教室掲示
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
係や当番活動において、小学校時代に自身が果たした役割について想起して具体的な内容をまとめると共に、自分が学級担任になった際、どのような係や当番活動を設定するかをA4用紙1枚にまとめておく。
180分
第5回
授業内容
特別活動 係活動と当番活動、学級活動(1)(2)(3)、キャリア教育
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第6回
授業内容
「個性の伸長」に関わる道徳科の授業と他の教育活動との関連を図った指導
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回の事前学習]
UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第7回
授業内容
「生命の尊さ」に関わる道徳科の授業と他の教育活動との関連を図った指導

事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
『小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 総則編』の第3章第6節の3を読み、要点を掴む。UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第8回
授業内容
「いじめの未然防止」に関わる道徳科の授業と他の教育活動との関連を図った指導
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第9回
授業内容
「豊かな感性」に関わる道徳科の授業と他の教育活動との関連を図った指導
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第10回
授業内容
学級目標の具現化を図る道徳教育の展開、指導計画の作成
・想定した学年の学級目標、目指す子ども像をグループで話し合い、道徳科を要とした指導計画を作成する。
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
学級目標の具現化を図る道徳教育の指導計画を仕上げる。グループで話し合い、発表の準備をしておく。
180分
第11回
授業内容
学級目標の具現化を図る道徳教育の展開、指導計画の発表
・グループごとに学級目標の具現化を図った道徳教育の指導計画を発表する。
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
『小学校学習指導要領(平成29年度告示)解説 総則編』の第3章第4節の2、第6節の4を読み、要点を掴む。UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。 
180分
第12回
授業内容
特別な配慮を必要とする児童(発達障害、不登校等)への指導、家庭や地域社会との連携、保護者対応、学年便りと学級通信
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
UNIVERSAL PASSPORTを通じて配布予定の事前配布資料に目を通す。
180分
第13回
授業内容
学級経営案の作成、目指す学級像と子ども像、学級経営のPDCAサイクル
・想定する学年を基にグループで作成する。
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
学級経営案を仕上げる。グループで話し合い、発表の準備をしておく。
180分
第14回
授業内容
学級経営案の発表
・グループごとに想定した学年の学級経営案を発表する。
事後学習・次回事前学習
[事後学習]
授業で取り上げた内容の要点整理を行い、理解が不十分な内容や、新たな疑問点については、質問事項として整理しておく。全体での共通課題になる事項は、次回の授業時に全体に周知・共有する。
[次回事前学習]
自身はどんな学級担任になりたいか、これまでに第1回から第14回までを振り返り、A4用紙1枚にまとめておく。
180分
第15回
授業内容
人間担任としての教師の魅力とやりがい
事後学習
・15回の授業内容を振り返り、学級経営に必要な知識と技能をまとめ、自身の学級担任としての魅力を見つめ直す。
90分

フィードバック
作成された他の教育活動との関連を図った道徳教育指導計画案及び学級経営案については指導、助言を行う。また、リアクション・ペーパー等については、次回以降の授業時に触れ、解説・コメントするほか、質問に答える。
評価方法および評価の基準
レポート・課題提出(40%)・指導計画及び学級経営案の作成(30%)・リアクションペーパー(30%)で評価し、60点以上を合格とする。
到達目標1 レポート・課題提出(20%/40%)
到達目標2 指導計画及び学級経営案の作成(20%/30%)
到達目標3 リアクションペーパー(20%/30%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編
文部科学省
株式会社東洋館出版社
本体155円+税
推薦書・参考文献
【推薦書】 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編
【推薦書】 小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別活動編
【参考文献】学級・学校経営が劇的に変わる教師の一般教養 稲垣孝章 文溪堂 

履修上の助言、教員からのメッセージ
学級担任として、魅力があり、信頼される教師とはどのような資質や能力を身に付ける必要があるのかをこの授業を通して考えていくとともに、そのような教師になるために、自身の長所や短所に向き合いながら、人間性を互いに磨き合っていきたいと思います。