シラバス情報

科目名
国語
担当教員名
冨山 哲也
ナンバリング
EBa2001
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 芸術・文化コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
教員及び指導主事、教科調査官(文部科学省)の経験をもつ教員が担当し、教科「国語」の内容と関連付けながら、日本語学、日本文学、中国文学の基礎的知識について、表現活動等も取り入れながら指導する。

ねらい
①科目の性格
この科目は、児童教育学科の「教科及び教科の指導法に関する科目」の必修科目であり、小学校教諭一種免許を取得するための必修科目である。国際化・情報化の進展を踏まえ、理解と表現の基礎となる国語の働きと我が国の言語文化について学ぶ。
②科目の概要
内容は,小学校学習指導要領国語の〔知識及び技能〕「言葉の特徴や使い方に関する事項」「我が国の言語文化に関する事項」の枠組みを基本としながら、国語科の背景となる日本語学、日本文学、中国文学の基礎的知識の習得を目指す。日常生活・社会生活における具体的な表現活動を通して内容の理解を深めることをねらいとする。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、講義による解説を中心とするが、適宜ペアやグループによる協議、表現活動を取り入れるとともに、毎回、学修内容の応用を問うミニテストを実施する。
ミニテスト/グループワーク
④到達目標
1.国語に関する基礎的な知識を実践を通して身に付け、その内容を説明することができる。(ミニテストや製作物25%、最終レポート10%)
2.国語について考え認識を深め、子供に指導する方法を工夫することができる。(ミニテストや製作物25%、最終レポート10%)
3.国語に関心をもち,国語についての考えを積極的に表現することができる。(ミニテストや製作物30%)
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定

第1回
事前学習
シラバスを読んで学修の見通しをもつ。「言葉」の役割について自分なりの感想・考えをもつ。
90分
授業内容
ガイダンス〜言葉の特徴や使い方について考える〜 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)授業を通して、「言葉」について改めて気付いたこと・考えたことを整理する。
(事前)日本語の「文字」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第2回
授業内容
文字とその指導①(平仮名,片仮名,ローマ字),学習指導要領の見方 【ミニテスト】【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
(事後)学習指導要領(解説)の見方について確認し、文字の指導の内容を整理する。
(事前)学習指導要領を読み、漢字の指導に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第3回
授業内容
文字とその指導②(漢字) 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)小学校における漢字の指導について整理する。
(事前)「語彙」という考え方に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第4回
授業内容
語句,語彙とその指導 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)「語彙」とは何か、語彙の指導をどう行うか整理する。
(事前)ことわざ、慣用句、故事成語の共通点と相違点について整理しておく。
180分
第5回
授業内容
ことわざ,慣用句,故事成語とその指導 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)自分が知らなかったことわざ、慣用句、故事成語について調べ、実際に使ってみる。
(事前)「新聞」の基礎的な事柄に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第6回
授業内容
文字による表現の実際〜新聞を作る① 割り付けと下書き 【創作、製作】
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)新聞の下書きが不十分な場合、進めておく。
180分
第7回
授業内容
文字による表現の実際〜新聞を作る② 清書と提出 【創作、製作】
事後学習・次回事前学習
(事後)新聞についての基本的な知識を整理する。
(事前)「敬語」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第8回
授業内容
言葉遣い(敬語)とその指導 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)敬語についての知識を整理する。自身の敬語を見つめ直し、正しく使うようにする。
(事前)小・中・高校で学習してきた「伝統的な言語文化」「古典」について振り返っておく。
180分
第9回
授業内容
伝統的な言語文化とその指導〜日本の古典,漢詩・漢文,故事成語〜
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)テキストの古典の文章の音読(暗唱)の練習。
180分
第10回
授業内容
音読,朗読,暗唱に関する指導〜古典の暗唱〜
事後学習・次回事前学習
(事後)興味をもった古典について調べたり、他の章段を読んだりする。
(事前)小・中学校での書写の学習について振り返っておく。
180分
第11回
授業内容
書写の指導〜平仮名の基本〜 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)書写の指導について整理する。日常生活で、文字を正しく整えて書くよう注意する。
(事前)「文法的に誤りのある文」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第12回
授業内容
言葉のきまりとその指導〜主語・述語,修飾語・被修飾語〜 【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
(事後)主語・述語、修飾語・被修飾語の関係に注意して文章を書く。
(事前)次時に持参する本を選ぶ。「日本十進分類法」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第13回
授業内容
本,読書に関する基礎知識と指導〜持参した本を紹介する〜 【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
(事後)子供の読書の実態と、読書指導について整理する。
(事前)次時に持参する絵本を入手する。その絵本の特徴や魅力について整理しておく。
180分
第14回
授業内容
絵本の基礎知識〜絵本の価値と読み聞かせ〜 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)絵本及び読み聞かせについての知識・技能を整理する。
(事前)まとめのレポートに向けて、これまで学修してきたことを整理する。
180分
第15回
授業内容
まとめ〜言葉の特徴や使い方、我が国の言語文化(〔知識及び技能〕)の内容を振り返る〜 【レポート】
事後学習
(事後)レポートの内容を振り返り、十分でなかった点があれば復習する。
90分

フィードバック
毎回、ミニテストの実施とともに質疑を受け付け、次回授業の冒頭で回答する。
評価方法および評価の基準
到達目標1 ミニテストや製作物(25%)、最終レポート(10%)
到達目標2 ミニテストや製作物(25%)、最終レポート(10%)
到達目標3 ミニテストや製作物(30%)
以上を総合的に評価し、60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編
文部科学省
東洋館出版
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ