シラバス情報

科目名
くらしのなかの日本国憲法 2Cクラス
担当教員名
川口 英俊
ナンバリング
NEd1026
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 多文化・共生コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は共通科目、「社会に生きる」領域の科目である。市民として必要な日本国憲法の歴史・内容・解釈等を理解し、それらを元に社会のものごとを判断し、書き表す力を育成するものである。
②科目の概要
憲法について条文を学ぶのみでなく現実の社会において何が問題となっているか時事問題にも目を向けながら憲法について理解していく。憲法をめぐる動き・論点を踏まえつつ、憲法の基本的な内容を概観する。憲法の人権・統治機構・憲法改正の動き等とともに社会の動きと憲法との関連を学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
・レジュメを配布しその内容を説明すると共に映像視聴によりその内容理解を深める。
・学生が授業内容や特定のテーマについて議論し理解を深めるディスカッションを行う。
・学生が授業から得た知識や考え方、感想、疑問点などを記入し理解を深めるためリアクションペーパーを提出する(任意)。
ミニテスト/リアクションペーパー/レポート/ディスカッション
④到達目標
1.日本国憲法の基本的知識を習得することができる
2.国や社会、現在起こっていることを憲法との関わりにおいて理解し、自分の意見を持つことができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NE①-1 読み解く力/NE⑥-3 グローバルマインド/NE⑥-4 未来を創造する力

第1回
事前学習
・日本国憲法の理解
180分
授業内容
オリエンテーション 日本国憲法とは 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
・日本国憲法をめぐる状況の理解
・日本国憲法の歴史の確認
180分
第2回
授業内容
憲法の歴史 欧米の憲法史、明治憲法、日本国憲法制定史 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
・明治憲法、日本国憲法制定史の確認
・国民主権・憲法9条の理解
180分
第3回
授業内容
国民主権-憲法前文、平和主義-憲法9条、安保体制、集団的自衛権 【ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
・憲法9条をめぐる諸問題の理解
・基本的人権 幸福追求権、プライバシー権の確認
180分
第4回
授業内容
基本的人権 幸福追求権、プライバシー権
事後学習・次回事前学習
・プライバシー権の重要性と課題について考える
・法の下の平等の理解
180分
第5回
授業内容
基本的人権 法の下の平等
事後学習・次回事前学習
・法の下の平等と現実の諸問題の考察
・思想・良心の自由、信教の自由、政教分離の原則の理解
180分
第6回
授業内容
基本的人権 思想・良心の自由、信教の自由、政教分離の原則
事後学習・次回事前学習
・思想・良心の自由の重要性と課題の考察
・表現の自由、報道の自由の理解
180分
第7回
授業内容
基本的人権 表現の自由、報道の自由
事後学習・次回事前学習
・表現の自由の重要性とその濫用についての考察
・憲法改正手続の理解
180分
第8回
授業内容
憲法改正手続 憲法96条、硬性憲法、自民党改正草案、憲法改正の論点
事後学習・次回事前学習
・憲法改正の論点についての理解と考察
・社会権についての理解
180分
第9回
授業内容
基本的人権 国務請求権、社会権
事後学習・次回事前学習
・社会権についての考察
・財産権、人身の自由の理解
180分
第10回
授業内容
基本的人権 財産権、人身の自由 【ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
・冤罪と人身の自由についての考察
・統治機構 国会、内閣、裁判所、権力分立についての理解
180分
第11回
授業内容
統治機構 国会、内閣、裁判所、権力分立
事後学習・次回事前学習
・三権分立の制度的内容についての理解
・地方自治 地方自治、地域と自治権、予算、条例についての理解
180分
第12回
授業内容
統治機構 地方自治 地方自治、地域と自治権、予算、条例
事後学習・次回事前学習
・衆議院の優越と予算・法律についての理解
・国家・政府と憲法 安全保障と憲法、安全保障関連法、憲法改正・憲法9条改正問題、世界の国家と憲法についての理解
180分
第13回
授業内容
国家・政府と憲法 安全保障と憲法、憲法改正・憲法9条改正問題、世界の国家と憲法
事後学習・次回事前学習
・安全保障と憲法についての考察
・立憲主義、参政権、18歳選挙権、知る権利についての考察
180分
第14回
授業内容
立憲主義、参政権、18歳選挙権、知る権利 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
・18歳選挙権についての考察
・これまでの憲法授業内容の確認
180分
第15回
授業内容
まとめ 【ミニテスト、リアクションペーパー】
事後学習
憲法とその諸課題についての考察
180分

フィードバック
教室での質問・Zoomチャットでの質問にその場で答える。リアクションペーパーについて次回授業内でのフィードバックを行う。
評価方法および評価の基準
試験(90%)、リアクションペーパー(10%)の総合評価とし、総合評価60点以上を合格とする。
到達目標1 試験(50%/90%)、リアクションペーパー(6%/10%)
到達目標2 試験(40%/90%)、リアクションペーパー(4%/10%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
使用しない
推薦書・参考文献
授業でレジュメ・資料などを用意する。
推薦書 芦部信喜・高橋和之「憲法 第七版」岩波書店、2019年

履修上の助言、教員からのメッセージ
授業を履修している時期にニュース等において憲法が出てきたときに書き留めたり調べたりするとよい。授業項目の内容・順序については時事問題等との関連において調整する場合がある。