教員名 : 冨山 哲也
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科目名
読書と豊かな人間性
担当教員名
冨山 哲也
ナンバリング
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義・演習
単位数
2.00単位
実務経験の有無
有
実務経験および科目との関連性
学校教員、教育委員会指導主事、教科調査官(文部科学省)を経験した教員が、読書指導、学校図書館等の活用について実践的に指導する。
ねらい
①科目の性格
司書教諭資格を取得するための必修科目である。また、学校司書教育課程の必修科目になっている。児童生徒の読書活動の動向を踏まえ、司書教諭が果たすべき役割について多面的に学ぶ。
②科目の概要
司書教諭は、児童生徒の日常的な読書活動の支援と、新しいメディアの活用についての支援とともに、学校が組織的に読書指導に取り組むためのコーディネーターとしての役割も期待されている。こうした資質を身に付けることを目標に、読書の意義、発達段階に応じた読書指導、主体的な読み手を育てる読書指導、各教科等における読書指導等について具体的に学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
講義に加え、作業や体験、討論などを取り入れる。単に理論を学ぶだけでなく、学生自身が自らの本との関わり方を考えることを通して、読書と情報活用の意義や方法を、実感をもって学習できるようにする。
実技、実験/レポート/ディスカッション
④到達目標
1.読書の意義、発達段階に応じた読書指導、主体的な読み手を育てる読書指導、各教科等における読書指導等についての知識を身に付け、説明することができる。(主にまとめのレポート15%)
2.学修したことに基づき、学校全体の読書指導の計画を工夫して立案することができる。(主に毎回の参加状況・作成物等75%) 3.自らの読書生活を振り返り、進んで読書することができる。(主に読書ノート10%) ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
第1回
事前学習
シラバスを読んで、学修の見通しをもつ。読書に関する自身の意識を整理しておく。
90分
授業内容
オリエンテーション,「読書ノート」の記入について
事後学習・次回事前学習
(事後)「読書ノート」への記入を意識して読書を続ける。「読書ノート」入手後は、ノートに記入していく。
(事前)子供の読書の現状に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第2回
授業内容
子供の読書の現状と課題,国や地方自治体の取り組み
事後学習・次回事前学習
(事後)子供の読書の現状及び国や地方自治体の取り組みについて整理する。
(事前)読書環境の整備に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第3回
授業内容
読書環境の整備 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)読書環境の整備に関する実技(本のコーティング)を復習し、実際に行ってみる。
(事前)読書資料の種類と分類に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第4回
授業内容
読書資料の種類と分類,十文字学園女子大学図書館で実地に学ぶ 【レポート】
事後学習・次回事前学習
(事後)読書資料の種類と分類に関する知識を整理しながら、大学図書館等を利用する。
(事前)「赤ちゃん絵本」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第5回
授業内容
発達段階に応じた読書指導(乳幼児)、赤ちゃん絵本の構造と実作 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後)「赤ちゃん絵本」の知識を整理し、実際の絵本を入手して読んでみる。
(事前)絵本の「読み聞かせ」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第6回
授業内容
発達段階に応じた読書指導(小学校低学年),絵本の読み聞かせの基本
事後学習・次回事前学習
(事後)絵本の「読み聞かせ」に関する知識・技能を整理する。
(事前)「読み聞かせ」を行う絵本の選び、「読み聞かせ」の練習をする。 180分
第7回
授業内容
絵本の読み聞かせの実際 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)絵本の「読み聞かせ」に関する知識・技能を整理し、実技の復習をする。
(事前)「広告カード」(POP)に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第8回
授業内容
発達段階に応じた読書指導(小学校中学年),本を紹介する技術①(基礎) 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)本を紹介する技術(POP)の作成に関する知識・技能を整理する。
(事前)POPを作成する本を選び、POP作成の準備をする。 180分
第9回
授業内容
発達段階に応じた読書指導(小学校高学年以上),本を紹介する技術①(応用) 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)本を紹介する技術(POP)の作成に関する知識・技能を整理する。
(事前)ブックトーク、ビブリオバトルに関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第10回
授業内容
発達段階に応じた読書指導(小学校高学年以上、中・高校生),本を紹介する技術② 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)本を紹介する技術(ビブリオバトル)の実践を振り返り、知識・技能を整理する。
(事前)「読書ノート」を読み返し、内容を整理しておく。 180分
第11回
授業内容
読書生活のデザイン,「読書ノート」の交流 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後)「読書ノート」の交流の振り返りと交流活動に関する知識・技能を整理する。
(事前)国語科における読書指導に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第12回
授業内容
国語科における読書指導〜学習指導要領の理解
事後学習・次回事前学習
(事後)学習指導要領総則、学習指導要領国語科における読書指導の位置付けを整理する。
(事前)新聞のスクラップとワークシートを作成する。 180分
第13回
授業内容
図書資料としての新聞の活用
事後学習・次回事前学習
(事後)新聞を使った交流学習に関する知識・技能を整理する。
(事前)「調べ学習」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。 180分
第14回
授業内容
図書館を使った調べ学習の進め方
事後学習・次回事前学習
(事後)図書館を使った調べ学習の方法に関する知識・技能を整理する。
(事前)まとめに向けて、これまでの学修を整理しておく。 180分
第15回
授業内容
まとめのレポート〜読書活動を推進する多様な取り組み 【レポート】
事後学習
(事後)レポートの内容を振り返り、不十分な点を補う。
90分
フィードバック
基本的に毎回リアクションペーパーの提出を求め、その中で質疑を受け付け、次回の授業等でフィードバックする。
評価方法および評価の基準
毎回の参加状況や作成物の内容75%、まとめのレポート15%、「読書ノート」の内容10%とし、総合点60点以上を合格とする。
教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編
文部科学省
東洋館出版社
推薦書・参考文献
【推薦書】【参考図書】授業の中で紹介する。
※指定する「読書ノート」(150円)を購入してもらうことになる(授業で説明する)。 履修上の助言、教員からのメッセージ
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