栄養教諭実習Ⅰ

鹿島　日布美、井上　久美子

2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語･日文ｺｰｽ 4年

4年

2023年度前期、2023年度後期

実習

1.00単位

無

学校現場における栄養教諭としての教員経験のある非常勤講師が、その経験を活かしながら、「給食を生きた教材として展開する食育活動」について指導する。

教育職員である栄養教諭実習一種免許状を取得するための「教職に関する科目」として、4年次に履修する必修の科目である。小学校あるいは中学校における栄養教育実習「栄養教諭実習Ⅱ」を実施するための、事前・事後指導を中心にすすめる。栄養教育実習「栄養教諭実習Ⅱ」は、教育実習施設の受け入れ時期によって4年次のいずれかの時期になるため、本科目も連動しての開講となる（4年次通年科目）。

栄養教育実習の始まる前に、教育実習の意義や内容を理解し、教育職員としての栄養教諭の職務内容を明確化する。知識や技術を再確認して、意欲的に教育実習に取り組むことができる自信を導いく。また、教育実習後には実習での学びを整理し、問題点や今後の課題を抽出し、報告をまとめる。最後に、今後の栄養教諭の職務活動の展開を考えていく。

小・中学校での教育実習への事前準備・事後の改善とまとめの指導を行う科目として、給食時間の食育、授業時間の食育を想定し、指導案や媒体の立案・制作、模擬授業ならびに研究協議　を行う。グループワーク、ディスカッション、レポート、リアクションペーパーを取り入れて学習効果を高める。

リアクションペーパー／レポート／グループワーク／ディスカッション／ロールプレイ・模擬授業／創作、制作

（１）教育職員として持つべき自覚を説明できる。　
（２）対象となる児童・生徒に必要とされる適切な指導案や、媒体・教材を作成できる。
（３）実施した栄養教育実習に関して発表・討議を行い、よりよい「食に関する指導」の提案や立案につなげることができる。

内容
・事前指導　栄養教育実習の意義・目的、学校の現状と課題、求められる資質や能力について　【ディスカッション】【リアクションぺーパー】
　　　　　　学習指導の工夫、実践的指導力　　　　【ディスカッション】【リアクションぺーパー】
　　　　　　授業研究、教科別指導のとらえ方　　　【ディスカッション】【リアクションぺーパー】　
　　　　　　意欲や目標の明確化と心構えについて　【ディスカッション】【リアクションぺーパー】
　　　　　　実習日誌の記録法について　　　　　　【リアクションぺーパー】
　　　　　　指導案立案ポイント　　　　　　　　　【ディスカッション】【リアクションぺーパー】　
　　　　　　指導案・媒体の作成　　　　　　　　　【制作】
　　　　　　模擬・研究討議　　　　　　　　　　　　　【模擬授業】【ディスカッション】
・事後指導　気づきのまとめ　　　　　　　　　　　【ディスカッション】【レポート】
　　　　　　教育実習報告会準備　　　　         　　  【制作】　　　　　　　
　　　　　   教育実習報告会　　　　　　　　　　　【模擬授業】【ディスカッション】【レポート】
・まとめ　　栄養教諭の職務活動の今後の展開を考える　　　　　【グループワーク】【プレゼンテーション】

・教育実習配当校との事前準備
・教育実習配当校との事後評価　他
上記のことについて、15時間以上の授業外学習を必要とする。

学修活動や発言に対してはコメントし、リアクションペーパーは次週以降の授業で取り上げ振り返る。
また、模擬授業に対してはその場でコメントし、必要に応じて授業時間外でも適宜指導する。
指導案やレポートなど提出されたものには、コメントをつけて返却する。

事前・事後指導における、ディスカッションやグループワーク30％、指導案や媒体作成への取り組みや模擬授業50％、レポート20％とし、総合評価60点以上を合格とする。
到達目標（１）；　ディスカッションやグループワーク（15%/30%）
到達目標（２）；　指導案や媒体作成への取り組み模擬授業（50%/50%）
到達目標（３）；　ディスカッションやグループワーク（15%/30%）、レポート（20%/20%）

教職実践演習・栄養教育実習

芦川修貮

学建書院

978-4-7624-0891-5

3・4年　のべ4科目で使用

食に関する指導の手引-第二次-改訂版

文部科学省

栄養教諭論−理論と実際−

金田雅代編著

建帛社

978-4-7679-2116-8

3・4年　のべ4科目で使用

【参考資料】文部科学省　〔新学習指導要領〕〔栄養教諭を中核としたこれからの学校の食育〕〔食育教材　楽しい食事つながる食事〕