シラバス情報

科目名
考える日本史
担当教員名
髙木 まどか
ナンバリング
EDi3078
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
文芸文化学科の芸術・文化科目の領域に該当する選択授業。
②科目の概要
本講義では、身近な事物や慣行のもつ意味が歴史的に変遷してきたことを学び、現在の「当たり前」を捉え直す視点を養ってもらうことを目的とします。それにあたっては、江⼾〜明治時代を主な対象とし、当時の人々がどのような生活を営んでいたかを学びながら、現在との違いや、相違の背景を考えてもらいます。
③授業の方法(ALを含む)
講義形式ではありますが、受講生にはグループワーク等、毎回積極的なアクションを求めます。
基本的に各テーマについて概要等を講義した後、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについてグループで調べ、次の授業で報告してもらう形をとります。受講人数が多く全グループの報告が難しい場合は、調べたことに基づいて質疑を行う、もしくは司会を担当してもらうといった形をとります。
※グループワークについては、新型コロナウイルス感染症対策の関係上、⾏えない場合があります。その場合は形式・内容を変更することがあります。
ミニテスト/リアクションペーパー/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション
④到達目標
①歴史的視座:現在当たり前となっている事柄について、歴史的なものの見方で捉え直せるようになる。
②伝える技術:自分で考えたことを簡潔な文章でまとめ、わかりやすく人に伝えられるようになる。
③協働性・積極性:自ら関心をもち、且つ人の意見を取り入れながら、歴史を考えられるようになる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
KG①-3 芸術・文化の特性と歴史に関する知識/KG③-2 課題発見、考察

第1回
事前学習
歴史を題材とした漫画やドラマ、映画などの作品に⽬を通し、興味を持った点や疑問点などをまとめる。
180分
授業内容
ガイダンス 歴史を考える面白さ
講義全体の計画を紹介したうえで、本講義を理解するうえで必要になってくる江戸・明治期の概要、受講生にもってもらいたい歴史的なものの見方について講義します。気になったことの調べ方や報告の仕方等についても概説します。事前学習の成果をリアクションペーパーに記載してもらいます。
【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
講義内容を踏まえつつ、次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第2回
授業内容
身分制度を考える1
江戸時代の身分制度とその解体について講義したのち、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについて、2・3⼈のグループで調べてもらいます。
【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備をする。
180分
第3回
授業内容
身分制度を考える2
テーマについて調べたことをグループごとに報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第4回
授業内容
動物を食べることを考える1
江戸時代において肉や乳製品をとることが避けられていたこと、人間と牛馬の関わり等について講義したのち、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについて、2・3⼈のグループで調べてもらいます。
【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備をする。
180分
第5回
授業内容
動物を食べることを考える2
テーマについて調べたことをグループごとに報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第6回
授業内容
「性」を考える1
江戸時代における買売春・恋愛・婚姻等について講義したのち、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについて、2・3⼈のグループで調べてもらいます。
【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備をする。
180分
第7回
授業内容
「性」を考える2
テーマについて調べたことをグループごとに報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第8回
授業内容
病を考える1
江戸時代における病の考え方や対処法等について講義したのち、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについて、2・3⼈のグループで調べてもらいます。
【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備をする。
180分
第9回
授業内容
病を考える2
テーマについて調べたことをグループごとに報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第10回
授業内容
時間を考える1
江戸時代における暦や時間感覚と明治期における変化等について講義したのち、こちらの出した問いや、自分達で立てた問いについて、2・3⼈のグループで調べてもらいます。
【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備をする。
180分
第11回
授業内容
時間を考える2
テーマについて調べたことをグループごとに報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第12回
授業内容
歴史の「イメージ」を考える
実際にあった歴史そのものではなく、歴史がどういった認識をされ、語られてきたかといった、歴史の「イメージ」について講義を行います。
【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行うミニテストに向け、各自これまでの報告や質疑、テーマのふりかえりを行う。
180分
第13回
授業内容
自分の関心から考える1
第1回目に出してもらったリアクションペーパー等から受講生の関心の高いものをいくつかこちらでピックアップし、その概要等について講義します。その後、こちらの出した問いや、自分で立てた問いについて調べてもらいます。これについてはグループワークではなく、各自で調べ、報告準備をしてもらいます。
※但し受講生の数によっては通常どおりグループワークを行ってもらいます。
事後学習・次回事前学習
講義内容をふりかえりテーマについての要点を確認する。
次回の授業で行う報告や質疑の準備を各自で行う。
180分
第14回
授業内容
自分の関心から考える2
自分で選んだテーマについて調べたことを各自(またはグループで)報告してもらいます(質疑応答あり)。その後、各報告に対するフィードバックをし、テーマについて総括する講義を行います。
【プレゼンテーション・ディスカッション】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
報告や質疑応答をふりかえり、次回のグループワークで活かすべき点を確認する。
次回講義で取り上げるテーマについて辞典類等で調べ、興味を持った点や疑問点などをまとめておく。
180分
第15回
授業内容
総括
これまでの内容を総括する講義を⾏う。また、これまで講義で扱ったテーマのなかで興味深かった点や学んだ点、歴史的なものの見方について考えたこと等を筆記してもらいます。
【ミニテスト】
事後学習
これまでの講義で得られた歴史的なものの見方をふまえ、身近な事象を捉え直す。
180分

フィードバック
各報告に対しその都度フィードバックを行う。またリアクションペーパーの内容を適宜授業内容に反映することで、学習理解を深められるようにする。
評価方法および評価の基準
グループワーク・プレゼンテーション・ディスカッション60%、リアクションペーパー30%、ミニテスト10%とし、総合評価60点以上を合格とします。
①歴史的視座:現在当たり前となっている事柄について、歴史的なものの見方で捉え直せるようになる。
グループワーク10% リアクションペーパー20% ミニテスト10%
②伝える技術:自分で考えたことを簡潔な文章でまとめ、わかりやすく人に伝えられるようになる。
グループワーク20% リアクションペーパー10%
③協働性・積極性:自ら関心をもち、且つ人の意見を取り入れながら、歴史を考えられるようになる。
グループワーク30%

教科書
推薦書・参考文献
適宜授業中に紹介しますが、辞典類としては『国史大辞典』『日本国語大辞典』『日本大百科全書』、史料としては『守貞謾稿』『嬉遊笑覧』『明治事物起原』等をとくに参考にしてもらいます。また⾼校⽇本史の教科書や図説なども参照してください。

履修上の助言、教員からのメッセージ
講義と並行してグループワークや受講生による報告を行ってもらいます。積極的な授業への参加を期待します。
報告準備は授業中の時間もあてますが、授業後も次回事前学習として時間を割いてもらう必要があります。それをふまえて授業に参加するようお願いします。