シラバス情報

科目名
日本文学論B
担当教員名
小林 実
ナンバリング
EDg3037
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、教育人文学部文芸文化学科の専門科目「日本語・日本文学科目」の領域に該当する卒業要件選択科目であり、教職課程資格の必修科目です。
②科目の概要
日本文学のうち近代文学(小説)を扱います。
中学校や高等学校の国語でもなじみのある作家の作品を取り上げながら、日本の近代小説を分析的によむ方法を学修していきます。
③授業の方法(ALを含む)
具体的な分析方法に関する解説と実際の分析を講じます。
ミニテストとレポートにおいて、受講者みずからも分析を実践しながら、学問的な読解を体験してもらいます。
ミニテスト/レポート
④到達目標
1.近代文学に関する基礎知識を修得する。
2.文学作品の分析方法を修得する。
3.実際に文学作品を分析できるようになる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ED①-2 文学・芸術・文化に関する知識/ED②-1 自己・自文化理解、客観的分析/ED③-1 情報収集・分析

第1回
事前学習
太宰治の短編小説「葉桜と魔笛」をよんでおく。(インターネットでの閲覧も可)
90分
授業内容
小説分析の方法のうち、ナラトロジー(語り論)の初歩を解説します。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第2回
授業内容
【テーマ】語りの分析:太宰治「葉桜と魔笛」1
作品の前半部分の分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第3回
授業内容
【テーマ】語りの分析:太宰治「葉桜と魔笛」2
作品の後半部分の分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第4回
授業内容
【テーマ】語りの分析:太宰治「葉桜と魔笛」3
作品分析の振り返りと総括。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第5回
授業内容
ミニテストと振り返り。【ミニテスト】
太宰治作品の読み方について。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】芥川龍之介の生涯について、その概略を調べておく。
180分
第6回
授業内容
物語展開の分析方法について講じます。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】芥川龍之介の短編小説「トロッコ」を読んでおく。(インターネットでの閲覧も可)
180分
第7回
授業内容
【テーマ】展開の分析:芥川龍之介「トロッコ」1
作品冒頭部分を分析し、物語展開を動かす基準をみつける。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第8回
授業内容
【テーマ】展開の分析:芥川龍之介「トロッコ」2
作品前半の展開を分析し、パターンを抽出する。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第9回
授業内容
【テーマ】展開の分析:芥川龍之介「トロッコ」3
作品後半の展開を分析。パターンの諧調や変化を抽出する。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第10回
授業内容
【テーマ】展開の分析:芥川龍之介「トロッコ」4
作品全体のふりかえり。
芥川龍之介作品の読み方について。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】志賀直哉の生涯について、その概略を調べておく。
180分
第11回
授業内容
【テーマ】展開と視点の分析:志賀直哉「小僧の神様」1
作品前半を展開にそって分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第12回
授業内容
【テーマ】展開と視点の分析:志賀直哉「小僧の神様」2
作品後半を展開にそって分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第13回
授業内容
【テーマ】展開と視点の分析:志賀直哉「小僧の神様」3
作品前半を語りにそって分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】配布した資料に目を通し、自分なりの分析素案を組み立てておく。
180分
第14回
授業内容
【テーマ】展開と視点の分析:志賀直哉「小僧の神様」4
作品後半を語りにそって分析。
事後学習・次回事前学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
【次回事前学修】これまでの授業内容を踏まえて、「小僧の神様」の簡単な分析を行っておくこと。
180分
第15回
授業内容
志賀直哉作品の読み方と日本語の特徴について。
事後学習
【事後学修】授業時のメモ・ノートを整理しておく。
90分

フィードバック
ミニテストのあとに解説します。
評価方法および評価の基準
到達目標1 ミニテスト10/50%、レポート10/50%
到達目標2 ミニテスト20/50%、レポート20/50%
到達目標3 ミニテスト20/50%、レポート20/50%

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は指定せず、授業用プリントをUNIPAにて配布する。
推薦書・参考文献
『太宰治全集2』ちくま文庫、1988
『芥川龍之介全集4』ちくま文庫、1987
志賀直哉『清兵衛と瓢箪・小僧の神様』集英社文庫、1992

履修上の助言、教員からのメッセージ