シラバス情報

科目名
英語音声学Ⅱ(発話実践)
担当教員名
設楽 優子
ナンバリング
EBj4104
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
この科目は児童教育学科「中等教育教員養成(外国語)分野」の英語学の選択科目のひとつで、英語の中・高教諭一種免許状を取得する場合は必須である。
この科目は「英語音声学 I(子音と母音)」の後に履修する方が効果的であるが、逆の順番の場合、夏休みに自主的に「英語音声学(子音と母音)」のだいたいの内容を教科書・推薦書・シラバス等を使って練習することをお勧めする。
②科目の概要
英語音声の音楽的側面(高低・強弱・長短の変化やその周期的傾向)を中心に、音声の事実を可能な限り体系的に学び、練習する。


③授業の方法(ALを含む)
 英語圏の一般の人々と音声コミュニケーションをとるとき、個々の母音や子音の正確性よりも、語強勢やイントネーションのほうが、相手の意図を理解する上で重要であると言われている。英語圏の人々が自然に身につけている英語の音楽的特徴(強弱・長短・高低のパターン)の研究の成果を学ぶ。グループワークなどで自他の英語音声の音楽的現象の問題をどう改善するとコミュニケーションエラーが少なくなるかを念頭に置く。なお、推薦する野北(2023)オンラインレッスンの順に合わせて進行表を変更することがある。
リアクションペーパー/実技、実験/グループワーク
④到達目標
1. 英語のリズム・イントネーションの基本である音節の感覚を身に着ける
2. 英語で話すとき、音調群(アイデアグループ)の中の文アクセントを、場面や文脈にふさわしい音節に置くことができる
3. 英文を朗読するとき、その文脈や文法構造にふさわしいまとまりをつけて(=自然な音調群にして)読むことができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定/EB①-5 指導法の工夫/EB③-3 主体的・継続的学修

第1回
事前学習
教科書2冊の目次に目を通した後、第1回授業の箇所を予習する。また、UNIPAの授業資料の指示に従って、最初の朗読課題を練習する。
90分
授業内容
_SLA_ Unit 1  ネイティブ発音への道 前半
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)

180分
第2回
授業内容
_SLA_ Unit 2 英語のアクセントとリズム 朗読課題1  (p.22)、『入門』 句アクセント


事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第3回
授業内容
_SLA_ Unit 2 朗読課題2  (p.23), 『入門』複合語アクセント
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第4回
授業内容
_SLA_ Unit 2-4 朗読課題3  (p. 29), 『入門』 文アクセント
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第5回
授業内容
_SLA_ Unit 8-2  朗読課題4   (p. 85), 『入門』アクセントとリズム (1)

事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第6回
授業内容
_SLA_ Unit 8 長い語句のアクセント 朗読課題5 (p. 87), 『入門』アクセントとその移動

事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第7回
授業内容
_SLA_ 朗読課題6 (p. 95), 『入門』 イントネーション (1)

事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第8回
授業内容
_SLA_ 朗読課題7 (p. 95), 『入門』イントネーション (2)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第9回
授業内容
_SLA_ 朗読課題8  (p.64), 『入門』イントネーション (3)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第10回
授業内容
_SLA_ Unit 14  朗読課題9  (p. 100), 『入門』イントネーション (4)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第11回
授業内容
_SLA_ Unit 1-4 朗読課題10  (p. 104), 『入門』イントネーション (5)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第12回
授業内容
_SLA_ Unit 2-6 アイデアグループ, 『入門』 音調群 朗読課題11 (p. 182)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第13回
授業内容
_SLA_ Unit 9 応用練習, 朗読課題12  (p. 89)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、次回の予習と朗読課題の練習(90分)
180分
第14回
授業内容
_SLA_ Unit 13 長い文をリズミカルに読む, 朗読課題13  (p. 105)
事後学習・次回事前学習
授業で扱った内容の復習(90分)、まとめ課題の取り組み(90分)
180分
第15回
授業内容
まとめ
事後学習
後期の音声学活動をまとめる最終レポートを作成し、提出する(90分)
90分

フィードバック
提出された13回の朗読課題にグループワークで取り組んだ報告を具体的にリアクションペーパーや自分のノートに書き留めていただくが、リアクションペーパーは、次回の授業の始めまでに返却し、講評する。
評価方法および評価の基準
1. 音節 小テスト20%/35%、授業中の実技成果15%/35%
2. 語以上文以下の発音 小テスト20%/35%、授業中の実技成果15%/35%
3. 適切な文章音読 実技課題20%/30%、最終レポート10%/30%
として評価し、合計点60%以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
新装版 英語音声学入門
竹林滋/斎藤弘子
大修館書店
978-4-469-24530-1
前・後期ともに使います
Sounds Like American: A Guide to Fluency in Spoken English
Ann Cook著/三島篤志 編著
センゲージ・ラーニング
978-4-86312-117-1
後期を中心に使います
推薦書・参考文献
野北明嗣 (2023)『あなたの英語が通じないのは、発音が悪いからではなく、つづりの読み方を間違えているから』(略してあな読み) 1〜4巻, レモンスクール オンデマンド型オンラインレッスン.
(特に、2巻の「重音・軽音」のレッスン(13から17まで)は英語の音節感覚を養うのに有効です。イントネーションにとって重要なのは重音という場で、そこの母音は音色がはっきりします。子音の発音も、重音ではT/D間の区別などが重要なのに、軽音では重要でなくなります。)

野北明嗣(2022), "How You Read English Letters",(野北 2023)の試作品.

履修上の助言、教員からのメッセージ
お手本をリピーティングするとき、正しい発音を聞いた直後でも、自己流に別の発音をしてしまうことがあります。個々の音(母音・子音・半母音)だけでなく、アクセントやリズム・イントネーションも同様です。このように、いったん覚えてしまった発音は直しづらいですが、地道に教科書の説明を読み練習すると、自分の考える通りに英語の発音を改良することができるようになるので、頑張りましょう。