シラバス情報

科目名
幼児と言葉
担当教員名
冨山 哲也
ナンバリング
EBg2076
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度後期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
この科目は、児童教育学科の「幼稚園教員養成分野」の選択科目であり、幼稚園教諭一種免許状取得のための必修科目である。幼稚園教育要領・保育所保育指針に示される領域「言葉」の内容に関する基礎的知識について学修する。他学科への開放科目であるが、履修に当たってはこの趣旨を十分に確認してほしい。
②科目の概要
知的活動、コミュニケーション、感性・情緒の基盤となる言葉の意義と役割について理解するとともに、多様な児童文化財の内容と保育上の価値について知る。その上で、幼児の言葉を豊かに育てるための教材や実践に関する知識を身に付ける。 
③授業の方法(ALを含む)
本科目では講義による解説を中心とするが,身に付けた知識・技能を教育活動において活用することがイメージできるよう,映像資料を見てグループで協議したり,児童文化財を用いて実技やロールプレイを行ったりする。
実技、実験/ディスカッション/ロールプレイ・模擬授業
④到達目標
1.言葉のもつ意義と役割及び乳幼児の言葉の発達過程の概要を理解し、説明することができる。(小レポートや振り返り30%、最終レポート10%)
2.児童文化財(絵本、紙芝居等)の特徴について知り、工夫して活用することができる。(小レポートや振り返り25%)
3.児童文化財を用いた、言葉を豊かにする実践に関心をもって参加することができる。(小レポートや振り返り25%、最終レポート10%)
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-1 教育活動の組み立て

第1回
事前学習
シラバスを読んで、学修の見通しをもつ。幼児教育(特に言葉との関連)について自身の考え・疑問点等を整理しておく。
90分
授業内容
ガイダンス〜乳幼児の言葉に関心をもつ〜
事後学習・次回事前学習
(事後)視聴したDVDの内容に基づいた知ったこと・考えた事を整理する。
(事前)「赤ちゃん絵本」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第2回
授業内容
言葉の意義と役割について知る〜「赤ちゃん絵本」の分析による〜
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)「赤ちゃん絵本」についての知識を整理し、図書館等で実際に読んでみる。
180分
第3回
授業内容
「赤ちゃん絵本」の特徴の理解〜「赤ちゃん絵本」を作る〜 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)学修した内容を振り返り、簡単な絵本をもう1つ作ってみる。。
(事前)「児童文化財」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第4回
授業内容
言語を豊かに育てる児童文化財〜児童文化財に関する知識の習得〜
事後学習・次回事前学習
(事後)言葉に関する児童文化財の概要について整理する。
(事前)「言葉遊び」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第5回
授業内容
言葉に対する感覚を豊かにする実践について知る〜言葉遊びのいろいろ〜 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後)言葉遊びの種類と内容について整理し、実際に友人や家族と楽しんでみる。
(事前)「おはなし」(語り)に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第6回
授業内容
想像する楽しさを味わう実践について知る〜昔話を語る〜
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)学修したことを踏まえて、実際に昔話を語ってみる練習をする。
180分
第7回
授業内容
演習① おはなし〜昔話を語る〜 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)他の学生のおはなしの仕方を参考にしながら、改めて昔話を語ってみる。他の昔話を知る。
(事前)「幼児と絵本」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第8回
授業内容
幼児の発達段階と絵本選び〜言葉と内容に着目して〜
事後学習・次回事前学習
(事後)絵本の選び方の知識・技能を整理し、実際に絵本を3冊選ぶ。
(事前)3冊の中から、他の人に特に紹介したい絵本を1冊選ぶ。
180分
第9回
授業内容
選んだ絵本の分析と「読み聞かせ」 
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)紹介したい絵本の読み聞かせの練習をし、紹介の準備をする。
180分
第10回
授業内容
絵本の紹介①
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)他の人の紹介で興味をもった絵本を、できるだけ多く読んでみる。紹介の準備をする。
180分
第11回
授業内容
絵本の紹介②
事後学習・次回事前学習
(事後)他の人の紹介で興味をもった絵本を、できるだけ多く読んでみる。
(事前)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第12回
授業内容
領域「言葉」と「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について知る
事後学習・次回事前学習
(事後)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について知ったこと・考えたことを整理する。
(事前)紙芝居に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第13回
授業内容
想像する楽しさを味わう実践について知る〜紙芝居の知識と技能〜
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)紙芝居に関する知識・技能を整理し、演じ方を考える。
180分
第14回
授業内容
想像する楽しさを味わう実践について知る〜紙芝居の実践〜 【ロールプレイ】
事後学習・次回事前学習
(事後)紙芝居の実践を通じて得られた内容を整理する。他の紙芝居を入手し読んでみる。
(事前)まとめのレポートに向けて、学修内容を復習する。
180分
第15回
授業内容
まとめ〜領域「言葉」の指導と児童文化財の活用〜
事後学習
(事後)レポートの内容を振り返り、不十分な点を補う。
90分

フィードバック
小レポートや振り返りの中で質問等の記述を求め,必要に応じて次回の授業で補足説明する。
評価方法および評価の基準
毎回の小レポートまたは演習の振り返り等80%。最終的な論述レポート20%とし,総合評価60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
幼稚園教育要領解説(平成30年3月)
文部科学省
推薦書・参考文献
『保育所保育指針解説』(平成30年3月)、『幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説』(平成30年3月)
『演習 児童文化 保育内容としての実践と展開』小川清実編、萌文書林

履修上の助言、教員からのメッセージ