シラバス情報

科目名
肢体不自由の心理・生理・病理
担当教員名
奈倉 道明、中西 郁、松井 雄一
ナンバリング
EBd4049
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
学科の専門科目で、特別支援教育教員免許状の必修科目である。
②科目の概要
肢体不自由(運動障害)について、心理学、生理学、病理学から、障害のある子どもを理解するための知識を学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
各回のテーマで主に講義形式で授業を行う。資料はオンラインで事前に提示するので、必要な場合は学内等で印刷して持参すること。リアクションペーパーで、疑問点を書くようになっている回もある。学ぶことは、単に知識を頭に入れることではないと考えている。分かったことからさらに考えを巡らし、新たな疑問に出会うことまでを取り組んでもらいたい。なお、新型コロナウイルス感染症対策の基準と照らして、ALの実施方法を変更することがある。
ミニテスト/リアクションペーパー/グループワーク/ディスカッション
④到達目標
①肢体不自由(運動障害)の代表的な状態像である「脳性麻痺」や「神経・筋疾患」に関する病態生理や評価、治療の概要を説明できる。
②肢体不自由特別支援学校に在籍することが多い、障害の重い子ども関連する医療的ケアの現状と課題を説明できる。
③肢体不自由(運動障害)の心理特性や生理的な特性を、フォーマルアセスメントや定型発達の事例との比較を通して説明できる。
④肢体不自由(運動障害)の心理特性や生理的な特性を、肢体不自由特別支援学校の教育実践の事例を通して説明できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-1 教育活動の組み立て/EB②-4 子ども理解/EB③-2 使命・職務の理解、職責を果たす姿勢

第1回
事前学習
授業資料が提示された場合の難解語句の検索と理解
90分
授業内容
肢体不自由児の概要(映像などでこれからどのような子どもたちのことを学ぶのかを知る)【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第2回
授業内容
乳幼児の運動発達と肢体不自由児の運動【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第3回
授業内容
脳性麻痺の病態生理と治療【奈倉道明】
事後学習・次回事前学習

【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第4回
授業内容
肢体不自由児のアセスメントと心理・生理1【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第5回
授業内容
肢体不自由児のアセスメントと心理・生理2【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第6回
授業内容
神経・筋疾患の病態生理と治療1【奈倉道明】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第7回
授業内容
肢体不自由児と基礎感覚【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第8回
授業内容
肢体不自由児の「見る」「聞く」について【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第9回
授業内容
神経・筋疾患の病態生理と治療2【奈倉道明】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第10回
授業内容
肢体不自由児の「食べる」「飲む」について【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第11回
授業内容
肢体不自由児のコミュニケーション【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第12回
授業内容
重症心身障害児や医療的ケアの現状と課題【奈倉道明】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第13回
授業内容
肢体不自由児(者)の社会参加【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第14回
授業内容
肢体不自由の心理・生理・病理 総合復習1【松井雄一】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
【次回事前学習】
資料が提示された場合は、難解語句を調べておくこと
90分
第15回
授業内容
肢体不自由の心理・生理・病理 総合復習2【奈倉道明】
事後学習
【事後学習】
学習した内容から、
①障害の困難を自分に置き換えてどのような状態か想像すること
②類する事例について学習した内容が適応できそうか考えること
90分

フィードバック
リアクションペーパーがある場合は、次回質問をピックアップして回答を行う。時間の制約や、学習者自身が調べることで周辺知識も含めて情報収集ができそうな事柄については「各自で調べてみるように」と指示をすることがある。
評価方法および評価の基準
到達目標①②③④について原則として試験で算出する。
生理・病理領域(奈倉)、心理・生理領域(松井)でそれぞれで試験を実施する。
授業回数に応じて、得点割合を計算する。
(生理・病理の点数:100点満点)×1/3+(心理・生理の点数:100点満点)×2/3=学習者の点数

・大学の規定に則った授業参加回数がないと受験しても単位認定できない。
・試験はコンピューターで行う。
※しっかり学習していないと資料の漢字の読みがわからず答えを入力できないので注意すること。
・落第者には授業者の判断で追試の機会を与えることがある。

教科書
推薦書・参考文献
「肢体不自由教育連携で困らないための医療用語集」 松元泰英著 ジアース教育新社
「よくわかる肢体不自由教育」 安藤隆男・藤田継道編著 ミネルヴァ書房
「自立活動ガイドブック 第10版(令和2年度)【実践編】」 広島県立福山特別支援学校 (http://www.fukuyama-sh.hiroshima-c.ed.jp/kyouken.html)
「育てにくい子にはわけがある—感覚統合が教えてくれたもの (子育てと健康シリーズ) 」 木村順著 大月書店
「脳性麻痺の運動障害と支援」北村晋一 群青社
「障害児の発達臨床〈1〉感覚と運動の高次化からみた子ども理解」 宇佐川 浩著 学苑社
「障害児の発達臨床〈2〉感覚と運動の高次化による発達臨床の実際」 宇佐川 浩著 学苑社
「障害の重い子どものこころとからだを育てる排泄教育 (シリーズ障害の重い子どもの教育を支える静的弛緩誘導法)」 中村敬子・他著 御茶の水書房

履修上の助言、教員からのメッセージ
1年生が中心の講義ということで、大学での学びには慣れていない方も多いかもしれません。最後の試験で点数を取っていただかなくては単位はお出しできませんが、専門職につながる大学の学びは「覚える」だけでは足りません。「もし、〇〇がこうだとすると、△△にも同じことが言えるのかな?」「ボランティアで会ったあの子はこんな感じだったけど、今回の考え方でわかってあげられるかな」など、わかったことから考えを広げていっていただきたいと思います。いい疑問が浮かんだら、ぜひ質問してください。皆さんと一緒に、障害を通して「人間」をより深く理解できるよう共に学んでいきたいと思います。