シラバス情報

科目名
教育学概論A
担当教員名
狩野 浩二
ナンバリング
EBb1024
学科
2021年度 大学 教育人文学部 文芸文化学科 日本語・日文コース 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は、教育職員免許法及び、児童教育学科に定められた「教育の基礎理論に関する科目」のうち、その筆頭に挙げられた「教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想」を含む講義(卒業必修、免許必修)を行ないます。
②科目の概要
これから4年間にわたって教職科目を受講していく、もっとも最初の1年生前期に「教育の基礎を学ぶ科目」として開講されます。講義では、「教育とは何か」、「学校とは何か」、「教える・学ぶとはどういうことなのか」などの根源的な課題について、以下の内容項目にしたがって取り上げます。
③授業の方法(ALを含む)
グループ学修を中心に行います。途上で、リアクションペーパーの記入を求める場合があります。受講生の人数や新型コロナウイルス感染症の状況によって、臨機応変に対応します。
リアクションペーパー/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション
④到達目標
⑴ 教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想に関する基本事項に関する理解を深める。
⑵ 受講生同士が討論しあったり、課題を追究したり、発表しあったりすることができる。
⑶ テキストをもとに自己の課題を認識し、その内容を深めたり、研究したりすることができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
KB②-1 他者との協働、役割・職務遂行/EB②-1 他者との協働、役割・職務遂行

第1回
事前学習
テキストを読み、“教育とは何か”という課題を追究し、疑問点をメモして講義に持参します。
90分
授業内容
ガイダンス及び、グループづくり、グループごとの話し合い。テキストの全12章に対応した12のグループをつくります。番号順に、同じ班のメンバーで組織されるようになるべく工夫します。班ごとのメンバーで協力して、担当する章の内容を読解し、課題を析出し、各発表会ごとのプレゼンテーションを工夫します。すすめ方の具体は、講義中にお話しします。
事後学習・次回事前学習
所属した班が担当するテキストの章を読解し、課題を析出します。なぜそうなるのか、どうしてそう言えるのか、素朴な疑問点を発見し、それに対して、自らさまざまな想像力を働かせて、考察します。次回の班ごとの話し合いの際には、自ら発見した課題が提起できるように準備をします。
180分
第2回
授業内容
班ごとの話し合いとプレゼンテーションづくりをすすめます。所属班のメンバーで話し合いをすすめて、担当する章に関するプレゼンテーションを作成します。班のメンバーがバラバラにならないように、全員で取り組むことが肝要です。発表する回までに各自ですすめておくことや役割分担、プレゼンテーションのスライドを誰がどのように仕上げるのか、発表の際には、誰がどのように話し、討論を組織するのかなど、話し合っておきましょう。
事後学習・次回事前学習
所属班ごとに話し合った内容を踏まえて、各自の役割を遂行します。発表の回までにやるべきことを整理し、計画をたてましょう。次回発表班の第1章の内容に目を通します。
180分
第3回
授業内容
「教育とは何か(第1章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第2章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第4回
授業内容
「学校とは何か(1)(第2章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第3章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第5回
授業内容
「学校とは何か(2)(第3章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第4章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第6回
授業内容
「こころとからだを育てる(第4章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第5章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第7回
授業内容
「よりよく学び、教えるために(第5章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第6章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第8回
授業内容
「教育評価とは何か(第6章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第7章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第9回
授業内容
「授業の可能性・学校の可能性(第7章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第8章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第10回
授業内容
「教師の仕事(第8章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第9章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第11回
授業内容
「青年期と教育(第9章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第10章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第12回
授業内容
「社会教育と生涯学習(第10章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第11章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第13回
授業内容
「教育への権利と『子どもの権利条約』(第11章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
次回テキスト第12章を読み、理解を深めるとともに、疑問点をメモして講義に持参します。
180分
第14回
授業内容
「よりよい教育を求めて(第12章)」担当班の発表と討論。
事後学習・次回事前学習
講義を省察し、あらためてテキストを読み、提起された課題に対して展開した討論を整理し、自らの考えをまとめます。
これまで学修した内容を想起し、最終的な課題レポートの作成に備えます。
180分
第15回
授業内容
まとめ 再び、教育とは何かを考える。課題レポートづくりとその提出を行います。
事後学習
提出した課題レポートの内容を振り返り、今後の課題を考えます。テキストの内容を改めて想起し、今後の課題を解決するために必要となる手がかりを得るようにします。
90分

フィードバック
班ごとの発表や討論を振り返り授業時にコメントする。
評価方法および評価の基準
担当班としての発表成果を40点、講義の最終回に書く課題の作成を60点とし、その2つを総合し、60点以上を合格点として単位認定します。
【到達目標】
⑴ 教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想に関する基本事項に関する理解を深める。【発表】(20%/40%)、【課題】(80%/60%)
⑵ 受講生同士が討論しあったり、課題を追究したり、発表しあったりすることができる。【発表】(40%/40%)、【課題】(10%/60%)
⑶ テキストをもとに自己の課題を認識し、その内容を深めたり、研究したりすることができる。【発表】(40%/40%)、【課題】(10%/60%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
やさしい教育原理第3版
田嶋一他
有斐閣
4641220816
推薦書・参考文献
斎藤喜博『授業入門(新装判)』国土社、ルソー『エミール(改版)上』岩波文庫、シング『狼に育てられた子』福村出版

履修上の助言、教員からのメッセージ
教職課程(幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校)に関する科目です。一年次以降履修することが出来ます。グループ学修を中心とします。対面参加が望ましい。