シラバス情報

科目名
司法・犯罪心理学
担当教員名
高野 光司
ナンバリング
ECd2042
学科
2021年度 大学 教育人文学部 心理学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
本科目は,教育人文学部心理学科の専門科目「社会科目」の領域に該当する選択科目であり,公認心理師資格の必須科目である。
②科目の概要
授業のねらい:公認心理師の中核的な知識の1つである司法・犯罪心理学の概要を理解する。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では,講義による解説を中心として,リアクションペーパーやミニテストを取り入れた授業を行う。内容によって視聴覚教材を活用する。
ミニテスト/リアクションペーパー/レポート
④到達目標
⑴ 犯罪や非行の理論について説明できる。
⑵ 司法・犯罪分野における制度や各機関の活動について説明できる。
⑶ 犯罪被害への制度的支援や心理的支援について説明できる。
⑷ 司法・犯罪分野における心理学的アセスメントや援助法について説明できる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EC①-1 基本的理念・概念の理解/EC②-1 実証的・科学的思考/EC③-1 興味・関心、主体的な姿勢

第1回
事前学習
事前学習:テキストp.13-34を熟読すること(90分)
所要時間は記述内容を参照
授業内容
テーマ:オリエンテーション,概論:犯罪発生の特性とは何か
内 容:授業の目的や内容,進め方について説明を行う。犯罪とは何か,日本の犯罪の現状について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること。
次回事前学習:テキストp.35-55を熟読すること。
180分
第2回
授業内容
テーマ:犯罪:非行研究の理論①:社会学における主要な犯罪理論
内 容:犯罪行動に関する社会学的理論について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.179-206を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第3回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論②:犯罪予防の研究
内 容:犯罪予防に関する諸理論について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.57-86を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第4回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論③:心理学における主要な犯罪研究
内 容:犯罪行動に関する心理学的理論について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.87-110を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第5回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論④:生物学における主要な犯罪研究
内 容:犯罪行動に関する生物学的理論について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.111-142を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第6回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論⑤:縦断的追跡研究における犯罪研究
内 容:犯罪行動に関する縦断的追跡研究の成果について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.207-252を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第7回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論⑥:被虐待と発達障害の関連
内 容:不適切な養育環境や発達障害との犯罪の関連について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.143-156を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第8回
授業内容
テーマ:犯罪・非行研究の理論⑦:学際的領域における犯罪研究
内 容:犯罪行動に関する進化心理学や社会疫学研究の成果について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)
次回事前学習:配布資料を熟読すること(60分)
所要時間は記述内容を参照
第9回
授業内容
テーマ:被害者支援①
内 容:被害者学における諸理論について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)
次回事前学習:配布資料を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第10回
授業内容
テーマ:被害者支援②
内 容:被害者の心理や支援の方法について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:配布資料を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第11回
授業内容
テーマ:司法制度①
内 容:日本の刑事司法制度の概要について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)
次回事前学習:テキストp.157-177,配布資料を熟読すること(60分)
所要時間は記述内容を参照
第12回
授業内容
テーマ:司法制度②:日本の矯正教育と根拠に基づいた処遇
内 容:犯罪者や非行少年に対する処遇の概要について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :事後学習:授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)。
次回事前学習:テキストp.253-265,配布資料を熟読すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第13回
授業内容
テーマ:今後の日本の歩べき方向性について
内 容:犯罪や非行に対する国内外の動向について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :授業中に取り上げた内容の振り返りを行い,テキストや配布資料にある重要事項についてまとめること(180分)
次回事前学習:13回までのテキスト範囲及びノートや配布資料を再読し,復習すること(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第14回
授業内容
テーマ:確認テスト
内 容:1回〜13回の学習内容に関するテストを行う。
事後学習・次回事前学習
事後学習  :確認テストの振り返りを行い,復習すること(180分)。
次回事前学習:確認テストで取り上げた内容について調べておくこと(60分)。
所要時間は記述内容を参照
第15回
授業内容
テーマ:まとめ
内 容:確認テストの解答あわせ,授業全体の復習を行う。
事後学習
事後学習:授業で取り上げた話題についてノートにまとめること。
180分

フィードバック
提出されたリアクションペーパーには,翌週の授業時間内に解説・コメントする。ミニテストは翌週以降に正解を併せて返却する。
評価方法および評価の基準
各授業回に指示するレポートやミニテストへの取り組み(50%)と筆記試験(50%)で評価し,60点以上を合格とする。
 ⑴ 到達目標1.レポート・ミニテスト(20% / 50%),筆記試験(20% / 50%)
 ⑵ 到達目標2.レポート・ミニテスト(10% / 50%),筆記試験(10% / 50%)
 ⑶ 到達目標3.レポート・ミニテスト(10% / 50%),筆記試験(10% / 50%)
 ⑷ 到達目標4.レポート・ミニテスト(10% / 50%),筆記試験(10% / 50%)
各到達目標に対して上記の割合で評価し,100点分に換算して総合得点を算出する。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
非行・犯罪心理学 - 学際的視座からの犯罪理解
松浦直己
明石書店
978-4750341880
推薦書・参考文献
藤岡淳子 (編) (2020).司法・犯罪心理学 有斐閣ブックス
岡邊 健 (編) (2020).犯罪・非行の社会学 常識をとらえなおす視座 [補訂版] 有斐閣ブックス

その他の参考文献や関連文献,教材は適宜紹介・配布する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
公認心理師資格の必須科目ですが,公認心理師資格を取得することを目指す方だけの授業ではないので,公認心理師試験のための授業にはしません。また,知識は特に問いません。ただし,司法・犯罪心理学はさまざまな領域の知識を包括した学問のため,授業で取り上げる内容には,臨床心理学,社会心理学,環境心理学,神経・生理心理学,発達心理学,学校心理学,心理測定法,関係行政論といった心理学関連のものだけでなく,社会学や生物学に関連したものも含みます。司法制度や犯罪に関わるニュースや新聞記事などにも日頃から関心を持ちながら授業に臨んでください。