教員名 : 赤澤 智津子
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科目名
食パッケージデザイン演習
担当教員名
赤澤 智津子
ナンバリング
NCb4001
学科
2021年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 4年
学年
4年
開講期
2023年度前期
授業形態
演習
単位数
2.00単位
実務経験の有無
有
実務経験および科目との関連性
製品デザイン実務経験 デザインプロセス構築
ねらい
①科目の性格
食関連の商品化における要件であるパッケージデザインについて演習を通して理解する。プロモーションやブランディングの構想からパッケージデザインのコンセプト構築まで理解する。
②科目の概要
食の商品展開においてパッケージデザインは重要な位置づけと考えられる。本授業ではこの構想に関わる要件を演習を通して修得する。また、パッケージデザインは商品開発におけるブランディング、プロモーションの一部という観点から概要を理解し、演習課題として設定した商品のパッケージデザイン計画を行う。
③授業の方法(ALを含む)
レクチャーとミニ演習により実施する。授業後半では設定した商品のブランディングからパッケージデザインを行う。
実技、実験/レポート/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/創作、制作
④到達目標
パッケージデザインの概要、位置付け、意義を理解する。
設定した商品のブランディングからパッケージデザイン(コンセプト設定)を行うことができる。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NC①-1 食に関する基礎知識、ビジネスに関する専門的知識/NC①-3 食品製造・販売、情報発信/NC②-3 文章作成能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力
第1回
事前学習
パッケージデザインの役割や機能についてできる範囲で調べておく
所要時間は記述内容を参照
授業内容
ガイダンス 授業の概要説明 授業の構成 目的 到達目標 必要な道具・環境など
事後学習・次回事前学習
道具類、環境の確認・準備
既存商品(パッケージサンプル)の購入 45分
第2回
授業内容
パッケージデザインの基礎 パッケージおよびデザインについての解説
パッケージサンプルの観察と分析 (1)文言(テキスト)の分析 グループワーク 事後学習・次回事前学習
パッケージデザインの基礎についての確認
サンプル分析資料の整理、完成 45分
第3回
授業内容
パッケージサンプルの観察と分析 (2)グラフィックデザインの分析 色/フォント/画像 グループワーク
既存の商品を分析することで、パッケージデザイン構築の背景を理解する。 事後学習・次回事前学習
パッケージデザイン構築の背景について整理する。
パッケージサンプルを準備し箱の構造について観察しておく。 45分
第4回
授業内容
箱の構造についての観察と分析:紙・樹脂で構成される既存パッケージを準備し、その構造を観察、比較評価を行う。
ユーザー観点および製造工程から、パッケージを評価する。選択したパッケージの展開図を作成する。 事後学習・次回事前学習
授業で行った制作物を完成させる。展開図を完成させる。
サンプル作成の道具類(定規、はさみ、カッター、テープなど)を準備する。 90分
第5回
授業内容
箱の構造についての観察と分析:展開図をもとにアレンジしたプロトタイプを作成。
事後学習・次回事前学習
プロトタイプを完成させる。パッケージデザインの表現や箱の構造に関して振り返りレポートを作成。
45分
第6回
授業内容
グラフィックデザイン要素についての概説
デザインにおいての要件ーおいしそう、甘そう、辛そうなどの感覚/対象ユーザーのイメージ/世界観の具体化について 色、余白、画像の選択・表現技術の解説、ミニワーク(例:カレーのグラフィック表現など)を行う。 事後学習・次回事前学習
授業内容、ミニワークのまとめ
45分
第7回
授業内容
UX ユーザーエクスペリエンスからのデザイン構築
UXを軸としたデザインプロセスについての概説 だれが、どういう動機で、どこで購入するのかという観点からの要件設定 WTP/カテゴリーと価格設定について ミニワーク(ギフト体験を設定しペルソナ・エクスペリエンスマップの作成)を行う。 事後学習・次回事前学習
ミニワークの完成と振り返り
45分
第8回
授業内容
デザインにおける感性と心理についての概説
パッケージを見たときに受ける認知・印象・イメージの構築について また心理的効果について解説する。 ブランディングが必要な理由/多変量解析からのマーケティング調査と展開/パッケージ変更による失敗例 事後学習・次回事前学習
UX、ブランディングとパッケージデザインの関係について振り返りまとめる。
45分
第9回
授業内容
ブランディング構築の要素としてのパッケージデザインについて概説
商品ブランディングについての理解 世界観構築の事例(例:ネスプレッソなど) 地域産品の商品ブランディング構築について/パッケージデザインの社会性(例:コンビニPBのパッケージデザイン)について解説 事後学習・次回事前学習
ここまでの授業内容についての振り返り
パッケージデザイン構築要素、プロセスについて確認 45分
第10回
授業内容
演習課題 設定した商品のパッケージデザインを行う
(1)リサーチと分析 ユーザー・企業・業界の背景のリサーチ 方向性の決定 事後学習・次回事前学習
リサーチ資料の検討と完成
45分
第11回
授業内容
演習課題 設定した商品のパッケージデザインを行う
(2)デザインコンセプトの設定 コンセプトボードの制作 事後学習・次回事前学習
コンセプトボードの完成
45分
第12回
授業内容
演習課題 設定した商品のパッケージデザインを行う
(3)世界観の構築 イメージボードの制作 事後学習・次回事前学習
イメージボードの完成
45分
第13回
授業内容
演習課題 設定した商品のパッケージデザインを行う
(4)イメージボードからデザインエレメントを決定 アイデアスケッチ キーカラー、フォント、ロゴ、キャッチコピー、テキストの決定 事後学習・次回事前学習
エレメントをベースとしたパッケージデザイン案概要の作成
45分
第14回
授業内容
演習課題 設定した商品のパッケージデザインを行う
(5)箱、袋など外装の制作 簡易プロトタイプでの検討 プレゼン用プロトタイプ、説明ボードの制作 事後学習・次回事前学習
プロトタイプほか、発表資料の準備
180分
第15回
授業内容
講評会 提出
事後学習
演習作品、発表、授業全体の振り返りレポート
45分
フィードバック
発表時に講評を行う。
評価方法および評価の基準
ミニワーク、レポート、演習課題で評価。パッケージデザインの概要、位置付け、意義についての理解度、および演習課題のブランディング、パッケージデザイン(コンセプト設定)の論理的な構築プロセスとアウトプットの完成度。
教科書
推薦書・参考文献
特に推薦図書はありませんが、パッケージデザインの類例はPinterestなどのサイトから、フォントについてもフリーソフトサイトから収集することができます。
履修上の助言、教員からのメッセージ
演習をベースとした授業になりますので、厚紙やカッター、カッターマットを用いた手作業や、パソコンを使った作業(グラフィック系アプリ)が必要になります。また、サンプルとして菓子などのサンプルを購入してもらう必要があります。基本的に各自での準備になりますのでご注意ください。
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