教員名 : 設楽 優子
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科目名
英語音声学Ⅰ(子音と母音)
担当教員名
設楽 優子
ナンバリング
EBj3103
学科
2021年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 1年
学年
1年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位
実務経験の有無
無
実務経験および科目との関連性
無
ねらい
①科目の性格
この科目は児童教育学科「中等教育教員養成(外国語)分野」の英語学の選択科目のひとつで、英語の中・高教諭一種免許状を取得する場合は必須である。
②科目の概要
この科目では、北米英語の日常的ユーザとの音声コミュニケーションに必須な事柄の内、「子音・母音」に関するものを習得する。
また、英・米の英語音素体系と綴り字の関係の理解を、必要に応じて英語学習(指導)に役立てることができるようにする。 ③授業の方法(ALを含む)
「英語音声学Ⅰ・Ⅱ」の昨年度の履修者を中心とする在学生に、質問紙調査を行ったところ、全員が「自己の英語音声モデル」も、「世界で最も多くの人に理解される音声英語」も、北米音であると回答してくれた。
北米英語の流暢な英語使用者に通じる発音かどうかを、授業中に実際に確かめる代わりに、グループワークなどで、自他の英語音声の「子音・母音」の問題をどう改善するとコミュニケーションエラーが少なくなるかを念頭に置き、練習する。(母語話者の教師も、学習者のエラーに慣れて見逃す場合がある。最終的には、学習者が自分でエラーを予測・意識し、学ぶしかない。) なお、推薦する野北(2023)オンラインレッスンとその試作品(野北 2022)の許諾があれば、そのレッスン内容の順に合わせて授業内容進行表を変更することがある。 リアクションペーパー/実技、実験/レポート/グループワーク/レポート(表現)
④到達目標
1. 日本語が注目や利用をしていない、英語の母音音素間・子音音素間の区別が聞いて分かり、発音し分けることができる
2. 日本語なまりの英語の「子音・母音」の特徴を客観的に把握している 3. 英・米の英語音素体系と綴り字の関係の理解を、英語学習者の必要に応じて応用し役立てることができる ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定/EB①-5 指導法の工夫/EB③-3 主体的・継続的学修
第1回
事前学習
この授業を取ると決定次第、指定教科書を購入して目次に目を通し、付属音声を聞き、リピート練習をすること。
90分
授業内容
『入門』pages 7--12; pages 77--91.
_SLA_ pages 45--51(特に「Exercise 3-3 子音の分類」の表とp. 44「朗読課題1 Hello…」の朗読録音の提出. 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第2回
授業内容
『入門』 Ⅳ-2-a. 閉鎖音
_SLA_ Unit 5 Tの発音 朗読課題2 Betty... (p. 66 語中のT) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第3回
授業内容
_SLA_ Unit 6 Lの発音 朗読課題3 Little Lola, Thirty Little Turtles (pp. 75 & 76)
『入門』 Ⅳ-2-e 側面音; Ⅴ-1 音節主音的子音; V-3 音節主音的子音を含む子音結合 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第4回
授業内容
_SLA_ Unit 7 Rの発音 朗読課題4 The Mirror Store (p. 81)
『入門』 Ⅲ-2-c-5 (birdの母音); Ⅳ-2-f-1 /r/ 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第5回
授業内容
_SLA_ Unit 10 V, TH, S/Zの発音 朗読課題5 When revising…, the VIP… (p. 92 /v/ vs. /w/)
『入門』 Ⅳ-2-b 摩擦音(全9種) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第6回
授業内容
『入門』 Ⅳ-2-b 摩擦音(特に歯摩擦音)
_SLA_ 朗読課題6 The Throng of Thermometers (p.93) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第7回
授業内容
『入門』 Ⅳ-2-d 鼻音
_SLA_ Unit 11 M, N, NGの発音 朗読課題7 The Young King Kong (p. 98); The Stunning Woman (p.101) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第8回
授業内容
_SLA_ Unit 12 H, K, G, NGの発音 朗読課題8 The Computer Curser (p. 101); The Wizard of Og (p.101)
『入門』声門音・軟口蓋音 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第9回
授業内容
_SLA_ Unit 4 [1] Cat? Caught? Cut? 朗読課題9 The Tan Man (p. 55)
『入門』 Ⅲ.母音(p. 25まで) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第10回
授業内容
_SLA_ Unit 4 [2] Beat? Bit? 朗読課題10 Pick a Peak (p.58)
『入門』 長母音と短母音 (1) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第11回
授業内容
_SLA_ Unit 4 [2] 2-2 朗読課題11 A True Fool; Booker Woolsey (p.60)
『入門』 長母音と短母音 (2) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第12回
授業内容
『入門』 pick, cook以外の短母音
_SLA_ 朗読課題12 Some Pundits (p. 56) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第13回
授業内容
『入門』 peak, fool以外の長母音・米音低母音の合流
_SLA_ 朗読課題13 John Was Not Sorry (p. 56) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第14回
授業内容
『入門』 二重母音
_SLA_ 朗読課題14 Take a High-Tech Tack (p. 64) 事後学習・次回事前学習
[事後学習] 授業で扱ったところを復習し、実技の工夫点を記録しておく。(90分)
[次回事前学習] 次回の授業内容を予習し、また、次回の朗読課題を練習する。(90分) 180分
第15回
授業内容
『入門』p. viii 発音記号と「Ⅸ. 綴り字と発音」
_SLA_ p. 77「朗読課題1 Hello…」の2回目録音 事後学習
到達目標3に関するレポートをまとめ、提出する。15週間の実技の記録を参照し、学びが朗読課題をどのように改善したかについての考察を加えること。(90分)
90分
フィードバック
朗読練習後のリアクションペーパーは、Google Documentに書いてもらうことがある。その場合は極力即時コメントをするが、紙の場合などで即時コメントできないときは、次回の授業の始めにフィードバックする。
評価方法および評価の基準
1. 小テスト・教科書のQuizzes等、通常の取り組みの成果を50%、
2. 「日本語なまり記述」レポートを20%、 3. 「英語音素体系と綴り字の関係の適切な応用」レポートを30%とし、 合計60%以上を合格とする。 教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
新装版 英語音声学入門
竹林滋/斎藤弘子
大修館書店
978-4-469-24530-1
前・後期ともに使います
Sounds Like American: A Guide to Fluency in Spoken English
Ann Cook著/三島篤志 編著
センゲージ・ラーニング
978-4-86312-117-1
前期よりも後期にさらに多用の予定
推薦書・参考文献
野北明嗣 (2023)『あなたの英語が通じないのは、発音が悪いからではなく、つづりの読み方を間違えているから』(略してあな読み) 1〜4巻, レモンスクール オンデマンド型オンラインレッスン.
履修上の助言、教員からのメッセージ
お手本をリピーティングするとき、正しい発音を聞いた直後でも、自己流に別の発音をしてしまうことがありますが、理論をおさえつつ地道に練習しましょう。
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