微生物学実験 2Bクラス(13:00〜15:15)

科目名

担当教員名

間　陽子

ナンバリング

NBa4016

学科

2021年度大学人間生活学部食物栄養学科 3年

学年

3年

開講期

2023年度後期

授業形態

実験

単位数

1.00単位

実務経験の有無

有

実務経験および科目との関連性

牛白血病ウイルスの診断薬開発、ワクチン開発、発症前診断法の開発、ウイルス制御法の確立に従事

ねらい

①科目の性格

本科目は、食物栄養学科の「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」領域に位置する選択科目であり、管理栄養士国家試験受験資格を取得するための必修科目である。微生物学の基礎的手技を習得することを目的としている。

②科目の概要

微生物の消毒法、滅菌法、無菌操作法、細菌の培養法、顕微鏡操作法、細菌の同定手順などの習得を通して「微生物感染の予防法」を習得する。

③授業の方法（ALを含む）

はじめにスライドにより、実験の概要を説明後、各班に分かれて実習書に従い実習を行う。4つの実験を行い、それぞれレポートを提出する。

ミニテスト／実技、実験／レポート／グループワーク

④到達目標

管理栄養士資格取得に必要な微生物学実験を学ぶことを学修目標とする。
1．微生物の滅菌と消毒
2．無菌的環境下における微生物操作
3．細菌染色法による微生物識別
4．顕微鏡観察による細菌の判定
5．細菌学的用語の理解

⑤ディプロマ・ポリシーとの関係（右の資質・能力を育成することを目的とする）

NB①-1　食・栄養・健康の基礎知識／NB①-2　食・栄養・健康の専門知識／NB②-3　論理的思考

第１回

事前学習

【教科書】扇元敬司著「バイオのための基礎生物学」講談社の内容を復習しておく

90分

授業内容

オリエンテーション：微生物学実験法の解説講義、その実技の概説

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第２回

授業内容

微生物の制御とバイオセーフティ：殺菌法・消毒賞・滅菌法の実技調練と習得確認
普通寒天培地の調製法

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第３回

授業内容

微生物の制御とバイオハザード：無菌操作法の実技調練と習得確認
手指付着菌のサンプリングと培養、無菌操作法の実技試験

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第４回

授業内容

手指付着菌の培養結果の観察、分離培養
納豆からの枯草菌の画線分離

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第５回

授業内容

手指付着菌を用いた、細菌の染色法（単染色）
画線分離培養による枯草菌のクローニングと斜面培地への分離培養

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ
手指付着菌の分離培養に関するレポート作成

180分

第６回

授業内容

枯草菌を用いたグラム染色法の習得
枯草菌の生化学性状の確認

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ
枯草菌の分離培養に関するレポート作成

180分

第７回

授業内容

乳製品からの乳酸菌の分離培養
BCP加プレートカウント培地の調製
マンニット食塩寒天培地の調製

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第８回

授業内容

混釈平板培養法による乳酸菌数のカウント
乳製品に含まれるグラム陽性菌の分離培養

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第９回

授業内容

乳酸菌数のカウント
乳酸菌の斜面培地への分離培養

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第１０回

授業内容

乳酸菌の生化学性状の確認
乳酸菌のグラム染色と検鏡

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ
乳酸菌に関するレポート作成

180分

第１１回

授業内容

食肉由来細菌の検索
食肉の、選択培地へのスタンプ培養

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第１２回

授業内容

食肉由来細菌のクローニング
普通寒天培地への画線培養

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第１３回

授業内容

クローニングされた食肉由来細菌の選択・鑑別培地への植菌

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ

45分

第１４回

授業内容

分離されたクローン性状の判定
グラム染色と検鏡

事後学習・次回事前学習

確認問題による復習、まとめ
食肉由来細菌のレポート作成

180分

第１５回

授業内容

微生物学実験のまとめ
期末試験

事後学習

確認問題による復習、まとめ

45分

フィードバック

随時質問や要望を受け付ける。
授業時間外は、竹嶋の研究室（617室）で対応する。

評価方法および評価の基準

行われる微生物学実験の「微生物学実験確認問題」の提出を毎回求める。
4つの実験レポートの提出を求めて、評価対象とする。
実験態度：課題の提出：4つのレポート提出：期末筆記試験＝10：10：40：40で総合評価を行う
各到達目標における到達目標は以下の通りとする
到達目標1　90点
到達目標2　80点
到達目標3　70点
到達目標4　60点

教科書

書名

著者

出版社

ISBN

備考

バイオのための基礎生物学

扇元敬司

講談社

推薦書・参考文献

Bergey's Manual of Systematic Bacteriology

履修上の助言、教員からのメッセージ

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