シラバス情報

科目名
救急・応急処置演習
担当教員名
田中 秀治、高橋 宏幸
ナンバリング
NAb2058
学科
2021年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
演習
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
救急救命センター 日本医科大学多摩永山病院 主にドクターカーや救命センター初療室におけるフィジシャンとして非常勤ではあるが、18年勤務した。

ねらい
①科目の性格
必修科目
学校保健(小児保健、精神保健、学校安全および救急処置を含む。)
②科目の概要
心肺蘇生法を中心とする応急手当に対する正しい理解、各種対応方法を実践していく。
③授業の方法(ALを含む)
座学、実習:アクティブラーニングとする
実技、実験/レポート/グループワーク/ディスカッション/レポート(表現)
④到達目標
本科目は、主に「心肺蘇生法における知識、技術」をテーマとして、講義だけではなく訓練人形を用い、実践しながら授業を進めていく。加えて、出血時や骨折時の対応方法に関しても触れていく。ファーストエイドの重要性が高まっている中、実際にいざ何が自分にできるのかという課題に向き合っていく授業となっている。さらに心的ストレスに対する知識やデブリーフィング、デフュージングといったような、専門的な自身の守り方についても触れる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA①-2 健康づくりに関する専門的知見の実践/NA①-3 食・運動指導のためのコミュニケーション能力/NA②-3 相互理解と自己表現

第1回
事前学習
総務省消防庁 救急・救助の現況(最新版)を参照し、日本における救急の現状を把握してくる。
45分
授業内容
日本における心停止の疫学(田中)   心停止が起こりやすい年齢、性別、時間帯などについて説明する。
事後学習・次回事前学習
JRCガイドライン2020を調べ、その重要性を認識し、応急手当ての優先順位を考える(復習)。
45分
第2回
授業内容
心肺蘇生法
・命に関わる職種について学習する。
・チェーンオブサバイバルを学習する。
事後学習・次回事前学習
当該箇所の日本のガイドラインを準拠し、当該箇所を整理すること。
45分
第3回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・応急処置の概念
事後学習・次回事前学習
当該箇所の日本のガイドラインを準拠し、当該箇所を整理すること。
45分
第4回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・BLS 適切な胸骨圧迫法を学習する。
事後学習・次回事前学習
総務省消防庁の提示している、最新版の救急・救助の現況を熟読し、整理すること。
45分
第5回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・気道確保要領を学習する。
事後学習・次回事前学習
窒息に関する解剖学的な知識を整理すること。
45分
第6回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・人工呼吸要領を学習する
事後学習・次回事前学習
人間のガス交換に関する知識を整理しておくこと。
45分
第7回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・AED機器の種類、各所取り扱いを学習する。
事後学習・次回事前学習
日本におけるAEDの種類を認識し、使用方法を整理しておくこと。
45分
第8回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・AEDにおける成人用・小児用の違いを学習する。
事後学習・次回事前学習
各機種によるAEDの使用方法について、違いを明確に整理しておくこと。
45分
第9回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・小児に対する心肺蘇生法を学習する。
事後学習・次回事前学習
星人と小児の違いを整理しておくこと。
45分
第10回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
乳児に対する心肺蘇生法を学習する。
事後学習・次回事前学習
成人と乳児の違いを整理しておくこと。
45分
第11回
授業内容
観察
・環境観察要領を学習する。
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触する前の確認項目を整理しておくこと。
45分
第12回
授業内容
観察
・傷病者観察要領(意識、呼吸、脈拍など)
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触する前の確認項目を整理しておくこと。
45分
第13回
授業内容
傷病者に対する応急手当て
・意識がある傷病者に対する要領を学習する。
・傷病者の訴えに対する要領を学習する。
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触した後の意識障害に関する応急手当てについて整理すること。
45分
第14回
授業内容
心肺蘇生法について総合訓練
・訓練人形を用い、実際の心肺蘇生法について実践する。
事後学習・次回事前学習
傷病者に接触した後の心肺蘇生法に関する応急手当てについて整理しておくこと。
45分
第15回
授業内容
講義のまとめ 心肺蘇生法について
・1人ずつ訓練人形を使用し、一連の流れを確認する。
事後学習
傷病者に接触した後の、心肺蘇生法に関する応急手当てについて整理しておくこと。
45分

フィードバック
理解度を深めるため、各項目問題点となっている背景について個別の設問などを用い評価、確認していく。
評価方法および評価の基準
レポート試験(80%)、実技訓練(20%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
改訂6版 救急蘇生法の指針
日本救急医療財団 心肺蘇生法委員会
へるす出版
978-4-86719-027-2
推薦書・参考文献
総務省消防庁 HPより 救急・救助の現況(最新版)

履修上の助言、教員からのメッセージ
授業の性質上様々な想定を提示します。
その際にどうしても怪我のことなどを詳しく、具体的に表現しなければならないこともあり、たまに気分を害される方がいらっしゃいます。

しかし、けがを正しく認識するためには授業中詳しく、しっかりと表現しなければ誤った知識となることがあります。なるべく事前にお断りを入れてから説明をするよう努めますので、履修される皆さんにはしっかりと意志を持って授業に臨んでいただきたいと思います。