シラバス情報

科目名
健康づくりの運動D(器械運動)
担当教員名
飯田 路佳、高橋 洋子
ナンバリング
NAb2049
学科
2021年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
実習
単位数
1.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
中学校・高等学校教諭専修免許状(保健体育)の資格を有する教員が担当し、中学教科保健体育を教授するに足る基礎的知識及び技能等を修得し、教職実践力身につけ、最新の知見を取り入れながら講義を進める。

ねらい
①科目の性格
本科目は、健康栄養学科の専門科目「健康運動領域」に該当する卒業要件選択科目であり、教職課程における中学校・高等学校一種免許状(保健体育)資格取得のための必修科目である。中学教科保健体育を教授するに足る基礎的知識及び技能等を修得し、教職実践力と関連づけて学修する。
【授業の目的】:
1.課題解決に向けて取り組むことで、学生主体の授業展開を目指す。また、「身体を動かす」ことの楽しさを伝え、コミュニケーション能力や協調性を深めていく。
2.人間形成や心身共に健康な活力を培うために欠くことのできない身体運動について、科学的に理解し、周りの人々とのコミュ ニケーションをとりながら実践できる知識を、実際の体験を通じて習得すること。
3.学校体育で取り扱われる器械運動領域について理解し、学習指導要領で取り上げられている技を習得すること。また、運動観察力を高め、生徒の運動を評価できる能力を身につけること。
②科目の概要
マット、とび箱、鉄棒、平均台を教材として器械運動の特性や基礎知識・技能を正しく習得すると共に、受講学生の技能レベルに応じた指導法、幇助法についても学習する。また、体系的に分類されている運動構造を理解し、技能の段階的学習を実践しながら、同時に指導方法論の習得を目指す。
③授業の方法(ALを含む)
本科目は、器械運動は非日常的な運動形態をもつために、難しい、怖いなど敬遠されやすい教材の一つとなっている。これらの問題を解決する為に、段階的練習法の必要性を説き、実技での運動技能の習得にとどまらず、受講者の主観的容易さ(できそうな気持ち)を重視しながら、簡単な運動から難しい運動へと発展させる中で基礎的な学習理論について学修する。授業内では出来る限りペアを組みながら実技を行う事で、指導方法についても学ばせる。実技は、段階指導の原理原則に則り、易しい課題から難しい課題へ、ゆっくりした運動から早い運動へ、単純な運動から複雑な運動へと発展させて行く。一斉指導から始め、個別指導で完成に至る過程を大切にしながら授業を進める。安全対策を優先せて、怪我の発生を防ぐように努める。また、「動きの感じ」を掴むことが中心となるが、図解や示範により運動構造の理解を深めることに重点を置く。また、実技のミニテストを行うことで技の習熟度を確認する。毎回の授業の振り返りとしてリアクションペーパーを作成し、提出する。
ミニテスト/リアクションペーパー/実技、実験/グループワーク/ディスカッション/レポート(表現)
④到達目標
【到達目標(=学修目標)】
1.学習指導要領に示されている器械運動の「技」の基礎知識・技能を習得することができる。
2.技の振り返りをする習慣を身につけ、他者の動きを観察する目を養うことで基本的な器械運動の「技」の指導力を培うことができる。
3.成功体験をし、達成感を味わう事でスポーツの楽しさや価値を体感することができる。
4.人と関わる社会性や協調性、主体性、自己管理、安全性についての意識を高めることができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA①-2 健康づくりに関する専門的知見の実践/NA②-2 健康問題への論理的思考・行動/NA③-1 食文化・運動に関する主体的・継続的学修

第1回
事前学習
【事前指導】
1.基礎体力つくり。
2.学習指導要領に示されている器械運動の「技」の基礎知識を確認する。
3.事前に UNIVERSAL PASSPORT でシラバスを確認する。
45分
授業内容
ガイダンス: 器械運動の基本的な特性を学ぶ(基礎知識、到達⽬標、授業の実施⽅法、受講にあたっての諸注意)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第2回
授業内容
マット運動<1>:基礎技能の習熟を図る(器械運動を行う上で必要な体づくり)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第3回
授業内容
マット運動<2>:基礎知識・基礎技能を習得する(倒立の基礎・接転系の技)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第4回
授業内容
マット運動<3>:基礎知識・基礎技能を習得する(倒立前転・伸膝前転)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第5回
授業内容
マット運動<4>:基礎知識・基礎技能を習得する(倒立前転・側方倒立回転)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第6回
授業内容
マット運動<5>:基礎知識・基礎技能を習得する(前方倒立回転とび)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第7回
授業内容
マット運動<6>:まとめ(技能テスト)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第8回
授業内容
とび箱運動<1>:基礎知識・基礎技能を習得する(切り返し系の技)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第9回
授業内容
とび箱運動<2>:基礎知識・基礎技能を習得する(回転系の技)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第10回
授業内容
とび箱運動<3>:まとめ(技能テスト)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第11回
授業内容
鉄棒運動<1>:基礎知識・基礎技能を習得する(支持回転系の技・逆上がり)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第12回
授業内容
鉄棒運動<2>:まとめ(技能テスト)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第13回
授業内容
平均台運動<1>:基礎知識・基礎技能を習得する(平均台遊び・歩・走)[飯田・高橋]【リアクションペーパー】【実技】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第14回
授業内容
平均台運動<2>:まとめ(体操系の跳躍)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
【次回事前学習】
1.基本的な器械運動の「技」について、指導書や動画などを視聴し、イメージをつける。
45分
第15回
授業内容
まとめ:(振り返り、評価等)[高橋]【リアクションペーパー】【実技】【ミニテスト】
事後学習
【事後学習】
1.授業の内容を振り返り、新しく学んだことや気づいたことをノートにまとめる。
2.基本的な器械運動の「技」の指導方法をノートにまとめる。
45分

フィードバック
1.毎回の授業で記入するリアクションペーパーをもとに、次回の冒頭でフィードバックを行う。
2.実技・実習後、全体に向けてフィードバックを行う。
評価方法および評価の基準
【評価方法】出席状況、受講態度、積極性・協調性などの総合評価とする。
【割合】平常点(授業に対する意欲、関心、態度を含む)50%、毎回のまとめ(リアクションペーパー)10%、実技テストやレポート課題40%とし、総合的に評価する。
【基準】60%以上を合格とする。授業内で行うゲームの勝敗等については、マイナスの評価はしない。欠席時間が4回を超えると評価を行わない(遅刻2回で、欠席1回とする)。授業回数の80%以上の出席者を評価の対象とする。
合格点に満たなかった場合は、追加課題を課す。実施日・教室・実施内容の詳細は、事前にUNIVERSAL PASSPORTにて周知する。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は使用しません
推薦書・参考文献
【参考図書】器械運動の授業づくり:高橋健夫 三木四郎 長野淳次郎 三上肇 編著 (大修館書店)
※必要な資料は授業中に配布します。

履修上の助言、教員からのメッセージ
1.次回の授業で取り扱う技術について、本や動画などで予習すること。
2.室内シューズ、安全に運動ができる服装で参加すること。
※体調不良等の理由でやむを得ない場合は見学となるが、その際も運動着に必ず着替えること。
3.授業で学習したことをノートにまとめておくこと。
4.装飾品(ピアスやネックレス等)は外し、長髪の場合は髪をまとめ、運動に適した服装で受講すること。

体育科教育などの教育専門雑誌を読んで置くと理解しやすいと思います。スポーツ運動学の理解があると運動がよく分かるので、頭で分かって、実技も出来るようになるためにはスポーツ運動学の授業をしっかりと学んで欲しいと思います。
本科目は、運動の得意・不得意、技術レベルに関係なく、受講生全員が心から楽しめる授業にするため、積極的・主体的な発言や行動をおこなうこと、また、仲間とともに身体を動かすことを楽しめるマインドをもち、心身の調子を整えて参加することを心がけてください。授業中は、受講学生同士の積極的な交流を期待します。実技の授業は、課題となった運動の技術やコツを理解し覚えることが中心に実施しますが、そのことは身体を動かすことでしか習得できません。したがって授業への参加状況と取り組みの姿勢を特に重視します。 この授業での課題は、器械運動の基礎的な技能が中心です。既にできたことのある技が多いと思いますが、その技がどのようにして「できる」ようになるのか、あるいは人によって捉え方の異なる「コツ」について深く学ぶ努力をしてください。そのことは他のスポーツ種目にも通じることだと思います。