シラバス情報

科目名
スポーツ栄養学(演習を含む)
担当教員名
徳野 裕子、村田 浩子
ナンバリング
NAb4060
学科
2021年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義・演習
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
担当教員2名は公認スポーツ栄養士であり、成長期のジュニア選手から大学生やエリートのスポーツ選手までのスポーツ栄養マネジメントの経験が豊富である。本授業はそれらの実務経験を活かし、科学的根拠に基づいた講義を行う。

ねらい
①科目の性格
本科⽬は、健康栄養学科の健康運動領域のうち運動と栄養に関する授業科目であり、選択専⾨科⽬である。
②科目の概要
スポーツ栄養学(演習を含む)では、一般人を対象とした日本人の⾷事摂取基準と海外を含めたスポーツ栄養の関連団体から出されているスポーツ選手の栄養摂取にガイドラインとの相違についての基礎的理解を深め、その適⽤⽅法についての知識を得るとともに、演習を通してその活用を学ぶ。さらに、競技特性を考慮したうえで、成⻑・発達に伴う⾝体状況や栄養状態の変化に応じたスポーツ栄養マネジメントのあり⽅を修得する。
③授業の方法(ALを含む)
テキスト及びスライドに沿った講義とグループワークやディスカッション、その内容に関連した演習の授業を⾏う。また、振り返り学習や課題に挙げた項⽬についてリアクションペーパーへの記⼊を⾏う。これについては翌週以降にフィードバックする。
ミニテスト/リアクションペーパー/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/ICT
④到達目標
1.スポーツ選手の 栄養状態や競技特性に応じたスポーツ栄養マネジメントの基本的な考え⽅を理解し、説明することができる。
2. スポーツ選手の栄養摂取の目標量の設定の考え⽅や科学的根拠を理解し、適⽤についての知識を得、説明することができる。
3. スポーツ選手の競技特性や栄養状態や⽣理的特徴に基づいたスポーツ栄養マネジメントの実施案を計画し、準備することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA②-1 情報収集、エビデンスに基づく判断・評価/NA②-3 相互理解と自己表現/NA③-3 社会における多様な人々との協働

第1回
事前学習
スポーツ選手の食事の例について情報収集する
栄養ケアマネジメントの流れを復習する
90分
授業内容
スポーツ栄養学とは?
スポーツ栄養ケアマネジメントについて、栄養ケアマネジメントとの違いを解説し、具体的な栄養サポート例を紹介する。(村田)
事後学習・次回事前学習
第1回の内容を振り返り、学生が受けたかった栄養サポート例を挙げてリアクションペーパーに記入する。
競技レベルが異なるスポーツ選手の栄養管理上の問題点を調べておく。
180分
第2回
授業内容
栄養サポートの実際として、発育発達段階や競技レベルが異なるいくつかの具体的な栄養サポート例について学ぶ。(徳野)
事後学習・次回事前学習
第2回の内容を振り返り、印象に残った栄養サポート例と意見をリアクションペーパーに記入する。
インターネットなどからスポーツ選手の栄養摂取量に関わる情報を調べておく。
180分
第3回
授業内容
スポーツ選手が目標とする栄養摂取量について:IOC及びアメリカスポーツ医学会など主要なスポーツ関連団体から出されているアスリートの栄養摂取のガイドラインと日本人の食事摂取基準との違いについて解説する。(徳野)
事後学習・次回事前学習
第3回の内容を振り返り、意見をリアクションペーパーに記入する。
一般の人の食事とスポーツ選手の食事との違いがわかる情報を調べておく。
180分
第4回
授業内容
スポーツ選手の食事について基本的な考え方について解説とICTを活用した栄養教育方法の演習(徳野)
事後学習・次回事前学習
第4回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手に起こりやすい健康上の問題についての情報を調べておく。
180分
第5回
授業内容
スポーツ選手に見られる健康上の問題(低栄養、骨関連、月経関連、貧血など)(徳野)
事後学習・次回事前学習
第5回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手の競技による体格の違いについての情報を収集しておく。
180分
第6回
授業内容
スポーツ選手の身体組成と評価、応用、健康問題について
スポーツ選手のエネルギーニーズについて(村田)
事後学習・次回事前学習
第6回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ現場で用いられている補食の内容に関する情報を収集しておく
180分
第7回
授業内容
スポーツ選手の糖質摂取とリカバリー食について(村田)
事後学習・次回事前学習
第7回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手のプロテイン使用状況の情報を収集しておく。
180分
第8回
授業内容
スポーツ選手のたんぱく質摂取について(村田)
事後学習・次回事前学習
第8回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手の体調管理方法とサプリメント摂取、ドーピングの情報を収集しておく
180分
第9回
授業内容
スポーツ選手のビタミン摂取とコンディショニングとサプリメント摂取の考え方(ドーピング関連事項を含む)(村田)
事後学習・次回事前学習
第9回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手の熱中症の事例に関する情報収集をしておく。
180分
第10回
授業内容
スポーツ選手の水分補給(村田)
事後学習・次回事前学習
第10回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
関心のある競技のスポーツ選手の年間トレーニングスケジュールに関する情報を収集しておく。
180分
第11回
授業内容
スポーツ選手のトレーニングスケジュールと食事計画(村田)
事後学習・次回事前学習
第11回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
スポーツ選手の急速減量が原因となった事故例を調べておく。
180分
第12回
授業内容
スポーツ選手のウエイトコントロール(増量と減量)(村田)
事後学習・次回事前学習
第12回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
中学および高校生が参加する競技の地区大会の試合スケジュールの情報を収集しておく。
180分
第13回
授業内容
試合前後及び試合間の食事調整について(村田)
事後学習・次回事前学習
第13回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
ジュニアスポーツ選手が活躍する競技の選手育成の情報を収集しておく。
180分
第14回
授業内容
ジュニアスポーツ選手の栄養摂取と食事選択の考え方とICTを活用した栄養教育方法の演習(村田)
事後学習・次回事前学習
第14回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
1~14回の授業内容について振り返りをしておく。
180分
第15回
授業内容
まとめ(徳野・村田)
事後学習
第15回の内容を振り返り、リアクションペーパーに記入する。
講義各回とスポーツ栄養マネジメントとの関わりを復習し、まとめのレポートを作成する。
180分

フィードバック
授業の始めに前回授業の振り返りを⾏い、理解を深める。毎回の授業に対しリアクションペーパーを回収し、疑問点や質問
については次回以降の授業において返答する。
評価方法および評価の基準
筆記試験あるいはレポート課題(70%)、リアクションペーパー(30%)により評価を⾏い、総合評価60点以上を合格とする。
到達⽬標1.ミニテスト、筆記試験あるいはレポート課題(20%/70%)、リアクションペーパー(10%/30%)
到達⽬標2.ミニテスト、筆記試験あるいはレポート課題(20%/70%)、リアクションペーパー(10%/30%)
到達⽬標3.ミニテスト、筆記試験あるいはレポート課題(30%/70%)、リアクションペーパー(10%/30%)


教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
最新スポーツ栄養学ー理論と実践
田口素子(編著者)ほか
市村出版
978-4-902-109-61-0
イラスト スポーツ栄養学第2版
大嶋里美 田村昭 徳野裕子 古川覚
東京教学社
推薦書・参考文献
『⽇本⼈の⾷事摂取基準(2020年版)』 伊藤貞嘉/佐々木敏監修  第一出版
アスリートの栄養アセスメント 田口素子 責任編集 第一出版

履修上の助言、教員からのメッセージ
2年生までの栄養領域および健康運動領域の学びを総合的に応用する内容です。実際のケーススタディーを多く取り入れたわかりやすい内容ですが、科学的根拠に基づいた内容です。