シラバス情報

科目名
初等国語科教育
担当教員名
冨山 哲也
ナンバリング
EBa3011
学科
2021年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
教員及び指導主事、教科調査官(文部科学省)の経験をもつ教員が担当し、「国語科」の学習指導要領の理解、学習指導の具体的な方法、学習評価の効果的な進め方等について、実践的に指導する。

ねらい
①科目の性格
この科目は、児童教育学科の「教科及び教科の指導法に関する科目」の必修科目である。小学校教諭一種免許状,幼稚園教諭一種免許状を取得するための必修科目である。2年選択科目「教材研究A」と関連し、3年選択科目「授業研究A(B)」の基礎となる。
②科目の概要
小学校学習指導要領に基づき,「国語科」の目標と内容について理解する。〔知識及び技能〕の内容と関連を図りつつ,〔思考力、判断力、表現力等〕の「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の各領域について,指導内容と活動とを結び付けて学び、学習指導略案を作成する。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、講義による解説を中心とするが、理解した内容の定着・応用を図るため、実際に授業を構想し、学習指導略案を作成することを基本とする。その際、ペアやグループで意見交換しながら進める形をとる。
レポート/ディスカッション/ロールプレイ・模擬授業
④到達目標
1.学習指導要領国語の目標と内容に関する基礎的な内容を説明することができる。(平常点25%、レポート10%)
2.学習指導要領の内容と教材・題材を結び付けて、学習指導案の略案を作成することができる。(平常点25%、レポート10%)
3.「国語科」の学習内容に関心をもち、積極的に授業作りを行うことができる。(平常点25%、レポート5%)
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-3 学習内容・学習活動の設定/EB①-4 教材研究、学習指導案作成

第1回
事前学習
シラバスを読んで、15回の学修の見通しをもつ。「学習指導要領解説国語編」の目次を読み、関心のある部分に目を通してみる。
90分
授業内容
教育課程における国語科の位置,学習指導要領の理解 【レポート】
事後学習・次回事前学習
(事後)「学習指導要領解説国語編」の読み方(使い方)について整理する。
(事前)「解説」の「話すこと・聞くこと」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第2回
授業内容
「話すこと・聞くこと」の内容と指導①〜言語活動〜 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)実際に体験した言語活動と学習指導要領の内容を関連付け、「話すこと・聞くこと」の授業のイメージをもつ。
180分
第3回
授業内容
「話すこと・聞くこと」の内容と指導②〜学習指導略案の作成〜 【ロールプレイ】
事後学習・次回事前学習
(事後)学習指導略案の内容に不十分な点があれば補う。
(事前)「解説」の「書くこと」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第4回
授業内容
「書くこと」の内容と指導①〜言語活動〜 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)実際に体験した言語活動と学習指導要領の内容を関連付け、「書くこと」の授業のイメージをもつ。
180分
第5回
授業内容
「書くこと」の内容と指導②〜学習指導略案の作成〜 【ロールプレイ】
事後学習・次回事前学習
(事後)学習指導略案の内容に不十分な点があれば補う。
(事前)学習指導略案の「評価」についての疑問点を整理しておく。
180分
第6回
授業内容
国語科における学習評価の基本的な考え方
事後学習・次回事前学習
(事後)「話すこと・聞くこと」「書くこと」の学習指導略案の評価について整理する。
(事前)「解説」の「読むこと」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第7回
授業内容
「読むこと」の内容と指導①〜言語活動〜 【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)実際に体験した言語活動と学習指導要領の内容を関連付け、「読むこと」の授業のイメージをもつ。
180分
第8回
授業内容
「読むこと」の内容と指導②〜学習指導略案の作成〜 【ロールプレイ】
事後学習・次回事前学習
(事後)学習指導略案の内容に不十分な点があれば補う。
(事前)「解説」の「文字」「語彙」「言葉遣い」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第9回
授業内容
文字、語彙、言葉遣い(敬語)の指導 【レポート】
事後学習・次回事前学習
(事後)作成したワークシートについて不十分な点があれば補う。
(事前)「解説」の「伝統的な言語文化」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第10回
授業内容
伝統的な言語文化に関する指導、国語科授業におけるICTの活用 【ICT】
事後学習・次回事前学習
(事後)「伝統的な言語文化」及びICTの活用についての知識・技能を整理する。
(事前)「解説」の「書写」の内容に関して下調べし、知識及び疑問点を整理しておく。
180分
第11回
授業内容
書写の指導の基本(硬筆、毛筆の基礎)
事後学習・次回事前学習
(事後・事前)書写指導の知識・技能について整理する。
180分
第12回
授業内容
書写の指導の基本(水書用筆を用いた指導) 【実技】
事後学習・次回事前学習
(事後)書写指導の知識・技能について整理する。
(事前)Web等で国語科の学習指導案を入手して目を通してみる。

180分
第13回
授業内容
国語科の学習指導案の作成
事後学習・次回事前学習
(事後)国語科の学習指導案の書き方について復習する。
(事前)1時間の国語の授業をどう進めるか、教師の立場でイメージしてみる。
180分
第14回
授業内容
小学校国語の授業の実際 【事例研究】
事後学習・次回事前学習
(事後)これまでに作成した「略案」に基づき、1時間の授業をシミュレーションしてみる。
(事前)まとめのレポートに向けて、これまでに学修してきた内容を復習する。
180分
第15回
授業内容
これからの国語科教育の在り方〜振り返りとまとめ〜【レポート】
事後学習
(事後)まとめのレポートを振り返り、不十分な点があれば復習する。
90分

フィードバック
毎回、小レポート等の作成とともに質疑を受け付け、次回授業の冒頭で回答する。
評価方法および評価の基準
到達目標1 毎回の取組状況(25%)、レポート(10%)
到達目標2 毎回の取組状況(25%)、レポート(10%)
到達目標3 毎回の取組状況(25%)、レポート(5%)
以上を総合的に評価し、60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説国語編
文部科学省
東洋館出版社
推薦書・参考文献
授業の中で適宜紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ