シラバス情報

科目名
公的扶助論
担当教員名
今井 伸
ナンバリング
NDb3020
学科
2021年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・介護コース 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
生活保護被保護者への現業員経験を、具体的な制度説明時に活かすことができる。
福祉事務所長として生活保護運用の統括責任者としての経験を、生活保護の制度運用の説明に活かすことができる。  

ねらい
①科目の性格
社会福祉士国家試験受験資格を得るために履修を必要とする選択必修科目の一つであり、「低所得者に対する支援と生活保護制度」に該当する。
②科目の概要
公的扶助(生活保護)は社会保障制度の重要な柱のひとつで、「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する最後のセーフティネットと言われるものである。生存権保障としての生活保護制度、その歴史、理念・原則、仕組みと運用、自立を支援する具体的方法を中心に順次学んでいく。
③授業の方法(ALを含む)
講義を中心とする。
ミニテスト/リアクションペーパー
④到達目標
・生活保護制度の概要につき、その体系や基本的内容を理解することができる。
・低所得者対策の概要および関連施策について、その基本的内容を理解することができる。
・生活保護における自立支援の具体的方法や施策について理解することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ND①-1 社会福祉に関する法や制度の基本的理解/ND①-2 支援に関しての基本的理解/ND①-5 生活課題の理解、問題解決の方法提示

第1回
事前学習
1回目の授業時に全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
90分
授業内容
オリエンテーション。本講義の概要、貧困の概念について説明する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
90分
第2回
授業内容
貧困・低所得者問題。見える貧困と見えない貧困および絶対的貧困と相対的貧困を理解する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第3回
授業内容
公的扶助の歴史I。イギリスにおける公的扶助制度の歴史。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第4回
授業内容
公的扶助の歴史II。日本における公的扶助制度の歴史。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第5回
授業内容
低所得者層の生活実態。低所得者層の生活実態とこれを取り巻く社会情勢、福祉需要について学ぶ
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第6回
授業内容
公的扶助のしくみ。社会保険と公的扶助の基本的な違いを理解する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第7回
授業内容
生活保護制度I。生活保護制度の基本原理と実施の原則。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第8回
授業内容
生活保護制度II。生活保護の種類、範囲、方法について理解する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第9回
授業内容
生活保護制度Ⅲ。最低生活費の体系について理解する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第10回
授業内容
生活保護制度Ⅳ。収入認定および各種控除の考え方について学ぶ。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第11回
授業内容
福祉事務所の業務と組織。法定受託事務と自治事務。生活保護制度の実施体制と福祉事務所の役割、組織について理解する。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第12回
授業内容
生活保護制度運用の実態について。生活保護ケースワークに関連したビデオを視聴し、生活保護制度運用の実態について考える。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第13回
授業内容
生活保護制度における専門職の役割。現業員および査察指導員の役割と実際の業務について学ぶ
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第14回
授業内容
生活保護における相談援助活動。生活保護制度における「自立」について考える。
事後学習・次回事前学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
全講義分のレジュメを渡すので、毎回の講義前に内容を確認しておくこと
180分
第15回
授業内容
その他の低所得者支援の制度。生活困窮者自立支援法・生活福祉資金貸付・社会手当について理解する。
事後学習
復習を必須とし、授業の内容を振り返りレジュメの整理を行うことで理解を深めておくこと。
180分

フィードバック
毎授業の最初に前回授業の質疑に返答し、学習理解を深められるようにする。
評価方法および評価の基準
到達目標である・生活保護制度の概要につき、その体系や基本的内容を理解することができる。・低所得者対策の概要および関連施策について、その基本的内容を理解することができる。・生活保護における自立支援の具体的方法や施策について理解することができる。を評価する方法として、授業への参加度20%、小テスト10% 期末試験70%とし、評価60点以上を合格とする。私語や携帯電話の使用など禁止事項を繰り返す場合は、単位を付与しない。

教科書
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ
授業に関係ない私語、スマホの利用については、厳禁。