シラバス情報

科目名
ソーシャルワーク論Ⅵ
担当教員名
富井 友子
ナンバリング
NDb4014
学科
2021年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・介護コース 4年
学年
4年
開講期
2023年度前期
授業形態
講義
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
高齢者介護や初期相談に関わる業務のほか、私立大学東日本大震災復興支援推進室リサーチアシスタントとしての業務経験あり。実務経験の知見の一部活用し、ソーシャルワークに関わる制度、技術、その基盤となる考え方について学べるよう講義を展開する。

ねらい
①科目の性格
本学では、ソーシャルワークの理論と方法を学ぶ科目として、ソーシャルワーク論Ⅲ〜Ⅵを設置している。本科目では、これまで学んだソーシャルワーク論Ⅰ〜Ⅴをもとに、実践場面におけるソーシャルワークについて学ぶ。なお本科目は、社会福祉士受験資格指定科目「相談援助の理論と方法」を構成する科目の一つである。
②科目の概要
ソーシャルワークの理論と方法について学習する。スーパービジョン、個人情報保護、情報通信技術の活用、権利擁護活動の意味や意義を理解した上で、福祉専門職として多様化・複雑化する課題に対応するため、事例検討を通して、ソーシャルワーク論の総合的な学修をする。
③授業の方法(ALを含む)
・講義を中心とする。
・リアクションペーパーやワークシートを記入する際、周囲の学生同士で話し合うことがある。
・映像資料を使用した場合、リアクションペーパーの内容を一部紹介し、知見を共有する。
・小テストを実施した場合、採点後返却し、解説を行う。
ミニテスト/リアクションペーパー/レポート/ディスカッション
④到達目標
① スーパービジョン、福祉における情報、権利擁護活動、災害ソーシャルワークの意味や意義を説明することができる。
② ソーシャルワークの理論と方法を活用して、困難事例の支援過程について自身の考えを述べることができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ND①-2 支援に関しての基本的理解/ND①-3 専門的援助関係の基本的理解と形成/ND②-1 事実や支援の効果についての実証及び理解

第1回
事前学習
・ソーシャルワーク論ⅢおよびⅣで配布されたレジュメや資料を整理し、一通り目を通す。
90分
授業内容
オリエンテーション、福祉と情報(情報の特性)
事後学習・次回事前学習
・第1回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・情報の特性に関連するニュースや自身の経験、それに対する自身の意見をまとめておく。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第2回
授業内容
福祉と情報(プライバシーと情報共有)
事後学習・次回事前学習
・第2回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・プライバシーと情報共有に関するニュースや自身の経験(実習を含む)、それに対する自身の意見をまとめておく。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第3回
授業内容
福祉と情報(個人情報保護法)
事後学習・次回事前学習
・第3回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・社会福祉士国家試験の過去問(第31〜35回)のうち、情報の活用や個人情報保護法に関する問題を解き、基礎知識の復習を行う。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第4回
授業内容
福祉と情報(記録の方法と意義、ICT 化)
事後学習・次回事前学習
・第4回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・社会福祉士国家試験の過去問(第31〜35回)のうち、記録の方法やICT化に関する問題を解き、基礎知識の復習を行う。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第5回
授業内容
スーパービジョン①
事後学習・次回事前学習
・第5回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・自身の経験(実習を含む)のうち、スーパービジョンにあたると思う内容とその理由をまとめる。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第6回
授業内容
スーパービジョン②
事後学習・次回事前学習
・第6回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・社会福祉士国家試験の過去問(第31〜35回)のうち、スーパービジョンに関する問題を解き、基礎知識の復習を行う。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第7回
授業内容
支援困難事例(支援困難事例とは何か、問題解決の思考)
事後学習・次回事前学習
・第7回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・小テストに向けて、学んだ知識を再確認する。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第8回
授業内容
支援困難事例の検討①
事後学習・次回事前学習
・第8回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・自身がこれまで学んだ事例や実習経験のうち、支援困難と思う内容とその理由をまとめる。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第9回
授業内容
支援困難事例の検討②
事後学習・次回事前学習
・第9回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第10回
授業内容
支援困難事例の検討③
事後学習・次回事前学習
・第10回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・授業内で視聴した映像資料の事例以外に、制度が未整備のために生じている課題やそれに対する実践事例について調べまとめる。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第11回
授業内容
権利擁護活動の意味、意義と実際①
事後学習・次回事前学習
・第11回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・児童虐待防止法、高齢者虐待防止法、障害者虐待防止法、配偶者暴力防止法における近年の制度改正点についてまとめる。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第12回
授業内容
権利擁護活動の意味、意義と実際②
事後学習・次回事前学習
・第12回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・裁判所HPから『成年後見関係事件の概況』の最新データをダウンロードし、一通り目を通す。
・社会福祉士国家試験の過去問(第31〜35回)のうち、成年後見制度や日常生活自立支援事業に関する問題を解き、基礎知識の復習を行う。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第13回
授業内容
災害ソーシャルワーク①
事後学習・次回事前学習
・第13回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・書籍やインターネットから、東日本大震災に関する手記を読み、感じたことや考えたことをまとめる。
・次回の授業のレジュメに目を通し、穴埋め箇所を予習しておく。
180分
第14回
授業内容
災害ソーシャルワーク②
事後学習・次回事前学習
・第14回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・自身が福祉専門職となった際、災害に対して個人、組織および地域レベルでどのような備えができるのか、自身の考えまとめる。
・最終レポートを作成する。
180分
第15回
授業内容
まとめ
事後学習
・第15回の授業で学んだ内容について、レジュメを見直し、必要な内容を覚える。
・最終レポートを作成する。
90分

フィードバック
・映像資料に対するリアクションペーパーは、次回以降の授業にて内容の一部紹介し知見を共有したり、教員による補足説明を行う。
・小テストを実施した場合、採点後返却し、解説を行う。
評価方法および評価の基準
① リアクションペーパー(40点)、②小テスト(30点)、② 最終レポート(30点)とし、総合評価60点以上を合格とする。

【到達目標との関連】
A スーパービジョン、福祉における情報、権利擁護活動、災害ソーシャルワークの意味や意義を説明することができる。
 ① リアペ(10%/40%)、②小テスト(30%/30%)、③ 最終レポート(15%/30%)
B ソーシャルワークの理論と方法を活用して、困難事例の支援過程について自身の考えを述べることができる。
 ① リアペ(30%/40%)、②小テスト(0%/30%)、③ 最終レポート(15%/30%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書の指定はありません。適宜レジュメを配布しますが、内容によってはソーシャルワーク論Ⅳ・Ⅴで使用した教科書を使うことがあります。
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ