シラバス情報

科目名
人間福祉演習
担当教員名
富井 友子
ナンバリング
NDg3096
学科
2021年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・保育コース 3年
学年
3年
開講期
2023年度前期、2023年度後期
授業形態
演習
単位数
2.00単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
高齢者介護や初期相談に関わる業務等の経験あり。高齢者介護や福祉に関連したフィールドワークを設定したり指導を行う。

ねらい
①科目の性格
自らの興味と関心によって自主的に設定したテーマについて、担当教員の指導助言を受けながら探求する科目である。本科目は人間福祉専門科目に留まらず、全科目と関連しており、特に卒業研究に向けて、研究の進め方や調査方法、レジュメの作り方、プレゼンテーション等を実践的に学ぶ科目である。なお、本科目は卒業必修科目である。
②科目の概要
本科目は、指導教員の専門である「地域ケア」について知見を深めるとともに、学生が自主的に設定したテーマについて、ゼミメンバーおよび教員がともに学ぶ授業である。また、ゼミとは成長を共にする仲間との学びあいであり、互いのテーマや関心がどのように掘り下げられていくのか、ゼミメンバーで共有する過程を大切にする。
③授業の方法(ALを含む)
・グループ指導および個別指導にて行う。
・グループ指導では、事前に調べてきた内容について発表しグループディスカッションを行う。また、関連資料を講読・視聴したり、履修者の関心のある事柄や教員が経験してほしい事柄についてフィールドスタディやサービスラーニングを行ったりする。
リアクションペーパー/レポート/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/フィールドワーク/サービスラーニング
④到達目標
① 自己の研究テーマを見出し焦点化することができる。
② 研究テーマにふさわしい研究方法を探求し、考察をすすめ、それらをゼミメンバーにプレゼンテーションすることができる。
③ 研究計画書やヒアリング調査の一連の過程を理解し、自ら研究計画書を作成することができる。
④ 仲間の研究テーマや視点にも関心を持ち、相互に援助しあえる関係を築くことができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
ND②-1 事実や支援の効果についての実証及び理解/ND②-4 体験の意味付けと表現/ND②-5 自己表現及び集団的思考

内容
前期は、自らのテーマを絞り込むために自由なディスカッションを経て自己の関心や興味、経験を普遍化させる。
 第1回 オリエンテーション
 第2〜4回 地域ケアとは何か 〜鞆の浦さくらホームの実践から学ぶ〜
 第5〜7回 関心のある事柄や研究テーマの焦点化、関連文献や先行研究を調べて発表する
 第8〜9回 ゼミメンバーの関心テーマについて、関連資料の講読・視聴を行う
 第10〜11回 フィールドスタディ準備・事前学習
 第12〜13回 フィールドスタディ
 第14回 フィールドスタディ振り返り、報告書作成
 第15回 中間まとめ
後期は、卒業研究に向けて、研究計画書の作成の仕方やヒアリング調査の一連の過程を実践的に学ぶ。
 第16回 オリエンテーション、ヒアリング調査とは
 第17〜19回 ヒアリング調査の準備・事前学習
 第20〜21回 ヒアリング調査
 第22〜23回 ヒアリング調査結果の分析
 第24回 ヒアリング調査の報告書作成
 第25回 研究計画書とは
 第26回 図書館の活用・文献の調べ方
 第27回 卒業研究発表への参加
 第28〜29回 研究計画書の作成
 第30回 研究計画書の発表・まとめ
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
・自分の研究テーマと関連があると思われた関心のある授業の内容について、自身の考えをまとめたり、友人・家族の意見を聞いたりする。
・卒業研究作成のための手続きや方法について学習を進めておく。
・各授業回に必要なこと(文献講読・調べ学習・レジュメや資料の作成・発表準備等)を行っておく。

フィードバック
グループ指導・個別指導のフィードバックは、授業内外で随時、口頭やユニパ等で行う。
評価方法および評価の基準
①課題提出・発表(60点)、②学習活動への取り組み姿勢(20点)、③ゼミメンバーとの協働(20点)とし、総合評価60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
特に指定しない。適宜レジュメや資料を配布する。
推薦書・参考文献
・羽田冨美江『介護が育てる地域の力』
・太田貞司(2003)『地域ケアシステム』有斐閣
・羽田冨美江(2019)『超高齢社会の介護はおもしろい! 介護職と住民でつくる地域共生のまち』ブリコラージュ

履修上の助言、教員からのメッセージ