教員名 : 塚田 昭一
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科目名
教材研究B
担当教員名
山本 悟、浅見 哲也、塚田 昭一
ナンバリング
EBa4022
学科
2021年度 大学 人間生活学部 人間福祉学科 社福・保育コース 2年
学年
2年
開講期
2023年度後期
授業形態
演習
単位数
1.00単位
実務経験の有無
有
実務経験および科目との関連性
小学校教員として、各教科の指導経験に深く携わった教員が担当し、指導現場で有用な教材を取り上げながら指導法も踏まえた授業を行う。
ねらい
①科目の性格
この科目は児童教育学科専門科目の「教科及び教科の指導法に関する科目」に位置づき、小学校教諭一種免許状取得のための選択科目である。小学校で学習する各教科の目標と内容を理解し、領域,学年ごとに教材を選び研究したり、学習指導要領に示された指導事項と教材の関係を考察するなど、学校における教材研究の方法について理解を深める。第3年次で履修する「授業研究A・B」の基礎になる科目である。
②科目の概要
小学校では教科により指導の狙いや内容も異なり,指導方法も多様である。本科目では体育科・道徳科・理科について学習指導要領に示された指導事項を学ぶとともに,教材づくりと実践的な指導のあり方を理解する。
③授業の方法(ALを含む)
本科目では、講義による解説に加えて、実技・実験を交えたり学習指導案や資料を作成したりするなど、実践的な学習形態を取り入れた授業を行う。【実技、実験】【グループワーク】【レポート(知識)】【リアクションペーパー】
リアクションペーパー/実技、実験/グループワーク/レポート(表現)
④到達目標
1)それぞれの教科について目標や内容を知り,具体的に指導するための教材研究の方法を知る。
2)それぞれの教科における学習指導案作成と教材づくりの関連性を理解する。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB①-4 教材研究、学習指導案作成
第1回
事前学習
教科書に指定する平成29年告示小学校学習指導要領解説体育編:第2章「体育科の目標及び内容」の第1〜2学年に関するページを読み、体育科で取り扱う教材研究の概要を確認する。
45分
授業内容
15回の授業計画全体を確認するともに、5回に亘る体育科教材研究の進め方やグループワークについて理解する(グループ編成実施)。低学年(1,2年)の体育科で扱う授業内容を題材に、小学校における体育科の授業の進め方や展開方法等、授業づくりに関する基本的な考え方を検討する。【リアクションペーパー】〔山本〕
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、教材研究の学びを深める。
【次回事前学習】教科書第2章の第3学年及び第4学年の内容を読み、中学年で扱う教材の概要を確認する。 90分
第2回
授業内容
サブアリーナでなわとび運動と跳び箱運動を題材にして、実技を通して指導ポイントや授業の場づくり等について学修し、低学年から中学年における体育科の教材研究の進め方を実践的に深める。【実技】【リアクションペーパー】(山本)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、教材研究の学びを深める。
【次回事前学習】教科書第2章の第5学年及び第6学年の内容を読み、高学年で扱う教材の概要を確認する。 90分
第3回
授業内容
メインアリーナでボール運動を題材にして、実技を通して指導ポイントや授業の場づくり等について学修し、高学年における体育科の教材研究の進め方を実践的に深める。ボール運動を題材に発表を行うグループワークの準備活動を行う時間も設定する。【実技】【グループワーク】【リアクションペーパー】(山本)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、教材研究の学びを深める。グループワークの発表資料をまとめる。
【次回事前学習】教科書及びインターネット資料をもとに、第4回の授業で扱う器械運動(マット・鉄棒)に関する教材研究につながる内容を確認して授業に備える。 90分
第4回
授業内容
サブアリーナで、器械運動(マット・鉄棒)を題材にして、実技を通して指導ポイントや授業の場づくり等について学修し、体育科の教材研究の進め方を実践的に深める。児童の躓きへの対処方法や効果的なアドバイス等について検討する。グループワークの準備活動の時間を行う。【実技】【グループワーク】【リアクションペーパー】(山本)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、教材研究の学びを深める。グループワークの発表資料を整理する。
【次回事前学習】第5回の授業で実施するグループワークの発表会の準備をグループで連絡を取り合い進めておく。 90分
第5回
授業内容
授業内容:各グループで準備した「ボール運動のおもしろ教材」の発表会を行う。発表と質疑応答、教員の講評を通して、小学校体育科の教材研究の総まとめとする。【プレゼンテーション】【レポート】(山本)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】各班の発表資料、発表の様子を振り返るとともに、授業で配付した資料等を見直し、小学校体育科の教材研究の学びを整理してレポートを作成する。
【次回事前学習】第6回以降授業で扱う教科に関する事前学習へつなげる。 90分
第6回
授業内容
オリエンテーション:理科授業の進め方、評価、ものづくりについて、担当班の決定
講義:理科における教材研究 【リアクションペーパー】〔塚田〕 事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配布された資料や話し合いの記録、リアクションペーパー等を見直して、教材研究の改善につなげる。
【次回事前学習】3学年の教材研究とものづくりの準備を行い、担当班は3学年の教材づくりを含む学習指導案を作成する。担当班以外は、前日までに配布された資料を読み込み授業に備える。 90分
第7回
授業内容
3学年の教材研究の要点理解及び授業づくり 3学年「ものづくり」の教材研究。
3学年の発達の段階に即した授業の進め方や展開方法等、授業づくりについて実践的に理解し、学習指導案や単元計画作成方法について検討する。また、3学年学習指導要領に示された「ものづくり」を通して、教材研究を深める。【リアクションペーパー】【実験】【グループワーク】〔塚田〕 事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配布された資料や話し合いの記録、リアクションペーパー等を見直して、教材研究の改善につなげる。
【次回事前学習】4学年の教材研究とものづくりの準備を行い、担当班は4学年の教材づくりを含む学習指導案を作成する。担当班以外は、前日までに配布された資料を読み込み授業に備える。 90分
第8回
授業内容
4学年の教材研究の要点理解及び授業づくり 4学年の「ものづくり」の教材研究。
4学年の発達の段階に即した授業の進め方や展開方法等、授業づくりについて実践的に理解し、学習指導案や単元計画作成方法について検討する。また、4学年学習指導要領に示された「ものづくり」を通して、教材研究を深める。【リアクションペーパー】【実験】【グループワーク】〔塚田〕 事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配布された資料や話し合いの記録、リアクションペーパー等を見直して、教材研究の改善につなげる。
【次回事前学習】5学年の教材研究とものづくりの準備を行い、担当班は5学年の教材づくりを含む学習指導案を作成する。担当班以外は、前日までに配布された資料を読み込み授業に備える。 90分
第9回
授業内容
5学年の教材研究の要点理解及び授業づくり 5学年の「ものづくり」の教材研究。
5学年の発達の段階に即した授業の進め方や展開方法等、授業づくりについて実践的に理解し、学習指導案や単元計画作成方法について検討する。また、5学年学習指導要領に示された「ものづくり」を通して、教材研究を深める。【リアクションペーパー】【実験】【グループワーク】〔塚田〕 事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配布された資料や話し合いの記録、リアクションペーパー等を見直して、教材研究の改善につなげる。
【次回事前学習】6学年の教材研究とものづくりの準備を行い、担当班は第6学年の教材づくりを含む学習指導案を作成する。担当班以外は、前日までに配布された資料を読み込み授業に備える。 90分
第10回
授業内容
6学年の教材研究の要点理解及び授業づくり 6学年の「ものづくり」の教材研究。
6学年の発達の段階に即した授業の進め方や展開方法等、授業づくりについて実践的に理解し、学習指導案や単元計画作成方法について検討する。また、6学年学習指導要領に示された「ものづくり」を通して、教材研究を深める。【実験】【グループワーク】【レポート】〔塚田〕 事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配布された資料や話し合いの記録、リアクションペーパー等を見直して、これまで学習してきた3、4,5,6学年の教材研究の改善につなげる。
【次回事前学習】『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』の、第1章総説1「改訂の経緯」、第2章 第2節「道徳科の目標」を読み、道徳科の趣旨について知る。 90分
第11回
授業内容
5回に亘る道徳科教材研究の進め方を理解する。全教育活動を通じて行う道徳教育の要となる道徳科の内容や目標、道徳科の学習指導過程(1単位時間の授業の流れ)や授業構想(授業のつくり方)の基本的な考え方を理解する。【リアクションペーパー】(浅見)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、リアクションペーパー等を見直し、道徳科の内容や目標、授業構想の学びを深める。
【次回事前学習】小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編の[家族愛、家庭生活の充実]の内容を読み、中学年で扱う教材の概要を確認する。 90分
第12回
授業内容
発問の工夫とともに、小学校中学年の教材「ブラッドレーのせい求書」[家族愛、家庭生活の充実]を活用した道徳科の教材吟味や授業構想の進め方を実践的に深める。【リアクションペーパー】(浅見)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業構想の学びを深める。
【次回事前学習】小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編の[善悪の判断、自律、自由と責任]の内容を読み、低学年で扱う教材の概要を確認する。 90分
第13回
授業内容
児童の実態把握とともに、小学校低学年の教材「ぽんたとかんた」[善悪の判断、自律、自由と責任]を活用した道徳科の教材吟味や授業構想の進め方を実践的に深める。【リアクションペーパー】(浅見)道徳
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業構想の学びを深める。
【事前学習】小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編の[相互理解、寛容]の内容を読み、高学年で扱う教材の概要を確認する。 90分
第14回
授業内容
指導方法の工夫とともに、小学校高学年の教材「ブランコ乗りとピエロ」[相互理解、寛容]を活用した道徳科の教材吟味や授業構想の進め方を実践的に深める。【リアクションペーパー】(浅見)
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で配付した資料、話し合い活動の記録、リアクションペーパー等を見直し、授業構想の学びを深める。
【次回事前学習】小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編の第5章を読み、道徳科の評価の概要を確認する。 90分
第15回
授業内容
道徳科の評価の基本的な考え方を理解する。道徳科の教材吟味や授業構想の進め方等、教材研究のまとめを行い、1単位時間の学習指導略案を作成する。【レポート】(浅見)
事後学習
【事後学習】第11〜15回の授業内容を振り返るとともに、授業で配付した資料等を見直し、小学校道徳科の教材研究の学びを整理してレポートを作成する。
45分
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毎授業の最初に前回授業の確認と質疑に返答し、学習理解を深めるようにする。提出したリアクションペーパー等は、次回授業内にて紹介する。
評価方法および評価の基準
体育/理科/道徳のそれぞれにおけるまとめとして、小レポートを提出する。
授業への参加度(40%)、リアクションペーパー等(15%)、レポート等(45%)で評価し、総合60点以上を合格とする。各教科3回以上の出席を単位認定の条件とする。 到達目標 1) 授業への参加度(40%/40%) リアクションペーパー等(15%/15%) 到達目標 2) レポート等(45%/45%) 教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編』
文部科学省
東洋館出版社
978-4491034638
『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 体育編』
文部科学省
東洋館出版社
978-4491034676
『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科 道徳編』
文部科学省
廣済堂あかつき
978-4908255359
推薦書・参考文献
授業内にて指示する。
履修上の助言、教員からのメッセージ
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