シラバス情報

科目名
社会調査実習
担当教員名
大友 由紀子
ナンバリング
SAb3001
学科
2020〜2023年度 大学 社情デザイン学部 社情デザイン学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度前期
授業形態
実習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
専門社会調査士。 科学研究費助成事業による学術調査をはじめ、政府系シンクタンクや自治体の社会調査を多数経験。

ねらい
①科目の性格
社会情報デザイン学部基礎科目「社会学基礎」の3年前期選択科目。2年後期「社会調査法B(質的調査)」で学修した社会調査法の知識や技術を活用する実習科目。
②科目の概要
調査の企画・設計、データの収集・分析、報告書作成といった社会調査の一連の作業を体験し、社会調査のノウハウを修得する。また、これを通して、対象者との関係において遵守すべき社会調査の倫理とルールを学修する。
③授業の方法(ALを含む)
大学キャンパスがある新座市のまちづくりについて、タウンウォッチングとインタビュー調査によって、その経時的変化と現状を明らかにする。学外での予備調査(5-6月の土曜日)、訪問インタビュー調査(7-8月)、補充調査(8月下旬)を実施する。グループワークによって、調査デザイン(4-6月)、データの整理と分析(7-8月)をすすめ、調査報告書を作成する(9月)。
レポート/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/フィールドワーク
④到達目標
①研究テーマに応じた社会調査をデザインできる。②社会調査データの収集・分析スキルを活用できる。③社会調査の成果を報告書にまとめることができる。④社会調査の倫理とルールを順守できる。

⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
SA①-1 社会の動向を把握する力の修得/SA①-2 情報活用技術の修得

第1回
事前学習
シラバスを読む。
90分
授業内容
ガイダンス(テーマ設定、グループ分け)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・グループで先行研究を調べる。
次回事前学習
・グループでプレゼン資料を作成する。

180分
第2回
授業内容
先行研究レビュー(グループ毎のプレゼンテーション)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・議論をもとにグループで先行研究を整理する。
次回事前学習
・予備調査①の調査対象地の概要を調べる。
180分
第3回
授業内容
予備調査①学外でのタウンウォッチング
事後学習・次回事前学習
事後学習
・予備調査①のフィールドノートを整理する。
次回事前学習
・予備調査②の調査対象地の概要を調べる。
180分
第4回
授業内容
予備調査②学外でのタウンウォッチング
事後学習・次回事前学習
事後学習
・予備調査②のフィールドノートを整理する。
次回事前学習
・グループでインタビュー項目を考える。
180分
第5回
授業内容
インタビュー項目作成(グループ毎のプレゼンテーション)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・議論をもとにグループでインタビュー項目を整理する。
次回事前学習
・グループでインタビューガイドを作成する。
180分
第6回
授業内容
調査の企画(調査倫理に照らした調査企画書と対象者への調査協力依頼状の作成)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・調査倫理についての理解を確認する。
次回事前学習
・インタビュー調査①の準備をする。
180分
第7回
授業内容
インタビュー調査①学外での訪問調査
事後学習・次回事前学習
事後学習
・インタビュー調査①のトランスクリプション作成。
次回事前学習
・インタビュー調査②の準備をする。
180分
第8回
授業内容
インタビュー調査②学外での訪問調査
事後学習・次回事前学習
事後学習
・インタビュー調査②のトランスクリプション作成。
次回事前学習
・インタビュー調査③の準備をする。
180分
第9回
授業内容
インタビュー調査③学外での訪問調査
事後学習・次回事前学習
事後学習
・インタビュー調査③のトランスクリプション作成。
次回事前学習
・インタビュー調査④の準備をする。
180分
第10回
授業内容
インタビュー調査④学外での訪問調査
事後学習・次回事前学習
事後学習
・インタビュー調査④のトランスクリプション作成。
次回事前学習
・グループでデータ整理してプレゼン資料を作成する。

180分
第11回
授業内容
データ整理(グループ毎のプレゼンテーション)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・議論をもとにグループでデータを整理する。
次回事前学習
・グループでデータ分析してプレゼン資料を作成する。
180分
第12回
授業内容
データ分析(グループ毎のプレゼンテーション)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・議論をもとにグループで分析結果をまとめる。
次回事前学習
・グループで補充調査での確認事項を整理する。
180分
第13回
授業内容
補充調査(学外でのタウンウォッチング)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・フィールドノートを整理する。
次回事前学習
・グループで執筆分担を決める。
180分
第14回
授業内容
調査報告の執筆方法(調査報告書の執筆要項)
事後学習・次回事前学習
事後学習
・原稿の執筆。
次回事前学習
・版下の作成。
180分
第15回
授業内容
調査報告書作成(印刷製本と発送配布)
事後学習
調査報告書を読んで感想を提出する。
90分

フィードバック
授業時のプレゼンテーションとディスカッションにコメントし、学修理解を深められるよう対話する。データ整理、データ分析、報告書執筆にあたっては、修正を行い適宜指導する。
評価方法および評価の基準
①研究テーマに応じた社会調査をデザインできる(授業時の課題10%、報告書10%)。②社会調査データの収集・分析スキルを活用できる(授業時の課題20%、報告書10%)。③社会調査の成果を報告書にまとめることができる(授業時の課題10%、報告書20%)。④社会調査の倫理とルールを順守できる(授業時の課題10%、報告書10%)。以上、授業時の課題50%、報告書50%として、総合評価60点/100点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
教科書は使用しない。
推薦書・参考文献
推薦書・参考文献は、講義資料等で指示する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
履修希望者は、最初の講義に時間厳守で出席し、内容を理解した上で履修登録してください。
社会調査は対象者との信頼関係の上に成り立つもので、調査者には時間厳守、約束を守る、挨拶ができるといった対人関係上のマナーが求められます。
調査対象者には、貴重な時間を頂戴し、無償で調査に協力いただくことになります。先方のご都合により、夏期休暇中はもとより週末の調査も想定されます。
グループでの共同研究になるため、無断欠席や度重なる遅刻、約束の不履行(期限を守らなかったり、メールの返信をしないこと等)があった場合、その時点で単位不認定とします。
※2年次後期「社会調査法B(質的調査)」を履修していることが望ましい。