教員名 : 辻 典子
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科目名
食品免疫学実験Ⅰ
担当教員名
辻 典子
ナンバリング
NCd3005
学科
2020〜2023年度 大学 人間生活学部 食品開発学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度後期
授業形態
実験
単位数
2単位
実務経験の有無
有
実務経験および科目との関連性
2020年度まで国立研究開発法人 産業技術総合研究所において粘膜免疫、食品免疫の研究に従事してきた。2014年に日本食品免疫学会賞を受賞している。
ねらい
①科目の性格
新型コロナ感染症において大規模な調査結果が公表される中で、免疫機能(感染防御と重症化回避)と栄養との関係では、タンパク質、ビタミンDや亜鉛を中心としたビタミン、ミネラルの重要性、乳酸菌や発酵食品の摂取の有用性も可視化されてきている。ひとりひとりの栄養状態を通じた管理方法や有効な食品(成分やレシピ)の開発は、すでに国民の健康と幸福の基盤づくり、社会経済の安定性のために最も重要な科学技術分野となっており、免疫機能を照準とした食品開発を担える人材の育成も強く求められている。
②科目の概要
食品免疫学において履修した内容について、免疫細胞を用いた基本的な実験を実施する。食品/腸内微生物や食品成分が免疫細胞にはたらきかけるプロセスを計測することにより、腸管免疫機能が調節される仕組みについて実験を通した理解を深める。ウィズコロナ、アフタコロナの新しい生活様式における食品開発、免疫機能を維持増進する暮らし方のモニタリングを可能とする技術の習得を目的としている。
③授業の方法(ALを含む)
食品微生物を含む食品成分の免疫細胞賦活について実習を行う。自然免疫、獲得免疫の評価系を用いるとともに、生体側の免疫マーカーとして唾液中の抗体量の評価方法も学ぶ。
実技、実験/レポート
④到達目標
1.基本的実験装置、器具、試薬の取り扱いについて習得する。
2.種々の試験項目の意義、原理について理解を深める。 3.得られたデータの的確なとりまとめ、解析法について理解する。 4.食品の安全性、健全性を評価する手法についての理解を深め、応用の力をつける。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NC①-2 食品分析技術、加工技術/NC②-1 論理的思考・判断力/NC③-1 食に関わる主体的・継続的学修
第1回
事前学習
食品免疫学(座学)の内容を復習し、理解を深めておく。
90分
授業内容
食品免疫学(座学)のまとめと期間を通した実験の説明
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第2回
授業内容
食品成分による自然免疫の活性化(樹状細胞の培養)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第3回
授業内容
食品成分による自然免疫の活性化(樹状細胞と培養上清の解析)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第4回
授業内容
食品成分による自然免疫の活性化(樹状細胞サンプルを用いたPCR)-1
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第5回
授業内容
食品成分による自然免疫の活性化(樹状細胞サンプルを用いたPCR)-2
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第6回
授業内容
食品成分による獲得免疫の活性化(T細胞の培養)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第7回
授業内容
食品成分による獲得免疫の活性化 (T細胞と培養上清の解析)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第8回
授業内容
レポーター細胞を用いた評価法
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第9回
授業内容
細胞増殖を標的とする評価法
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第10回
授業内容
唾液マーカー解析—1(イムノグロブリンA)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第11回
授業内容
唾液マーカー解析—2(イムノグロブリンA)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第12回
授業内容
唾液マーカー解析(ウイルスチェック)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第13回
授業内容
経口投与操作/腹腔免疫操作
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第14回
授業内容
脾臓細胞とリンパ節細胞の調製(細胞の活性化)
事後学習・次回事前学習
【事前予習】該当する実験内容の範囲を読み、実験手順をメモしておく。関連事項について調査し、実験内容をよく理解しておく。
【事後学修】レポートを作成する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。 90分
第15回
授業内容
脾臓細胞とリンパ節細胞の解析
事後学習
【事後学修】レポートを提出する。実験の原理・意義など学習内容の背景を理解/考察し、自分の言葉として記載すること。
90分
フィードバック
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評価方法および評価の基準
評価を受けるためには3分の2以上の出席および全てのレポートの提出が必要である。それを満たせない場合、評価はDとなる。
出席20%、実験レポート80%により評価を行う。 教科書
推薦書・参考文献
履修上の助言、教員からのメッセージ
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