シラバス情報

科目名
食のマーケティング
担当教員名
菅谷 恵子
ナンバリング
NAc5099
学科
2020〜2023年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度後期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
清涼飲料会社に勤務し、マーケティングに長年携わりブランドマネージャーとして「世界のKitchenから」を担当した経験から、食品企業での商品開発に携わるということがどういうことか、世界の食文化から商品ができるまでの考え方などを経験や実習を取り入れながら指導する。

ねらい
①科目の性格
本科目は、健康栄養学科専門科目の食文化領域の「食のビジネス」に該当する科目である。食文化コースの選択必修科目である。
②科目の概要
食に関わる企業におけるマーケティングに基づいた商品開発について概論を講義するとともに、食のビジネスに食文化がどのように関係しているかを捉える。さらに、具体的な実践例に展開し、食のビジネスへの理解を深める。
③授業の方法(ALを含む)
毎授業のテーマに沿って、講師の説明とあわせてグループワーク、プレゼンテーションを交えながら実施する。
リアクションペーパー/グループワーク/プレゼンテーション/レポート(表現)
④到達目標
到達目標1 企業における食品の商品開発について理解し、説明できる。
到達目標2 世界の食文化に対する興味や理解を深め、それを起点に今よりも主体的に課題発見や考察に取り組むことができる。
到達目標3 自らアイディアを着想し商品開発にまとめていくスキルを身に着ける。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA③-1 食文化・運動に関する主体的・継続的学修/NA③-2 問題の把握、解決策の立案/NA③-3 社会における多様な人々との協働

第1回
事前学習
事前に「食」に関するメーカーで最も自分が興味があるメーカーと好意があるメーカーを一つずつ挙げ、その理由をA4用紙1枚以下に簡単にまとめてくる。
90分
授業内容
「飲料メーカー」で働くということ/会社の組織とマーケティング部の役割/マーケティング概論ー1.イントロダクション【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】飲料の中で一番好きな飲料を一つ挙げ、その飲料の概要(容器・容量・価格・販売場所・歴史・訴求内容(パッケージや広告から伝わるメッセージ)など)を調べてまとめてくる。※調べる際、Wikipediaやまとめサイトではなく、その飲料のホームページを情報源の一つとして必須で調べる。
180分
第2回
授業内容
マーケティング概論ー2.ブランディング / マーケティング概論ー3.飲料の商品開発について【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、飲料の商品開発の流れについて復習する。理解が不十分な内容については、質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】第2回事前学習で自分が取り扱った飲料を飲用し、商品コンセプト・味覚コンセプトが何かを考え、まとめる。実際に飲用し、香味についての感想をまとめる。
180分
第3回
授業内容
マーケティング概論ー4.マーケティングの新潮流【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、該当するブランドを探してまとめる。
【次回事前学習】第1回、2回、3回で学んだ商品開発について、理解が不十分な内容については、質問項目として整理しておく。
180分
第4回
授業内容
商品開発の実践例を学ぶー1.「世界のKitchenから」のものづくり 概論【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】「世界のKitchenから」のホームページを閲覧し、授業で取り扱った内容への理解を深める。
【次回事前学習】自分が今まで旅行などで行って経験したり、今までの授業や書籍などを通じて知っている中で、一番気になる食文化(国、どんな食文化か)について、A4用紙1枚にまとめる。
180分
第5回
授業内容
商品開発の実践例を学ぶー2.「世界のKitchenから」の取材旅について ・・・世界の家庭の食文化から商品がうみだすための取材旅のスキル【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】授業で学んだ取材旅のスキルを活用し、第4回の次回事前学習でまとめたレポートの食文化の取材旅へ行くという想定で事前準備シートを作成し、自分の知りたいことについて    頭を整理する。
180分
第6回
授業内容
商品開発の実践例を学ぶ ー3.「世界のKitchenから」取材旅 具体例 ・・・実際に訪れた国の取材記から【リアクションペーパー】

事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】授業で学んだ取材旅のスキルを活用し、第4回の次回事前学習でまとめたレポートの食文化の取材旅へ行くという想定で事前準備シートを作成し、自分の知りたいことについて
頭を整理する。
180分
第7回
授業内容
商品開発の実践例を学ぶー4.「世界のKitchenから」台湾 取材記動画を通じて深く知る【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で見た動画の感想をまとめる。
【次回事前学習】第6回でまとめたレポートから、インスピレーションが何かを考え書き足し整理する。
180分
第8回
授業内容
商品開発の実践例を学ぶー5.「世界のKitchenから」 ソルティライチの商品開発について、開発秘話【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】授業で学んだソルティライチのヒントとなったタイの食文化について調べて整理しておく。
180分
第9回
授業内容
商品開発を体験する ー「世界のKitchenから ソルティライチ」のインスピレーションとなった家庭料理の試作【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】試作をレシピに書き起こすとともに、この試作から得た商品開発のヒントを考えだし、A4用紙1枚にまとめる。
【次回事前学習】今までの授業で学んだ商品開発について復習し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
180分
第10回
授業内容
味覚開発について ー商品開発における味覚開発とは
          味のポジショニングマップづくり 【グループワーク】【プレゼンテーション】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で学んだポジショニングマップをグループで整理し完成させる。
【次回事前学習】第7回までで作成しているレポートを見直し、不十分な内容について追加しまとめる。また、レポート内容に関して不明な点があれば質問項目として整理しておく。
180分
第11回
授業内容
商品開発に挑戦する ー コンセプト作り【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で不明な点を質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】コンセプトの考察を進めておく。
180分
第12回
授業内容
商品開発に挑戦する ー 1.コンセプト作り【グループワーク】
            2.商品概要にまとめる【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で不明な点を質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】コンセプトを完成させておく。
180分
第13回
授業内容
商品開発に挑戦する ー 3.プレゼンテーションの準備をする【グループワーク】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】授業で取り扱った内容を見直し、理解が不十分な内容について質問項目として整理しておく。
【次回事前学習】プレゼンテーションの準備を完成しておく。
180分
第14回
授業内容
商品開発に挑戦する ー 4.チームごとの新商品発表会【プレゼンテーション】
事後学習・次回事前学習
【事後学習】発表された各チームの新商品への質問や感想をチームごとにまとめて整理しておく。
【次回事前学習】発表した自チームの案と発表自体について振り返りをしてまとめておく。
45分
第15回
授業内容
商品開発に挑戦する ー 4.チームごとの新商品発表会 【プレゼンテーション】
まとめ
事後学習
プレゼンテーション資料を完成し提出する。
すべての授業回で学んだことを整理する。
90分

フィードバック
事前学習でまとめたレポートには、次回授業の冒頭で一部発表していただきコメントする。
事前学習で整理した質問項目は講師への質問を受け付け、随時回答する。
第14回の新商品発表会で発表した案とそのプレゼンテーション資料は、第15回のまとめの中でフィードバックをし、不足分については授業終了後にフィードバックを行う。
評価方法および評価の基準
各授業回のリアクションペーパーと課題への取り組み(質疑応答などの行動)(30%)とレポート(40%)、最終プレゼンテーション(30%)で評価し、60点以上を合格とする。
到達目標1.リアクションペーパーと課題への取り組み(質疑応答などの行動)(20/30%) レポート(10/40%)
到達目標2.リアクションペーパーと課題への取り組み(質疑応答などの行動)(10/30%) レポート(15/40%) 最終プレゼンテーション(10/30%)
到達目標3.レポート(15/40%) 最終プレゼンテーション (20/30%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
使用しない。授業中に抜粋した内容をスライド教材として盛り込む。参考図書として記載。
推薦書・参考文献
参考図書「世界のキッチンから 商品開発と写真の関係」 美術出版社 2019年9月2日発売

履修上の助言、教員からのメッセージ
履修希望者が多数の場合は、受講制限をします。