シラバス情報

科目名
高齢者運動指導演習
担当教員名
神田 俊平、若葉 京良、飯田 路佳
ナンバリング
NAb5051
学科
2020〜2023年度 大学 人間生活学部 健康栄養学科 2年
学年
2年
開講期
2022年度前期、2022年度後期
授業形態
演習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
健康運動指導士の資格を有する教員や地域の健康づくり支援に携わってきた教員が担当し、健康づくり支援現場での運動指導(支援)経験、研究活動経験を基に各種健康関連指標度の測定・評価方法や支援の方法について演習をおこなう。

ねらい
①科目の性格
本科目は、「健康運動領域」「運動と健康支援」の卒業要件選択科目である、また、健康栄養学科の選択科目(繰り返し受講可)である。高齢者を対象とした運動指導の主要な目的は、身体機能低下の防止に加え、高齢者自身の生活の質(QoL)の向上を支援することである。高齢者の心身共に健やかな生活を支援するために大切なこと、また運動指導者にとって求められる能力について学びとってほしい。
②科目の概要
高齢者の実際、高齢者を対象とした具体的な運動指導プログラムの構築・運営方法について学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
座学に加え、グループワーク、実技等の演習を交えながら授業を進める。
リアクションペーパー/実技、実験/レポート/グループワーク/ディスカッション/PBL
④到達目標
到達目標1 高齢者の実際(実情)について理解し、説明することができる
到達目標2 運動実践を通じた高齢者の心身の機能低下の防止策について理解し、説明することができる
到達目標3 高齢者の実情に応じた具体的な運動実践プログラムを構築・運営方法について、自分なりの考えを説明することができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
NA②-3 相互理解と自己表現/NA③-2 問題の把握、解決策の立案/NA③-3 社会における多様な人々との協働

内容
【授業内容の概説】
本科目は通年科目である。
前期は主に、健康支援の基礎知識・実践力を身につけることや高齢者を対象とした健康支援の在り方について学ぶことを目指す。
後期は、前期で身につけた知識・技能・健康支援マインドを活かし、高齢者対象の健康づくり教室を企画・運営することを目指す。
各回の授業の最後にリアクションペーパーの提出を課す。

【授業全体の計画】
第1回:授業全体のガイダンス、担当教員紹介
第2〜14回:健康支援の基礎、高齢者を対象とした健康支援の在り方;高齢者体力つくり支援士、健康運動指導士をはじめとした健康支援関連の資格に関する内容を交えつつ進める。
第15回:前期のまとめ;まとめレポートを課す。
第16回:前期の振り返りと後期の進め方についてのガイダンス
第17〜20回:高齢者を対象とした健康づくり教室の企画;受講生を小グループに分け、企画の立案と発表の場を設ける。
第21〜29回:企画した健康づくり教室の開催
第30回:健康づくり教室の振り返りと授業全体のふりかえり;健康づくり教室の振り返りについては、受講生による発表の場を設ける。まとめレポートを課す。
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
第1回:所要時間180分
事前→シラバスの内容を確認しておく。健康運動指導士、高齢者体力つくり支援士について自分なりに調べておく。
事後→初回授業の内容を振り返り、受講するにあたり、今後の見通しを立てておく。

第2〜14回:所要時間各回180分
事前→予告された次回の授業内容・キーワードについて、自分なりに調べておく。
事後→授業で学修した内容について、ノートにまとめる。

第15回:所要時間180分
事前→前期の内容を振り返り、全体の概要を自分なりにノートにまとめる。
事後→授業内容を振り返り、まとめレポートを作成するための見通しを立てる。

第16回:所要時間180分
事前→自身のノートを見直し、前期の授業内容を振り返っておく。
事後→後期の授業を受講するにあたり、今後の見通しを立てておく。

第17〜20回:所要時間各回180分
事前→高齢者が楽しんで参加でき、かつ、健康効果の大きい健康づくり教室について自分なりに考える。
事後→グループ内での話し合いや担当教員からのコメントを振り返り、健康づくり教室の企画に活かす。

第21〜29回:所要時間各回180分
事前→健康づくり教室の運営に必要な事項についてまとめておく。
事後→健康づくり教室の開催準備の進捗を整理する。健康づくり教室開催後は、教室の評価をおこない、結果をまとめる。

第30回:所要時間180分
事前→発表準備を進める。
事後→授業全体を振り返り、まとめレポートを作成するための見通しを立てる。

フィードバック
提出された課題にはコメントを付して返却する。リアクションペーパーについては、回収後集約し、次回の授業にてその内容を共有・コメントする。
評価方法および評価の基準
毎回のリアクションペーパー30%、レポート課題30%、グループワーク等の活動成果物20%、発表20%とし、総合評価60%以上を合格とする。
到達目標1 リアクションペーパー(15%/30%)、レポート課題(15%/30%)
到達目標2 リアクションペーパー(15%/30%)、レポート課題(15%/30%)
到達目標3 グループワーク等の活動成果物(20%/20%)、発表(20%/20%)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
指定しない
推薦書・参考文献
健康運動指導士テキスト上巻・下巻
高齢者体力つくり支援士 マスターコーステキスト(第2版)
このほか、授業内で適宜指示する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
受講生には、積極的・主体的な発言や行動をおこなうこと、また、受講生同士の積極的な交流を期待する。「教えてもらう」という姿勢ではなく自らが「学ぶ」という姿勢で臨むこと。