| 
					 
 教員名 : 村上 弘之 
						
  | 
				
					 科目名 
							免疫学 
							担当教員名 
							村上 弘之 
							ナンバリング 
							ECg2067 
							学科 
							2020〜2023年度 大学 教育人文学部 心理学科 1年 
							学年 
							1年 
							開講期 
							2022年度前期 
							授業形態 
							講義 
							単位数 
							2単位 
							実務経験の有無 
							有 
							実務経験および科目との関連性 
							担当教員は、感染症患者の治療看護、集団予防接種の職歴があり、実務から免疫学の重要さを理解している。細菌学で学位取得、さらに公衆衛生学修士を得たことで、免疫学と関連する微生物学、公衆衛生学の看護学生への教育歴を有している。よって、実務経験と科目には強い関連性が認められる。 
							ねらい 
						①科目の性格 
							免疫とは、己を構成するもの(自己)と微生物や癌細胞などの異物(非自己)を識別して、非自己を排除する生体システムである。これによって生体は、感染症やがんなどに対する抵抗性を保つことで恒常性を維持している。 
							教育人文学部心理学科で養護教諭を目指す学生が、何故感染症やがんを免れるしくみを追及してきた免疫学を初学年で学ぶか。それは、免疫学が純生物学的側面だけでなく、今や心(心理学)、脳(神経病理学)、自己治癒力(免疫学)の三学問をが統合された精神神経免疫学として心理社会的側面からも発展してきたからである。ストレス過多、自律神経興奮、免疫力低下には強い相関があり、病気と情緒的ストレスを研究する心理社会的研究に携わるため、また養護教諭として児童や生徒の心身の健康維持発展に貢献するため免疫学の理解は必須である。 ②科目の概要 
							生体が異物をどのように認識し、排除するかという古典的免疫系の基本的な仕組みを理解し、免疫系が関わる疾患や免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得しつつ、心身の健康維持と自己免疫の増進を扱う精神神経免疫学について学ぶ。 
							③授業の方法(ALを含む) 
							講義 
							小テスト 課題レポート ミニテスト/リアクションペーパー/レポート/ディスカッション 
							④到達目標 
							①知識(理解):ヒトの主な生体防御反応としての免疫応答に関する基本的事項を修得し、自分の言葉でその概要が説明できる。 
							②態度(関心・意欲):アレルギー、感染症、ワクチン開発、がん、移植、自己免疫疾患、心身症、癒しなど医療や養護教諭活動に関わる事項や問題に興味関心を持ち続けることができる。 ③技能(表現):古典的免疫学の知識を基にして、心身の恒常性維持と免疫系の関わりを扱う精神神経免疫学の概要を理解し、養護教諭として児童と学童の心身の動きと健康問題との関連性について表すことができる。。 ④思考・判断:我々の心身反応と免疫応答の結びつきがどれほど健康の維持に関与しているかを理解し、あらゆる世代の疾患予防方法について提案できる。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする) 
							EC①-1 基本的理念・概念の理解/EC①-3 養護教諭としての知識・技能/EC③-3 課題発見・解決 
							第1回 
							
						事前学習 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 
							90分 
							授業内容 
							第1部 病原体との合戦 自然免疫応答と適応免疫応答の二重奏 
							免疫応答の基本骨格 細菌との戦い 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第2回 
							
						授業内容 
							第1部 病原体との合戦 自然免疫応答と適応免疫応答の二重奏 
							免疫応答の導火線 パターン認識受容体 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第3回 
							
						授業内容 
							第1部 病原体との合戦 自然免疫応答と適応免疫応答の二重奏 
							「私」が「私」でなくなる?! ウイルスと戦う作戦 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第4回 
							
						授業内容 
							第2部「自己」と「非自己」のからくり B細胞とT細胞の秘密 
							私の敵は数え切れない 遺伝子の切り貼りという離れわざ 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第5回 
							
						授業内容 
							第2部「自己」と「非自己」のからくり B細胞とT細胞の秘密 
							ハシカに二度かかりにくいのはなぜ? 免疫は記憶する 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第6回 
							
						授業内容 
							第2部「自己」と「非自己」のからくり B細胞とT細胞の秘密 
							免疫はどうして自分を攻撃しないのか? 前編 「私」を教育する恐怖の胸腺学校 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第7回 
							
						授業内容 
							第2部「自己」と「非自己」のからくり B細胞とT細胞の秘密 
							免疫はどうして自分を攻撃しないのか? 後編 自分に「寛容」とは? 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第8回 
							
						授業内容 
							第2部「自己」と「非自己」のからくり B細胞とT細胞の秘密 
							母と子の免疫学 抗体が細胞の中を横切る物語 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第9回 
							
						授業内容 
							第3部 臨床免疫学序説 さまざまな疾患とのかかわり 前奏曲 臨床免疫の地図帳 
							適応免疫応答の過剰 まだ謎の多いアレルギーの話 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第10回 
							
						授業内容 
							第3部 臨床免疫学序説 さまざまな疾患とのかかわり 
							自然免疫応答の過剰 おこったら怖いマクロファージ 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第11回 
							
						授業内容 
							第3部 臨床免疫学序説 さまざまな疾患とのかかわり 
							自然免疫応答と適応免疫応答の過剰 さまざまな側面をもつ関節リウマチ 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第12回 
							
						授業内容 
							第3部 臨床免疫学序説 さまざまな疾患とのかかわり 
							腫瘍免疫の話 逆手に取られた免疫学的寛容 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第13回 
							
						授業内容 
							第3部 臨床免疫学序説 さまざまな疾患とのかかわり 
							エイズウイルスの話 免疫応答を根底から破壊するウイルス 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第14回 
							
						授業内容 
							生命の技法 免疫担当細胞たちの生い立ちの秘密 
							後奏曲 免疫学はどこに向かうのか? 事後学習・次回事前学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							第15回 
							
						授業内容 
							こころと免疫の新しい医学 
							ストレスに負けないこころ 事後学習 
							復習:講義内容を復習し、次回の小テストに備える。 
							予習:指定テキストや図表を熟読して、疑問点を抽出してくる。 180分 
							フィードバック 
							個々の専門用語だけではなく、免疫システムを理解することが重要である。免疫の重要事項を整理した講義テキストを中心に授業し、積極的な図の活用と理解を深めるために小テストや課題を提示する。課題返却時はリアクションを添え、専攻分野に大いに関わる科目であることから暗記で学習が終わらないよう学習支援する。 
							評価方法および評価の基準 
							到達目標①から④に対する評価として定期試験(80%) 
							到達目標②③④に対する評価として小テスト・課題(20%) 計100%により、60%以上を合格とする絶対評価。 教科書 
							
						書名 
							著者 
							出版社 
							ISBN 
							備考 
						好きになる免疫学 第2版 
							萩原 清文 
							講談社 
							978-4-06-513903-5 
							推薦書・参考文献 
							
						推薦書・参考文献	 
							免疫ペディア 101のイラストで免疫学・臨床免疫学に強くなる! 羊土社 (2017/6/4) ISBN-13 : 978-4758120807 心身免疫セラピー—精神神経免疫学入門 エリオット・S. ダッチャー (著), Elliott S. Dacher (原著), 中神 百合子 (翻訳) 春秋社; 新装版 ISBN-13 : 978-4393710555 履修上の助言、教員からのメッセージ 
							免疫の知識が全くない人は、高校基礎レベルの内容を確認して臨んでください。 
							免疫学は個々の授業では、その仕組みを理解するには至りません。専門用語が多く、システムが複雑なので、前の授業の理解習得が不十分だと訳が分からなくなります。 しっかりと復習して次回の授業に臨むように心がけて下さい。  |