シラバス情報

科目名
養護教諭実践論
担当教員名
岡山 睦美
ナンバリング
ECf4063
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 心理学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度後期
授業形態
講義
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
養護教諭として現場経験のある教員が学校保健の実務に沿った講義を行う。

ねらい
①科目の性格
本科目は、心理学科専門科目としての選択科目であり、教育職員免許法施行規則において「養護に関する科目」に位置づけられ、養護教諭免許取得のための必修科目である。
養護教諭の職務を効果的に容易に実践できる資質を担保するために、これまで学んだ知識を基盤にしながら、必要となる実際的な事項について作成する、あるいは計画すること等について具体的に学ぶ。また、養護教諭が直面する課題について思考し、解決するための手立てを学ぶ授業である。
②科目の概要
学校教育法や学校保健安全法等に基づいた方法および技術的基準など、学校保健における実務内容について講義と演習による体験的な学習をする。
③授業の方法(ALを含む)
本講義では、これまでの講義で得た知識を基に、実際に考え、行うことを通じて体験的に学びを深めていく。
リアクションペーパー/実技、実験/レポート/グループワーク/ディスカッション/プレゼンテーション/ロールプレイ・模擬授業/ケースメソッド
④到達目標
1.養護教諭の職務内容を理解し、実践することができる。
2.養護実習に向けて、学校内での養護教諭の役割を考える事ができる。
3.養護教諭の執務を理解し、保健だより・掲示物の作成や保健指導などを工夫して作成することができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EC①-3 養護教諭としての知識・技能/EC③-3 課題発見・解決

第1回
事前学習
授業に関する内容の教科書を読み、養護教諭の役割について振り返っておく。
90分
授業内容
オリエンテーション・教育者としての養護教諭と保健室の役割
事後学習・次回事前学習
授業資料を改めて読み直し、理解が不足している事柄について調べる。関連する法規を確認する。[事後学習]
インターネットや新聞で教育に関する記事を読み、意見を持つ。[次回事前学習]
180分
第2回
授業内容
「保健だより」を利用した保健指導の実際【ディスカッション】
事後学習・次回事前学習
保健だよりの意義について復習する。[事後学習]
保健だよりを作成するための資料を集める。[次回事前学習]
180分
第3回
授業内容
「保健だより」作成の実際
事後学習・次回事前学習
グループで保健だよりを仕上げる。[事後学習][次回事前学習]
180分
第4回
授業内容
「保健だより」作品発表・個別保健指導について
事後学習・次回事前学習
個別保健指導について考えをまとめ、レポートを作成する。[事後学習]
健康診断の方法について復習しておく。[次回事前学習]
180分
第5回
授業内容
定期健康診断実施方法及び技術的基準とその実際
事後学習・次回事前学習
授業の際、気づいた指導の方法について、課題解決の方法を考える。[事後学習]
歯科検診の表記の仕方等について復習しておく。[次回事前学習]
180分
第6回
授業内容
歯科検診の実際と定期健康診断事後処理の実際
事後学習・次回事前学習
事後処理について理解が不足している部分を復習する。[事後学習]
学校事故についてインターネット等で調べておく。[次回事前学習]
180分
第7回
授業内容
事故報告書と日本スポーツ振興センター申請の実際
事後学習・次回事前学習
日本スポーツ振興センターについて復習しておく。[事後学習]
掲示物の案について考えておく[次回事前学習]
180分
第8回
授業内容
保健指導としての啓示物
事後学習・次回事前学習
[事後学習・次回事前学習]ペアになった学生同士で掲示物を作成する。
180分
第9回
授業内容
掲示物作成と保健指導の内容について
事後学習・次回事前学習
[事後学習]掲示物作成と保健指導の改善する点を整理する。
[次回事前学習]ペアになった学生同士で掲示物とプレゼンテーションの準備する。
180分
第10回
授業内容
掲示物を利用した保健指導の発表と評価
事後学習・次回事前学習
[事後学習]自分のプレゼンテーションを振り返り、改善する点を整理する。
[次回事前学習]宿泊行事の種類と特徴について、自身の学校時代を思い出しまとめておく。
180分
第11回
授業内容
宿泊行事や行事における養護教諭の役割と準備
事後学習・次回事前学習
[事後学習]学校行事の特徴と必要なものについてまとめる。
[次回事前学習]地域にある学校保健と関係する公的機関や病院について調べる。
180分
第12回
授業内容
個別保健指導と教職員、他機関との連携
事後学習・次回事前学習
[事後学習]どのような機関が関わっているか、自分の地域を振り返りまとめる。
[次回事前学習]課題に対して、どのように保健指導するか考えておく。
180分
第13回
授業内容
個別相談を利用した保健指導の実際
事後学習・次回事前学習
[事後学習]自分のロールプレイを振り返り、改善する点を整理する。
[次回事前学習]児童生徒を取り巻く現代的課題を、インターネットや新聞等で調べておく。
180分
第14回
授業内容
児童生徒の現代的課題への対応
事後学習・次回事前学習
[事後学習]ゲストティーチャーから学んだことをレポートにしてまとめる。
[次回事前学習]これまでの授業を復習しておく。
180分
第15回
授業内容
これまでの内容を振り返り、学校保健と養護教諭の役割や仕事の基本的事項を確認する。
事後学習
本時に提示された学校職員としての養護教諭の視点を振り返り、フィードバックを作成する。
次年度の養護実習に向けて、不足している知識、技能を補う。
180分

フィードバック
授業でのプレゼンテーションや発表にはその場でコメントをする。また、提出されたレポートは翌週以降評価とコメントをし返却する。
毎授業の最初に前回授業のリアクションペーパーの質疑に返答するなどして学習内容が深められるようにする。
評価方法および評価の基準
到達目標1[レポート及び資料作成20%、演習への取組み態度10%]
到達目標2[ディスカッションへの参加度20%、レポート10%]
到達目標3[レポート及び資料作成30%、演習への取組み態度10%]
全体の評価:レポートおよび資料作成の提出と内容90%、演習への取組み態度10%とし、総合評価60点以上を合格とする。

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
新版・養護教諭 執務の手引き第10版
石川県養護教育研究会編
東山書房
978-4-8278-1565-8
推薦書・参考文献
「保健室利用状況に関する調査報告書」平成28年度調査結果 公益法人日本学校保健会

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