シラバス情報

科目名
卒業研究ゼミナール 0Qクラス
担当教員名
設楽 優子
ナンバリング
EBm4110
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 児童教育学科 3年
学年
3年
開講期
2022年度前期、2022年度後期
授業形態
演習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性

ねらい
①科目の性格
この科目は児童教育学科の専門科目「演習」の必修科目である。
②科目の概要
ゼミ生が2年間熱意を持って探求できるような研究課題を自主的に探し、4年次の卒業研究への準備を行う科目である。
③授業の方法(ALを含む)
非常に少人数のゼミの中ではグループワークは難しいが、頻繁な対話であれば容易である。対話・討議を通して、「学習・教育・思考」などに関する学びを深め、ゼミ生が主体的に取り組める課題を探せるよう、担当教員はアシストする。
レポート/ディスカッション/プレゼンテーション/レポート(表現)/ロールプレイ・模擬授業
④到達目標
1. 自己の研究上の関心・課題を、言語で他者に伝えることができる
2. 他者との共同学修を通して、自己の研究課題を省みたり、他者と建設的な意見を交換し合ったりできる
3. 学習・教育・思考に関する学びを深め、自己の研究を進めるための資料収集を計画的に実行することができる
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EB③-3 主体的・継続的学修

内容
担当教員の専門である音声学を習うのではなく、ゼミ生が、主体的に自ら知りたいと思える関心事から研究を始めることを勧める。3年次のうちは、途中で関心が変わったら、それは深追いせずに、新しいフィールドに移ってほしい。
 担当教員が専門としている音声学の専攻者は合唱が好きな人が多いが、英語の80年代などのポップスは教材として利用価値が高いと考えている。
 現在の外国語教授法のトレンドは、コミュニカティブであり、CLIL(内容言語統合型学習)でもあると考える。「CLILが成功するためには共同体の感覚が必要であり、架空の作文をするよりは、本当の意見を他者とやりとりする方が効果的」と考えられているそうだが、このような、「学びを促進する条件」の分析に関心を持っている。
 現在これを執筆中は、既に世界中の教員や学生/生徒には、遠隔授業やe-learningにおいて共同体感覚を得ている人もいるようだが、もう一方で、遠隔のみで孤立している大学生も多いと聞く。担当教員はネットに共同体感覚はあまり抱けないが、今の大学生がバーチャルな場にある程度感じている共同体の感覚に関心があり、ゼミ生の関心があれば一緒に分析してみたい。英語の主体的な学びに、CLIL(内容言語統合型学習)のグループワークは大いに関係があることと考える。
 また、個々人の学習の多様性についても関心があるので、ユニバーサルデザインの英語教育についてもゼミで扱いたい。担当教員自身は、英語とその音声を、授業中よりは主にラジオと個人学習で学び、日本では討論や対話練習などあまりしていないのに、弁論・対話が大変重要視される文化(米国と英国)の大学に長期留学して苦労した。現在の若い人の多くに合った学習スタイルとは何だろうか。
各授業回における授業外学習の内容・所要時間
はじめの内は簡単なメモ・箇条書きでよいので、ゼミの時間中に口頭発表ができるようにカンペ・レジュメ等を準備すること。(20分)
ゼミの時間内の討議のあと、質問されたことに対する答を考え、その根拠・理由を調べ、レポートとして言語化し、次回の授業で口頭発表にそなえてレジュメを作成する。(25分)
事後・事前学修を合わせて、毎回45分とること。

フィードバック
口頭発表は、①内容の妥当性・②根拠や例示が効果的か・③分量や発表態度は適切か、の3つの観点で、それぞれS, A, B, C, Dの評価がなされ、その回の総合評価のS, A, B, C, Dとともに、即座に(または次回)、発表者に伝えられる。発表者は、正当な理由を付して、自分の発表の評価について不服をのべ、交渉することができる。
評価方法および評価の基準
到達目標1(自己の研究課題の言語発表)を発表回全ての満点を40%、
2(他者との共同学修)は自分の発表以外の授業中の取り組み20%、
3(研究の計画的実行)は発表後の考えの記録を蓄積したレポート40%として評価し、合計100点中60点以上を合計とする。

教科書
推薦書・参考文献

履修上の助言、教員からのメッセージ