シラバス情報

科目名
言語文化表現 2Bクラス
担当教員名
橋本 千鶴
ナンバリング
EAc2025
学科
2020〜2023年度 大学 教育人文学部 幼児教育学科 1年
学年
1年
開講期
2022年度後期
授業形態
演習
単位数
2単位

実務経験の有無
実務経験および科目との関連性
小学校教諭としての経験を活かし、言語文化関係の教材例、実践例について、ビデオ映像や写真等を用いたり、教員が実演したりして、実技を取り入れながら指導する。

ねらい
①科目の性格
幼児教育学科専門科目の「保育内容の理解と方法」に位置づき、卒業必修科目であり、幼稚園教諭免許・保育士資格を取得するための必修科目である。子どもの言語表現にかかわる、幼稚園教諭・保育士の基礎的保育技術を習得する演習科目として位置づけられている。
 







②科目の概要
子どもの健全な心身の発達に深いかかわりをもつ豊かな児童文化財の中から、絵本、紙芝居、素話、人形劇、言葉遊び、わらべうたなどの言語表現活動に焦点を当てて、楽しみながら、保育活動への具体的展開方法や環境構成のあり方などを実践的に学ぶ。
③授業の方法(ALを含む)
本科目は、子どもの健全な心身の発達を目指す言語表現活動について、グループワーク、実技、模擬授業を中心に実践的に学び、将来の保育者として必要な知識や技能を身に付けていく授業を行う【グループワーク】【実技】【模擬授業】。
毎回リアクションペーパーを用いて、知識、感想、疑問点等を記録し、授業内容の確認を行う【リアクションペーパー】。
授業で学んだ知識や技術を生かし、絵本を制作して相互評価をする【レポート(表現)】。
最終回には、授業全体のまとめとして、授業で学んだ知識や技能等についてレポートを書き、授業内容の定着を図る【レポート(知識)】。
リアクションペーパー/実技、実験/レポート/グループワーク/ディスカッション/レポート(表現)/ロールプレイ・模擬授業
④到達目標
(1)領域「言葉」の指導の基盤となる専門的事項について学び、意欲的に多様な表現活動を実践できる。
(2)さまざまな児童文化財について積極的に学び、将来の保育者として必要な知識や技能を身につけることができる。
(3)子どもの発達段階に適した絵本、紙芝居、素話、人形劇などを選定し、保育現場での展開を考えることができる。
⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
EA①-2 保育理論の理解/EA②-4 保育者の感性/EA③-3 社会的事象への関心

第1回
事前学習
シラバスを読み、授業内容を把握する。
90分
授業内容
オリエンテーション(授業目的・到達目標・授業計画などの確認) 素話と言葉遊び【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
幼稚園教育要領等の領域「言葉」を読み、児童文化財の保育活動への具体的展開方法を考える(30分)。
素話の発表に向けて、テキストを選び、計画的に練習を進める(60分)。
自分が幼い頃に親しんだ遊びについて思い出し、どんな遊びだったか書き出しておく(30分)。
90分
第2回
授業内容
児童文化とは 保育の中の遊び 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で紹介された遊びのうち、知らなかった遊びについて調べ、さらに児童文化財への興味関心を広げる。
自分が幼い頃に読んでいた絵本を思い出し、実際に何冊か絵本を読んでみる。
180分
第3回
授業内容
絵本の読み聞かせ(1)絵本の歴史・物語の教材解釈 【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
幼稚園教育要領等の領域「言葉」の「内容(9)」を読み、保育現場で絵本を読み聞かせるときの留意点を考える。
授業で学んだことを復習して、さらに絵本への興味関心を広げる。
180分
第4回
授業内容
絵本の読み聞かせ(2)昔話 【グループワーク】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
幼稚園教育要領等の領域「言葉」の「内容(9)」を読み、絵本の保育活動への具体的展開方法を考える。
絵本を数冊選び、教材研究や読み聞かせの練習を行う。
180分
第5回
授業内容
絵本の読み聞かせ(3)教材研究と読み聞かせの練習 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、さらに保育現場で絵本を読み聞かせるときの留意点について考える。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて、次時の発表に向けてさらに絵本の読み聞かせの練習を重ねる。
180分
第6回
授業内容
絵本の読み聞かせ(4)模擬保育 【グループワーク】【模擬授業】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で絵本を読み聞かせるときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて、絵本の読み聞かせの練習を継続する。
次時の発表に向けて、素話の練習をする。
180分
第7回
授業内容
素話の発表 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で素話をするときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて練習を継続し、さらに素話のレパートリーを増やしていく。
自分が幼い頃に観た紙芝居について、どのように演じられていたか思い出す。
180分
第8回
授業内容
紙芝居の演じ方(1)紙芝居の歴史・演じ方の実際  【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で紙芝居を演じるときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて、次時の紙芝居の発表に活かせるようにする。

180分
第9回
授業内容
紙芝居の演じ方(2)模擬保育  【グループワーク】【模擬授業】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で紙芝居を演じるときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて練習を継続し、いろいろな紙芝居を演じてみる。
いろいろな人形劇について調べてみる。
180分
第10回
授業内容
いろいろな児童文化財の紹介と実演(1)人形劇の演じ方の練習 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で人形劇を演じるときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、次時の発表に向けて人形劇の練習を進める。




180分
第11回
授業内容
いろいろな児童文化財の紹介と実演(2)人形劇の演じ方の発表 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、保育現場で人形劇を演じるときの留意点についてまとめておく。
自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせて、さらに人形劇のレパートリーを増やしていく。
次時の発表に向けて、簡単な絵本を1冊作る。




180分
第12回
授業内容
制作絵本の発表と合評会 【創作・制作】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
相互評価をもとに自分の絵本を振り返り、友達の優れた作品から学んだことを記録しておく。
自分が幼い頃に親しんだわらべうたや手遊び歌について思い出し、どんな遊びだったか書き出しておく
180分
第13回
授業内容
わらべうた・手遊びうたの実演 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、わらべうたや手遊び歌の保育活動への具体的展開方法を考え、さらにわらべうたや手遊び歌のレパートリーを増やしていく。
幼稚園教育要領等の領域「言葉」を読み、さらに児童文化財への興味関心を広げる。
180分
第14回
授業内容
声を届ける〜群読 【グループワーク】【実技】【リアクションペーパー】
事後学習・次回事前学習
授業で学んだことを復習して、自分の実演を振り返り、改善点をはっきりさせておく。
これまでの授業内容全体を復習して、児童文化財の保育活動への具体的展開方法についてまとめる。
180分
第15回
授業内容
まとめ(オノマトペ・授業全体のまとめ) 【レポート(知識)】
事後学習
幼稚園教育要領等の領域「言葉」を読み深め、児童文化財の保育活動への具体的展開方法についてまとめる。
180分

フィードバック
提出されたリアクションペーパー等は、コメントを記載し、翌週の授業内で返却する。
制作絵本は合評会を経て提出後、翌週の授業内で評価、紹介しながら返却する。
評価方法および評価の基準
授業への参加態度(30%)、各授業回のリアクションペーパー等(30%)、学期末のレポートと作品の提出(40%)とし、総合評価60点以上を合格とする。
到達目標(1)授業への参加態度(10/30)、リアクションペーパー(10/30)、レポート(10/40)
到達目標(2)授業への参加態度(10/30)、リアクションペーパー(10/30)、作品・レポート(20/40)
到達目標(3)授業への参加態度(10/30)、リアクションペーパー(10/30)、レポート(10/40)

教科書
書名
著者
出版社
ISBN
備考
「幼稚園教育要領解説」
文部科学省
フレーベル館
平成30年3月
「保育所保育指針解説」
厚生労働省
フレーベル館
平成30年3月
「幼保連携型認定こども園教育・保育要領解説」
内閣府・文部科学省・厚生労働省
フレーベル館
平成30年3月
推薦書・参考文献
毎回の授業時に紹介する。

履修上の助言、教員からのメッセージ
将来の保育者に必要な知識と技能を獲得する実技が中心となるため、楽しみながら意欲的に授業に取り組んでほしい。
実技の前には練習をして臨み、授業後も改善点を明確にしてさらに練習を重ねて力を伸ばしてほしい。