教員名 : 大倉 哲也
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科目名
【1年】特別研究 0Pクラス
担当教員名
大倉 哲也
ナンバリング
学科
2021年度 大学院 人間生活学研究科 食物栄養学専攻 修士課程 1年
学年
1年
開講期
2022年度前期、2022年度後期
授業形態
実験・実習
単位数
0.00単位
実務経験の有無
有
実務経験および科目との関連性
本大学および非常勤講師先の大学での講義経験(10年以上)だけでなく、小中高校での出前講義にて、食品そのものや食品に関わる科学をわかりやすく説明することを10年以上続けてきており、躓きやすいところを丁寧に説明することができる。また、食品に含まれるたんぱく質・ペプチドの研究を20年以上行ってきた実績・経験を授業に反映できる。
ねらい
①科目の性格
本科⽬は、大学院の集中講義に配置された科⽬である。この講義では、暮らしの中で接する身近な事例(食生活、特に穀物)を「化学」の目でみると、どうなるかについて、実験や討論を行うことにより化学的視点や知識を深化することを目的とする。
②科目の概要
この講義は、化学という視点から私たちの食生活(穀物を中心に)をみたらどう見えるかについて、自分の頭で考えながら実験を行い結果を討論していくことで、論文作成に繋がるように、学修を深めていきます。
③授業の方法(ALを含む)
自分の頭で考えながら「分かる」楽しさを見出し、自分の言葉で説明するワークや討論を通じて、化学を通じて食についての学びを深める講義です。
具体的には、私たちは日々、健康に過ごせているのはなぜか?、生体でおきていること (生体成分や連続的な化学反応 (代謝)など)や食品の成分変化を自分の言葉で説明できるように、まず、化学の基本である元素や構造式について学びます。また、健康維持に必要な栄養素や機能性成分とは、何か、どんな構造をしているのか、目では見えない重要なことを、化学的視点で見ることで楽しく修得していきます。さらに、 ①化学の知識が深まったところで、健康長寿社会の実現に向けて、化学的視点からみる食品・栄養と健康に関する学修を深化させていきます。 ②総合的な学修経験を涵養するために、実験を計画して実施し、その結果について自分の言葉で自発的に考え、得られた結果の意味や意義を他の人に説明し、討論することにより新たな知の獲得に繋げます。 実技、実験/ディスカッション/論文
④到達目標
食べものに関する実験を計画・実行し、得られた結果を考察することにより、
・到達目標1 自発的にかつ客観的に考え、実験を計画できるように、先行している論文をしっかりと読む。また、読めるように英語や基礎的な科学的に知識を深めていく。 ・到達目標2 計画して行った実験結果を他の人に説明し、討論することで自分の理解を深めながら、新たな知見を見出すための実験計画を自ら立てることができる。 ・到達目標3 得られた知見を論文にできるように、緒言、方法、結果、討論を客観的に記述できる。 ようになることを目標とする。 ⑤ディプロマ・ポリシーとの関係(右の資質・能力を育成することを目的とする)
内容
1年次の実施事項
① 研究課題(研究対象とする食品タンパク質)の選定 ② 類縁タンパク質および対象タンパク質に関する先行研究・関連研究のレビューの作成 ③ タンパク質・ペプチドの単離・精製,構造解析,機能解析実験の手技習得 ④ 対象タンパク質への上記手技の適用による予備・本実験 各授業回における授業外学習の内容・所要時間
研究に関連する内外の文献を検索・読解し、自身の研究への応用を考慮するとともに、新たな発想のヒントを得る。また、関連学会等での活動を通して、研究情報を取り入れ、自身の研究に活かす。約2時間を目安とする.
フィードバック
毎回、先行文献や実験計画のことで討論を行う。そして、判明した深堀りが必要な知識や知見については、講師がその都度フォローを行う。
評価方法および評価の基準
最終回の時に、自分で実験して得られた知見を説明できるように緒言・方法・結果・考察・引用文献を配したをプレゼンを作り、提出する。
先行文献の整理、討論を活かした実験計画の策定、得られた実験結果を纏めた知見、提出されたプレゼンに基づいて、成績を評価する。 先行文献の整理と基礎知識の涵養20%、実験結果の記述と客観的な討論30%、プレゼン資料50%、で評価し、60点以上を合格とする。 到達目標1 先行文献の整理と基礎知識の涵養(15%/20%) 到達目標2 実験結果の記述と客観的な討論(25%/30%) 到達目標3 先行文献の整理と基礎知識の涵養(5%/20%)、実験結果の記述と客観的な討論(5%/30%)プレゼン資料(50%/50%) 教科書
推薦書・参考文献
新しい食品加工学 第3版
履修上の助言、教員からのメッセージ
講師は毎回の先行文献調査や実験の中で、目標と目的とを設定したうえで、調査や実験の結果について、記述したものについて討論する。そして、その討論をベースに、学生が自発的に調査・実験についての計画を立てて、調査や実験を進められるように助言をするサイクルを基本として進める。
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